結局これからの時代、液晶テレビと有機ELテレビどっちを購入すればいいの?

生活の中で情報源となるテレビ。

ニュースや天気を見るだけの人、ドラマや映画をよく見る人、ゲームや2時間物映画を楽しむことが多い人。

はたまた、パソコンのディスプレイとして使う人など、用途は幅広い。現在だと、液晶テレビ以外にも有機ELテレビが登場している。

有機ELテレビは、数年ほど前から量販店に並ぶ様になり、画質と性能の良さから今や人気商品である。

しかし、実際にテレビを購入する際に、どの種類のテレビを購入すればよいのか?本当に有機ELテレビだけを購入すれば良いのだろうか?

金額も決して安くないテレビだけに、安い価格のテレビを購入し「映像がイマイチ…」となってしまうのも防ぎたいし、かといって「長時間見ないのに高級なテレビを購入してもなぁ」と、きっと考えることであろう。

今回は「液晶テレビと有機ELテレビ、どっちを買えばいいのか?」について、詳しく解説していく。

液晶と有機ELの違いを比較

1990年代中盤に登場した液晶テレビと、2010年中期に登場した有機ELテレビ。どちらも研究/開発を繰り返され、日々進歩している。

液晶テレビだって発売当時は荒かった解像度も、現在は肉眼では粗さが分からないほど高画質になった。

そして後発の有機ELテレビの方が、全てにおいて優れているように捉えられがちだが実はそうとも限らない。

テレビの性能が高性能であればあるほど、メリット以外にも存在するのがデメリット。

読者の皆様には是非、自分の環境において必要となる機能をしっかりと吟味してもらって、テレビ選びを行なって欲しい。

映像や画質はやはり有機ELテレビが優位

テレビの画面(ディスプレイ)の性能を決めるポイントとして、

  • ハッキリ具合 (コントラスト比)
  • 動きに強いか (応答速度)
  • 色の鮮やかさ (色再現性)

の3つが決め手となる。

有機ELディスプレイは液晶パネルと違い、バックライトを持たず、電圧を掛けて液晶分子の向きを変える必要がないので、動作がとても機敏。

また、有機ELディスプレイは液晶テレビの様にカラーフィルターを通さず、直接光を照らすので明るい部分はとても鮮やかに、暗い部分は吸い込まれるような漆黒を表現できる。

また、応答速度はゲームをプレイする上でも役に立つ。

動きの速いレースゲームや、アクションデームなどをプレイする際に、応答速度が遅いテレビだと、快適にプレイできないだけでなく眼が疲れやすくなってしまう。

休みの日はリビングでゆっくり映画を見る機会が多い家庭や、家族にゲームを長時間遊ぶ人がいれば購入を検討しても良いだろう。

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標準スピーカーは有機ELテレビが高音質

テレビの性能で画質の次に重要となるのが、スピーカーの音質。

有機ELテレビ等の高級路線のテレビになるほど、スピーカーを含めた諸々の性能は、もちろん上がる。

ただし、液晶テレビと有機ELテレビと比べた場合、音質/搭載機能の面では有機ELテレビを上回ることが多い。

パナソニック製のテレビをそれぞれ挙げると、

4K液晶テレビ
(TH-55GX755)
スピーカー性能
(搭載数+ワット数)
2スピーカー:30W
(15W+15W)
4K有機ELテレビ
(TH-55GZ2000)
スピーカー性能
(搭載数+ワット数)
15スピーカー:140W
(20W+20W+20W+20W+20W+20W+20W)

 

このように、有機ELと液晶テレビとでスペックの住み分けをしているメーカーも多い。

スピーカー数が多ければ多いほど音圧が増し、映画やコンサート映像などでは音声の迫力が増す。

もちろん本体価格も上がってしまうので、購入する際の金額面と相談しながら選んでほしい。

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価格は断然、液晶テレビ

テレビの購入時、最終的な購入判断となるのが値段。

近年登場した高性能の有機ELテレビはどうしても価格帯が高くなってしまうが、大量生産/技術が安定した液晶テレビの方が安く購入ができる。

4K液晶テレビ
(TH-55GX755)
1インチあたりの価格¥2,427
4K液晶テレビ
(TH-55GX755)
1インチあたりの価格¥5,235

(※2020年1月現在)

この様に、2倍近い価格の差が出てくる。

色再現度/応答速度/コントラスト比、テレビにおける画質面ですべて抜きん出ている有機ELテレビだが、 製品が登場してからの日が浅く価格帯が液晶テレビに比べてまだ高い。

夏や冬のボーナス時期など、大きな額の買い物も負担にならない時期であれば候補として良いと思うが、使用する環境においては倍速機能が搭載された液晶テレビでも十分な場合もある。

価格を安く買いたいなら買い時を知れば問題ない。

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寿命は液晶テレビの方が長い

テレビ以外にも、スマートフォンやプロジェクターなどにも使用されている液晶パネルと有機ELパネル。

どちらも消費電力が低いイメージがあるが、それぞれパネルの寿命が異なるのだ。

開発するメーカー/試用期間などにより左右されるが、一例を挙げると

4K液晶テレビ
(TH-55GX755)
ディスプレイの耐久性約50,000~60,000万時間
平均10~13年前後
4K液晶テレビ
(TH-55GX755)
ディスプレイの耐久性約30,000万時間
平均5~7年前後

この表のように、かなり差が出ている。

液晶パネルは液晶層に電圧をかけて光のオン/オフを切り替え、バックライトから照らされたカラーフィルターを通して色が発色される構造。

それに対し、有機ELは発光素子そのものに電圧をかけ発光する構造のため、画質が良い分どうしても劣化が早い。

長時間使用していると、焼付きといった現状が起きる。

焼付きが起こると、画面にシミのような模様が表示されて来て、テレビを視聴している際に見づらくなってくるのだ。

新品ないし展示品であればメーカー保証が残っている事があるのだが、メーカーごとに補償範囲が様々。

ソニーやパナソニックにおいては、無料保証期間内であっても「パネルの焼付きは保証対象外」であると明言している。

購入先によっては延長保証にて有償修理の負担を軽減してくれる販売店も存在するので、有機ELテレビを購入する場合には保証内容にも注意し購入をして欲しい。

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今後、普及するのはどっち?

2000年に、薄型/高精細な最新式テレビとして シャープからAQUOS液晶テレビが発売。

当時としては最高峰の薄さ/高精細を誇っており、現在でいう所の有機ELテレビと同じポジションに立っていたのだ。その13年後の2013年に、液晶テレビより更に薄型/高精細な有機ELテレビが発売。

今後は有機ELディスプレイも価格帯が下がり、10万円を切るモデルも登場する見込みである。

そして2020年以降には、新技術のマイクロLEDパネルテレビが登場を控えている。

世界で一番規模が大きい 家電見本市のCESというイベントがあるのをご存知だろうか。様々なメーカーが”現在開発している最新技術”を展示し合う、いわば「最新技術の集まり」イベントだ。

2018年に実施されたCES2018に、韓国サムスンが世界初のマイクロLEDディスプレイを初展示した。

このマイクロLEDの仕組みについて、説明すると書ききれなくなってしまうのだが、大雑把に説明すると「渋谷スクランブル交差点にある大型ビジョンの仕組みを、テレビサイズまで小型化した」テレビなのだ。

メリットとしては、”液晶ディスプレイの省エネ性/高寿命”を維持しつつ、有機ELのような”高いコントラスト比/応答速度の速さ”も兼ね備えた「最強のディスプレイ」として開発が進んでいる。

また、有機ELテレビが高価な理由として、韓国LG製のパネルを利用している点が大きい。

国産メーカーであっても、コスト面の大半を締めているパネル部分が高価なため、価格がなかなか下がらないのが現状。

しかし、次世代技術であるマイクロLEDディスプレイは、日本のJDI(ジャパンディスプレイ)も開発/生産へ注力する事を表明している。

これにより、有機ELに比べ比較的安価で高画質なテレビが発売されることに期待ができそうだ。

 

どっちがいいかはあなた次第

さて、ここまで液晶パネルと有機ELの違いを主に説明してきたが、「とりあえず、どっちを買えばいいか分からん!」という読者の方に、ざっとまとめてみた。

自分のライフスタイルに近いシチュエーションが多い項目でテレビ選びの参考にしてもらえれば幸いだ。

液晶テレビがおすすめの人

液晶テレビを購入すべきユーザは、

  • とにかく安く大画面のテレビが欲しい
  • 購入してから6~7年は使い続ける自身がある
  • 地方に住んでおり、故障時は量販店に持ち込む事が難しい
  • 画質より省電力性を重視したい
  • テレビはもっぱらニュースや天気、たまにDVDの映画を見る程度

上記に当てはまるシチュエーションが多い場合は、無理に有機ELテレビを購入せず液晶テレビを購入しておくことが無難であろう。

液晶テレビは有機ELテレビに比べ、省電力/高耐久なので、テレビ以外にもパソコンのモニターとしての使い方にもオススメである。

また、省電力性と故障時については要注意。

本来であれば省電力である有機ELテレビも、スピーカー搭載数や処理エンジンが高性能化した関係で消費電力も上がってしまう事がある。

また、郊外の量販店で購入した際は保証範囲内外を問わず、故障時は原則として持ち込み修理対応となる店舗が多い。
(一部店舗はメーカーへ直送も可能な場合もある)

液晶テレビであれば比較的故障や焼きつきが少ないが、発表されてから日が浅い有機ELテレビはまだどのような不具合が起きるか未知である。

その点においては、技術面において成熟しきっている液晶テレビの方が、どのメーカーも安定して使用し続けられると言える。

合わせて、オンライン通販サイトを利用すれば、万一故障してしまった際は自宅まで引き取り、もしくは修理センターまで着払いで対応してくれるので便利だ。

もし住んでいる地域がオンライン通販サイトの、配送対象地域であればネット通販も検討してみるのはいかがだろうか。

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有機ELテレビがおすすめの人

有機ELテレビを購入すべきユーザは、

  • テレビはもっぱらゲームや映画に使っている
  • 次世代のテレビが登場したら後々は買い換えたい
  • 故障時や不具合が起きた時、ある程度説明書を見て対応できる
  • デザインにこだわったテレビが欲しい
  • 長時間テレビを見続ける事が多い

上記に当てはまるシチュエーションが多いユーザーは、少し予算をオーバーしても有機ELテレビを購入した方が幸せになれる。

ゲームや映画のシーンでよく使用されるカラー、黒。

液晶だと、RGBフィルターを介して発色している関係でどうしても黒の表現が苦手となる。

その分、有機ELモニターは黒の表現を「黒の部分は光をオフにする」ので、夜景など黒が主体の映像の時にハッキリとした映像が得意となる。

また、液晶パネルのように電子の向きを変える必要がないので、映像を切り替える反応速度(=応答速度)も高速になり、ブレや残像が少ない映像になるので長時間モニターを見続けていても目が疲れにくいのも特徴。

従来の液晶テレビで、長時間視聴し続け目が疲れやすかったり、今以上にテレビと向き合う時間が長くなる事があるのでであれば、有機ELテレビをオススメしたい。

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まとめ

個人的な意見になってしまうのだが、テレビの購入を検討している半数近くの方は、液晶テレビを購入するのをオススメしたい。

…と言うのも、有機ELのメリット/デメリットを理解した上で購入する人であれば有機ELテレビをオススメするし、「絶対この機能がないとダメ!」というこだわりがない限りは液晶テレビで事足りるからだ。

様々なメディアや量販店のスタッフが「有機ELが良い」と口を揃えて言うのだが、私はあえて言いたい。

有機ELテレビは画質面は全面的に優れているのだが、今はまだコスト面や耐久性が高くない。

型落ちモデルなどで60%以上値引きされている商品であれば買いだが、価格が高い新品はもちろん、どれほどの時間使用しているか分からない展示品の有機ELテレビは、正直オススメできない。

もちろん液晶テレビが優位、という訳でもないのだが、費用対効果(コストパフォーマンス)の面では今だに優位である。

購入時に注意して欲しい点は記載してきたので、まずは「自分が普段どのようなテレビの使い方をしているのか」を調べた上で、テレビ選びをして欲しい。

結局これからの時代、液晶テレビと有機ELテレビどっちを購入すればいいの?
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