【有機ELテレビおすすめ2021】パネルは同じでも中身は別?どう選べばいいか解説【迷った時に見る動画】

今や「有機ELテレビのパネルはLGからの供給」というのは周知の事実だろう。

しかし、同じパネルでも実は中身が大きく違ってくるのをご存知だろうか?

そこで今回は有機ELテレビを購入前にどうやって選択肢を絞るか?のポイントをお伝えしよう。

そしてポイントを知った上でおすすめモデルを紹介していこうと思う。

今回はこちらの3本のテーマでお送りしよう。

  1. 有機ELテレビのパネルは同じだけど違うところは?
  2. 有機ELテレビのメーカーの絞り方
  3. 実際に売れているおすすめ有機ELテレビ5選

を解説いたします。

有機ELテレビのパネルは同じだけど違うところは?

有機ELテレビの映像の良し悪しを決める要素が、

  1. 画像エンジン
  2. パネル

の2点。

実際に、パネルは同じといってもLG含め有機ELの映像はメーカーそれぞれ大いに違う。

これには画像エンジンの違いもあるが、今回はこの2つのうち「パネル」について深く話していこう。

同じパネルでも映像が違う理由がある。

セルの状態で調達し自社組み立て

組み立て方式がメーカーによってそれぞれ違う為、そもそも別物のパネルという話だ。

なにも供給されたパネルをそのまま売り出しているわけではない。

今でこそ有機ELパネル=LGという認識だが、実はテレビの有機ELパネルは日本でも早くから開発された技術だった。

  • パナソニックやソニーは、製造難易度の高い「RGB方式×印刷方式」で開発
  • LGは製造工程がシンプルな「カラーフィルター方式×蒸着方式」で開発

競い合った結果テレビに必要な「大型」かつ「量産化」可能なLGパネルが効率がいい為、現在の市場に供給されているという背景がある。

つまり、日本メーカーは有機ELパネルを何も知らないどころか知り尽くしている。

当然、セルの状態で供給されたパネルを組み立て、自社の色にチューニングするのは得意とするところ。

実際に、PanasonicとSONYの最強タッグでできた有機EL開発会社「JOLED」は製造工程はそのままに、ようやく量産の目処がたってきた。

プリンターのような印刷方式でテレビが見られるとかワクワクしかない。

とはいえ、今はLGパネルを全メーカー採用している。

では、LGパネルをどのように「中身は別」にしているのかを解説していこう。

パネルを制御するパネルコントローラー

さっそく結論だが、パネルを制御するパネルコントローラーの違いが「中身は別」の正体!

  • Panasonicは独自調整の「ドット コントラスト パネルコントローラーPro」
  • SONYはパネルの発色を最適化する「XR トリルミナス プロ」
  • SHARPはパネルの輝度性能を最大限に引き出す「スパークリング ドライブ プラス」
  • 東芝も独自調整

このように、各メーカー液晶テレビで培った技術をもとに有機パネルに機能として搭載している。

そのどれもが「有機ELテレビの映像をより美しく」という目的だ。

しかし同じパネルコントローラーでもメーカーによってLGパネルの「改造の方向性」が大いに違う。

例えば、

•コントラストに強い画像エンジンを持っているSONYは色彩面

•色彩面に強い画像エンジンを持っているPanasonicはコントラスト

で効果が高いように考えられてパネルチューニングされている。

結果的に同じパネルでもテレビ映像がメーカーそれぞれの特色となって違いに現れている。

ちなみにパネル供給元のLGはパネルコントローラーに対してあまり言及がない。

とはいえ、LGはパネルの出来には自信を持って供給しているはず。

「うちのパネルは色が微妙だからテレビのほうは自社チューニングして販売してます!」

とは立場上無理な話でもある。

低反射処理したパネル

有機パネルの弱点は有機ELの反射率が実測値で液晶テレビの半分以下という点だ。

つまり、それだけ光や映り込みに弱いテレビということになる。

昼間リビングで見るには、少し不便を感じるという問題点がある。

この不便さを解消するために低反射処理しているモデルが結構ある。

ただし、パネルコントローラーのように「とりあえず入れとけ」っていうものでもないのが低反射処理の難しいところ。

なぜなら、低反射処理することで画質面は少なからず落ちるからだ。

低反射処理は例えるなら、パネル前面に超高級なフィルムを貼った状態。

実際にこれを懸念し、あえて搭載していないモデルもある。

  • ソニーはA80Jに低反射処理⭕️ A90Jに✖️
  • 東芝はX8900Kに低反射処理⭕️ X9400Sに✖️

といった感じで最上級モデルは逆に低反射処理を採用していない傾向にある。

有機ELの最上位は美しい映像を突きつめており、これはこれでアリだと思う。

でもPanasonicのビエラは使いやすい万能テレビという方針で最上級モデルの「JZ2000」にも低反射処理を採用している。

放熱、焼き付き対策への本気度

今年特に搭載しはじめたポイント。

具体的に、新素材のバックカバー一体型の放熱プレートを有機パネルの裏に取り付けて発熱を抑える。

結果的に「有機パネルへのダメージが減り、焼き付き問題もなくなるよね」って対策だ。

しかも、こちらはなんと発光効率による輝度性能の向上も見込める!

あればあるに越したことがない優秀なポイント。

しかし、コストが高いのか最高級モデルにのみ搭載されているケースが多い。

余談ですがこの放熱プレートの対策、早くから進めていたのは実は東芝。

そのため、型落ちの有機ELをご検討の場合、東芝は結構アリかと。

だいぶ在庫もなくなってきたが「X8400」「X9400」は安全面からもかなりおすすめ。

有機ELテレビのメーカーの絞り方

パネルは同じでも中身は別物というのがお分かり頂けただろうか?

次に、「中身は別なのは分かったけど、どのメーカーが良いのか分からない」という人に向けて、家電屋なりの少し変わった絞り方を話しをしていこう。

はじめに供給元のLGのテレビを知ることが大切

供給されている国内メーカーが工夫して差別化している点が分かりやすくなるため、はじめに供給元のLGのテレビを紹介していこう。

現在同社は、

  • 大画面有機ELパネルを自社生産できる唯一のメーカー
  • 有機パネルに関する進化技術を先行して独占販売できる

という優位性がある。

「有機ELテレビの基本といえばLG」です。

LGの有機ELテレビ

  1. コスパのいい入門機A1、スピーカーが少し良いB1シリーズ
  2. 画像エンジンにAIを積んだ中級機C1シリーズ
  3. 2021年に開発された第3世代の新パネルを搭載する最上位G1シリーズ

この3種類がラインナップとして発売されている。

国内と比較してもミドルモデルが存在する点で豊富なラインナップといえる。

そのどれもが国内メーカーにとっては脅威の有機ELテレビだ。

課題だった画像エンジンも勉強するAI「アルファ9」を新開発し改良、ミドルモデルから搭載している。

でも一番のポイントは最上位モデルに搭載する5年ぶりの新型、「有機EL第3世代パネル」だろう。

パネルの発光素材の変更で、

  • 色再現性がより正確に
  • 輝度も少し向上

が第2世代パネルと大きく違っている点となる。

現在LGだけの独占販売で、特に「広色域化」が伸びている。

パネルそのものという抜本的な改革のため、同じ有機ELでも映像が全然違いますよ!という触れ込みだ。

第3世代がこの先供給されることも考慮し、日本メーカーの有機ELをこれから買うにしてもG1シリーズの映像は一回見ておく価値があると思う。

LGと比較して国内他社のメリット

しかし当然、国内メーカーはLGの有機に負けないようあらゆる工夫をこなしている。

しかも事実として、有機ELの売れ行きは国内メーカーが占めている。

そこで日本メーカーでも負けていないということを伝えよう。

LGと比較して他社が特に優れているメリット。

このメリットを基準にするとメーカーも絞りやすくなる。

SONY

画質を最重視するなら、SONYは絶対外せないメーカーとなる。

こちらもAIの画像エンジン「XR」を搭載している。

SONYの場合、有機ELの「A80J」「A90J」どちらもだ。

LGの場合は「画像エンジンをAIによって改善」という印象だ。

しかしSONYは「元々優秀だった画像エンジンにAIを搭載し、しかも全ての画質機能と関連つける」といった特徴がある。

したがって、画像エンジンの比較は完全にSONYが勝ちとなる。

色彩面に強いパネルコントローラーのチューニングも強力で、パネルは第2世代でもLGのG1シリーズに渡り合える色彩性能をもっている。

色鮮やかさと4K解像の正確さを求める方はSONYに絞ると良いかと。

Panasonic

Panasonicの有機ELはどの用途でも対応できるバランスの良いテレビ。

テレビがこれからHDR時代になるのを見越して豊富なHDRの数を搭載していて、HDRを活かすべく色再現性に考慮した画質機能が多いのが特徴になる。

LGテレビは供給している立場上、パネルに欠点があるとはいえないためどうしてもデメリットのカバーは弱くなりがちだ。

しかし、Panasonicの場合は特に放熱対策や安全面に力を入れている。

  • Panasonicが独自設計、組み立てした最強クラスの放熱プレート
  • 吸盤による転倒防止スタンド
  • 低反射処理「ブラックフィルター」

このように、有機ELの脆弱性をカバーしている方向性だ。

有機ELの映像美のメリットよりデメリットが気になってしまう方でもPanasonicは考える余地がある。

東芝

東芝も頑張っていると言える。

特徴は優秀な画像エンジンで、人肌の表現力や映像の黒つぶれの少なさはLGより優れている。

このため、地デジ鑑賞にもっとも適した有機ELと言えそうだ。

一応エンジンにAIを搭載していますが、SONYやLGの人工的な解析と違い、こちらは映像カテゴリ別に最適な画質にする側面が強い。

例えるなら画質オート切替えに近い形だ。

元々画像補正の解析が高い東芝だから、そこまでAIに依存しなくても高度な映像が実現できるのだろう。

オート音質切替えも完備し、極力リモコンを操作せずにテレビを楽しむことができる。

あまり設定をいじるのが好きでなく気軽に地デジを見たい人は東芝有機ELは抑えておくべきメーカーだろう。

SHARP

SHARPは8Kテレビの執念をようやく捨て、去年から有機ELテレビを展開している。

しかも、今年から有機ELテレビにも「アクオス」の名前をつけ気合いが違う!

具体的にシリーズを増やしコンセプトが明確に住み分けされた。

  1. 独自の放熱構造かつ高輝度「S-Brightパネル」搭載の最上位DS1シリーズ
  2. 有機パネルに低反射処理をした中級機のDQ2シリーズ
  3. 入門機のDQ1シリーズ

ラインナップが3種になり、有機ELにしてはLG並に豊富といえる。

加えて最上位のDS1シリーズのパネルは「輝度性能に優れた発光素材を採用する」との言及があり、LGの第3世代パネルに似ている点がある。

さらに、SHARPのこちらのみ輝度をさらに高めるパネルコントローラーを搭載している。

そのため、有機ELは綺麗だけどなんか暗いというイメージをお持ちの方は輝度性能が一際高いSHARPの有機ELがおすすめだ。

最近発売した低反射処理を加えたミドルモデルの「DQ2シリーズ」は有機ELの弱点面をカバーしたモデルとなる。

元々低反射処理は大の得意のSHARP、リビングのシーンでの有力候補になりそうなモデルだ。

実際に売れているおすすめ有機ELテレビ5選

次に実際に売れていて好評なシリーズを紹介しよう。

供給元のLGもミドルモデルの「C1シリーズ」を中心に売れているが、やっぱり日本メーカーが強い。

SONY A80J

SONYのA80Jは最上位A90Jの1つ下のモデルだ。

最強のAI画質エンジン「XR」で綺麗な画質はもちろん、低反射処理をしているためリビングでもストレスなく見れてしまう万能テレビ。

ただしA90Jは安全面だけではない画質面にも深く干渉する「温度センサーつき放熱アルミシート」を採用している。

そのため、リアルなコントラスト感は最上位モデルに一歩及ばないイメージだ。

とはいえ画質面の決定的な違いはこの1点で、しかもこちらのみ低反射処理している。

映像最強の有機ELテレビなのは間違いないだろう。

欠点はA80J自体が他メーカーでいうところの最上位並の製品であり価格が結構高い。

Panasonic  JZ2000

PanasonicのJZ2000は有機EL最上位シリーズ。

この価格帯のグレードが他にSONYの「A90J」しかなく、テレビ全般として見てもこの2つのモデルは別格の存在といえる。

最・最上位モデルだ。

そしてものすごく売れている。

「上位モデルほど販売台数は少なくなる」なんて家電屋の常識をくつがえし、PanasonicのJZ2000は液晶より売れているくらい好調。

やはり有機ELの映像美はもちろんのこと、焼き付き問題や映り込みといった有機ELの弱点を補強する方針が売れている要因かと思う。

「問題の多い有機ELでもPanasonicのは大丈夫だ」と安心されて購入されるお客さんが多いようだ。

東芝 X9400S

東芝のX9400Sは有機EL最上位シリーズ。

発売時は「去年の型落ちX9400のマイナーチェンジ」という触れ込みで余り良い評判ではなかったが、結局普通に売れている。

元々のX9400が画質音質ともに素晴らしい品質だったのと、それに細かい改良をいくつも加えている点が売れている要因となる。

  • ナチュラル美肌トーン搭載
  • 発光のブルーライトカット
  • 重低音スピーカーのバランス調整

こういった改良だ。

改良点もそうだが、録画に「タイムシフトマシン」を搭載しているため、有機ELテレビ全般でもトップの録画機能を持っている。

放熱プレートもしっかり搭載し、安全面でも隙のないテレビといえよう。

SHARP DQ1

SHARPのDQ1は有機EL入門機のシリーズ。

入門機といえば聞こえは悪いが、画質エンジンもアップコンバートに強力な「メダリストS2」を搭載し、輝度性能アップのパネルチューニングもしている。

逆に入門機でここまで頑張っていて価格も安いため「じゃあこっち買うよね」ってことでハイコスパ有機ELとしてLGの入門機A1シリーズを抑えて売れている。

放熱対策や低反射処理はしていないので、気になる人は注意しよう。

フナイ 7040

フナイの7040は有機ELの中級機シリーズ。

中級機といっても最上位との違いは全録の録画ハードディスクがついてくるかどうかの違いだけなため映像や音質面は最上位といっていいかと。

低反射処理や放熱プレートに言及がなく、ウリの画像エンジン「クリアピクス2 EVO」の情報開示も少なく、いかにも海外メーカーらしいな、といった印象。

でも、パネル供給はLGからしっかりうけている。

フナイ独自のメリットとしては内蔵ハードディスクがついている「録画一体型テレビ」だ。

そのため、面倒な外付けなしですぐに録画できる。

まとめ

今回は有機ELのパネルは同じでも中身は別なことをお伝えしてきた。

話の中身上、パネルを供給しているLGが話題の中心になったが、供給されている日本メーカーがそれぞれ頑張っていることは伝わったかと思う。

やっぱりLGは「何も欠点のない最強パネル」を供給しているはずなため、立場上パネルチューニングを大胆に行えないところがありる。

その点、供給されている側はいくらでも改造可能。

実際に供給されている日本メーカーは有機ELパネルをチューニングしまくってるため、これはこれで強い。

最新情報をチェックしよう!