【低反射】有機ELテレビが売れてるけど液晶テレビと比較したらどうなの?

いらっしゃいませ、家電の虎です。

有機ELテレビといえば今はどこのお店でも目立つ場所に展示をしていますよね。

でも最近、お客様からギラギラしすぎてちょっと疲れそうと言われることも増えました。

特にソニーのA95Kを見た人から言われることが多いような(笑)

実際、低反射モデルの方が売れているようなので低反射モデルには本当にいいのか?

反射が嫌なら液晶テレビでもいいんじゃないのか?みたいなお話しをしていきます。

 

低反射モデルの有機ELテレビ

まず、低反射モデルの有機ELテレビにはどんな機種があるのか?

2023年モデルで見ていただくと、

まず、東芝レグザは、X9900MシリーズとX8900Mシリーズの2つのシリーズとも低反射パネルを公式でも発表しています。

次に、パナソニックは全有機ELテレビが低反射仕様です。

LZ2000、LZ1800、LZ1000、どれもブラックフィルターを採用しているので、これもカタログなど公式で紹介されているので分かりやすいです。

あとは、ソニーのX80Lシリーズですね。

ソニーは、メーカーが公式として発表していませんが、他の有機ELテレビと見比べていただければ分かるんですが、やや光の映り込みがぼけているので低反射パネルになっていると思われます。

シャープとLGに関しては、特に低反射をうたっていないので、今回は違うという事で除外です

ということで、ざくっとですが現行のラインナップの約半数ほどは低反射をウリにしている、といえるんじゃないでしょうか。

次に、現状売れているの低反射有機ELテレビ3選をご紹介すると、

ソニーのA80Kシリーズ、パナソニックのLZ1800シリーズと、型落ち扱いになっているレグザ・X8900Lシリーズ、の3種類ほどが人気ですね。

全国の店舗の売れ筋であるBCNランキングを見ても、この3選の55型が良く売れているのが分かります。

簡単にご紹介しておきますね。

①ソニー・XRJ-55A80J

2021年モデルでありながら、在庫があるところではまだ手に入るかもしれない1台です。

人気のソニー・ブラビアシリーズで、画質・音質・使い勝手と3拍子揃った安定している人気機種です。

ソニーがウリにしている優秀な頭脳、プロセッサー『XR』による人が見て聴いているような映像と音を再現してくれます。

リアルな映像体験は、1年経った今でも人気です。

画面を振動させて、立体感のある音を作り出すアコースティックサーフェスは、ぜひ店頭で体験してもらえれば納得のすごさ。

Android搭載も搭載しているので、YouTubeなど以外にご自身が気になったアプリを追加でダウンロードできる使い勝手も高い人気の要因です。

PS5など他の機器との連携も得意なので、1台で色々こなしてくれる万能さが、満足感をもたらしてくれる事間違いなしです。

②パナソニック・TH-55LZ1800

オートAIによる画質と音質の自動調整が便利な、パナソニックのスタンダードモデルです。

知名度の高い上向きのスピーカーもあるので音の立体感もあり、リモコンの操作感もサクサク動くのでYouTubeの視聴や番組の切り替えも早いです。

ゲームに関しても連携の強化がされているので、PS5などの最新のゲームも快適にプレイしやすくなっています。

目立った欠点も無いので、

「どの有機ELテレビ買ったらいいか迷うなぁ・・・」

って方には、安心しておすすめできる1台です。

③レグザ・55X8900L

こちらも2022年の型落ちモデルです。

このテレビが非常によく売れたことによって、低反射有機ELテレビが認知されたきっかけにもなったと思える1台です。

東芝の代名詞的なタイムシフトマシンは搭載していませんが、その分本体価格を抑えたお買い得な設計になっています。

ゲームモードが非常に優秀なので、低反射で見やすいゲーム用のテレビを探している方にも人気があったモデルです。

今回の3選の中では1番在庫状況が希少ではありますが、見やすさやゲームモードを重視して有機ELテレビを選びたいお客様は、第一候補になると思います

低反射の有機ELテレビはなぜ売れているのか?

では、タイトルのなぜ低反射モデルが売れているのかですが、理由については『見やすさ』と『価格』ではないかと思います。

光が反射しやすい

1つ目の見やすさについては、有機ELの特性についておさらいすると分かりやすいです。

有機ELテレビは、液晶テレビに比べて黒の締まりが良く、ハッキリした映像が非常にキレイです。

そして元々のパネルの特性上、光沢感がある映像を楽しめます。

その艶感があるおかげで、より黒の締まりや色の再現力が高まるので高画質を体感しやすいんです。

半面、光沢感があるということは、光が反射しやすいというわけですね。

そのため、明るい環境や照明器具の光が画面に反射する、映り込みを気にするお客様もいらっしゃる現状があります。

写真でも、光沢紙だとツヤツヤしてキレイで、マット紙だと光沢感はないけどしっとりした落ち着いた感じになりますよね。

どっちにも良さがあるわけです。

で、最近は有機ELテレビにも、従来の艶感のあるパネルで画質の良さを追求したモデルと、低反射の見やすさを追求したモデルがある今回のお話につながります。

お客様によって、色んな視聴環境がありますよね。

お昼に明るい時間帯にテレビを楽しみたい時は、日光の明るさが気になるかもしれません。

夜でもお部屋の照明の光が反射すると気になる方もいるでしょう。

そういう僕も、部屋の照明の光が反射するのですら気になるタイプです。

いかに映像がキレイだったとしても、テレビを見ている自分が映ったり、画面が白く光って見づらいと気になるんですよね。

そんな時に光の反射が少ないと、映像に集中しやすいと思いませんか?

東芝レグザだと、2022年モデルでは新世代の低反射有機ELパネルを採用して、明るいリビングでも見やすい映像を映し出します。

パナソニックは、パネルの前面に周囲の光の反射を抑え、黒の締まりを良くするブラックフィルターを採用しています。

見やすさと映像美の両立

この2メーカーに関しては、今発売しているモデルには全て低反射仕様を推しているので、見やすさと映像美の両立をしたいって思いが伝わります。

ソニーに関しては、低反射とは公式には何もうたっていません。

カタログを見てもらっても、サポートセンターに問い合わせても、「特に低反射仕様ではありません」との回答でした。

ただ、トップクラスのA95KとミドルクラスのA80Kだと、A80Kシリーズはややマットな印象なのでハーフグレアと呼ばれる低反射パネルだと思われます。

せっかくキレイな映像を楽しんでもらうなら、光の反射が少なく、映像に集中できるテレビが良いのでは?と考えているんだと思えますね。

価格がお買い得

2つ目の理由としては、価格がお求めやすい場合もあるというところです。

こちらに関しては、2022年モデルは低反射モデルが少し増えたので一概に言えませんが、1年前の2021年モデルはミドルクラスの有機ELテレビが低反射で、トップクラスの機種はそうじゃなかったんです。

1番良い機種は、見やすさよりも画質を優先したって流れでした。

その為、お買い得な有機ELテレビが低反射モデルだったという事がありました。

低反射有機ELテレビ=お求めやすいお買い得テレビ、ってイメージがあるのもそのためかもしれませんね。

先述の今売れている低反射有機ELテレビ3選でご紹介した機種も、そのうち2機種は去年モデルのミドルクラスです。

まだ、在庫があるお店もあったりするので、現時点では価格が安いと言える要因でもありますね。

液晶テレビと有機ELテレビを比較すると?

では、「反射が嫌なら液晶テレビでもいいんじゃないか?」というお声に対してなんですが、個人的な意見としては、「それでも有機ELテレビの方が断然キレイ」というものです。

今年のトレンドの、miniLEDと量子ドットを搭載した液晶テレビなら良い勝負しますけど、従来のLED液晶テレビとなら有機ELの方がハッキリ映って上だと思います。

有機ELテレビは、そもそもパネルの1つ1つの素子が自発光しているので、液晶テレビに比べて残像感も少ないです。

それは、お客様に店頭で見比べて頂いたら、画質の粗い地デジの番組でも「違う!」っておっしゃっていただけることからも明らかです。

さらに年々、お客様の中でもテレビの大型化の流れがありますから、画面サイズが大きい程画質の差も分かりやすくなるのも、差が分かる要因だと思います。

よくスポーツなんかで比較されますが、ドラマや映画でも残像感が少なく、黒の締まりがあると輪郭もハッキリするので有機ELテレビはキレイです。

あと、ご自宅のリビングで見る時は、店頭ほど明るい環境ではないので、人によっては液晶テレビが明るすぎるってご意見もいただく事があります。

その場合、画質モードを『標準』とかに落としたりするんですが、明るさを下げると液晶テレビの鮮やかさもダウンしちゃうんです。

その場合、暗めの映像だと有機ELテレビのコントラストの良さが、より目立っちゃうと思います。

実際、つい先日僕も家(実家)のテレビが故障したので、思い切って65Z770Lを買ったんです。

で、店頭でいつも「コスパ最高やん!!ゲームもするしこれやな!!」と思って購入したんですが、いざ家で視聴するとウリになっている画質モードの『おまかせAI』ですら「意外に眩しいな・・・」と思って手動で明るさを落としたところです。

自宅で見るのと、店頭で見ることの違いを改めて実感しちゃいました。

明るさを落とすことを前提にするなら、店頭ではやや暗いと思える有機ELテレビの明るさと、メリハリのある色彩表現は自宅には思いのほかマッチすると思いました。

以上の理由から、反射が気になっても、画質が良いテレビをお求めならば、まずは有機ELテレビからおススメさせていただいてるのが現状です。

まとめ

それでは本日のまとめです。

低反射モデルの有機ELテレビが売れているけど、液晶テレビと比べてどうか?についてご説明させていただきました。

おさらいすると、有機ELテレビの持ち味の艶のある黒をはじめとした色彩表現は多少落ちると思いますが、見やすさという点では明るい環境でも映像に集中しやすくなるメリットが大きいです。

ミドルクラスの機種もあるので、お求めやすい有機ELテレビとしても検討しやすいと思います。

ネットの口コミなどでも「低反射だとせっかくの有機ELが台無しだ」とか「多少ぎらついてても部屋の明るさを調整すればいい」など批判的な意見も散見されます。

もちろんそういう画質に重きを置く方は、それでいいと思います。

ただ、明るい環境でも気にせず視聴したい方や、わざわざカーテンや照明消してまで光の反射を気にしたくない方も多いです。

せっかく有機ELでも2つの選択肢があるなら、ご自身に合うものを選ぶ事ができるって今のラインナップを楽しんで選んでもらうのが1番だと思います。

有機ELテレビコーナーで、ちらほら頂く内容でしたので、選ぶ際の参考にしていただければと思います。

ぼくも、次買う時は有機ELテレビにしようと思っています。

本日はここまでになります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

次回もよろしくお願いいたします。

【低反射】有機ELテレビが売れてるけど液晶テレビと比較したらどうなの?
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