各メーカー2023年モデルの液晶テレビが揃いましたね。その中で僕ら店員が今年売れるだろうと感じているのは2社です。
そして絶対におすすめしたくないのが1社あります。
その理由をゆっくり詳しくお伝えしてきます。
今回、先に言いますが賛否両論あるかと思うので何かあれば皆さんのご意見、ご感想をコメントください!
いらっしゃいませ、家電の虎です
いつも平和なことばかり目指している家電の虎ですが、珍しく今回は踏み切った 内容にさせていただきます。
はじめに結論からお伝えします!!
今年売れるだろうなと感じているメーカーは、(レグザ)TVS REGZAとハイセンスの2社。
そして!!おすすめしたくないメーカーは、パナソニックです。
なぜそう感じているのかそれぞれ解説していきます。
レグザとハイセンスがなぜ売れると感じるのか
今年の液晶テレビ市場で、レグザとハイセンスがくる!と店員同士の会話であがる点としては、まずお買い得感のある価格設定がやはり大きいかなと思います。
レグザだと、とうとう在庫処分扱いになったレグザのC350Xシリーズが43型や50型でめちゃくちゃ売れていますし、32型と40型ではV34シリーズもずーっと売上ランキングでは高い位置でい続けているモデルです。
ハイセンスでは、A6HシリーズやA30H・A40Hシリーズが格安テレビとして安定的に売れています。
やっぱり、昨今のさまざまな物価上昇などの家計を圧迫する要因が多いなか、お財布のひもが固くなっている=価格の安いテレビに注目が集まりやすくなっているというのが大きいみたいですね。
加えて、高機能モデルのテレビ群でも、他社よりお買い得な価格が目を引きます。
例えば、65型・MiniLED液晶テレビが欲しい!って比較した場合には、
レグザ | ハイセンス | パナソニック | ソニー | シャープ | |
型式 | 65Z870M | 65U8K | TH-65MX950 | XRJ-65X95L | 4T-C65EP1 |
メーカーラインナップ内での位置づけ | 上から2番目 | 上から2番目 | 最上位モデル (miniLEDモデルは1機種のみ) | 最上位モデル (miniLEDモデルは1機種のみ) | 最上位モデル (miniLEDモデルは1機種のみ) |
目安の最安価格(税込) | 267,842円 | 153,410円 | 288,000円 | 317,800円 | 286,000円 |
といった具合で、高機能モデルであってもお求めやすいことが分かりやすいと思います。
もう一つ、売れると思える理由を挙げるなら、他社より少し豊富な商品ラインナップです。
レグザとハイセンスの2社は、今注目度が高まっているMiniLEDモデルに2機種展開しています。
そのため、他社より液晶テレビの機種が多いんです。
他メーカーだと、液晶テレビのラインナップが3種類くらいだったりします。
リーズナブルなスタンダードモデル<倍速機能などを搭載したミドルモデル<高機能なMiniLED搭載のフラッグシップモデルといった具合です。
レグザとハイセンスは、MiniLED搭載機種が2機種あり、高機能モデルでもさらに自分のニーズに合った選択肢を選べます。
そのため、「従来の液晶テレビより高画質なMiniLEDモデルを、予算を抑えながら買いたい」なんてお客様のニーズにも応えられるというわけです。
また、機種によって価格も画質などの機能性も、けっこう分かりやすく違うのも個人的には魅力だと思っています。
特に、レグザは、
・倍速機能はあるモデル
・量子ドット液晶のミドルモデル
・タイムシフトマシンを搭載したモデル
・MiniLED搭載モデル
・こだわり満載フラッグシップモデル
のように、機種は多いものの、コンセプトがハッキリしているので、僕ら店員もお客様に説明が非常にしやすい!
かつ、見比べると画質が思いのほかはっきり違うので、その価格差も理解しやすいという印象です。
昨今、テレビの種類が多く、「違いがよく分からないので選びづらい」なんてお客様の声もあります。
そういったお客様でも、ご理解・ご納得していただきやすい点は、非常にメリットだと感じるわけなんです。
パナソニックをおすすめしづらい理由
そんな2社に対して、パナソニックがなぜおすすめしづらいか。
一言でいうなら、液晶テレビに対してやる気を感じられないからです。
まあ、これは言い過ぎだと思いますが、明らかに昨年までと液晶テレビシリーズに対しての力の入れ方が変わっているんです。
たぶん、有機ELテレビに、メーカーとしての全力を注ぐ感じの方向性なのかな、と。
特に、「うーん、これは・・・」と思うのが、MiniLEDモデルのMX950シリーズ。
「液晶の1番いいやつでしょ!?」と言われそうですが、これ買うなら他のメーカーの買った方がいいと思っているくらいです。
ひとつ前のモデルに相当するLX950シリーズと比べ、確かに明るさは増しています。
MiniLEDならではの輝度を感じられる映像は、やはり新しい液晶テレビだな、と思える画質です。
が、明暗がはっきり表現され、メリハリのある映像を期待している方には物足りなさを感じる出来だと思います。
加えて、音質面ではむしろ性能ダウンしています。
最近のテレビのトレンドである、上向きに設置される「イネーブルドスピーカー」をなぜか廃止しています。
これがあることで、テレビから聞こえる音に立体感を感じられたり、普段見る地上波の番組でも音が上からも聞こえるため、テレビ画面から聞こえる感じがして好評だったんです。
去年モデルのLX950シリーズや、現行の有機ELテレビシリーズには搭載していたのに、なぜか新型には無い。
パナソニックのウリだった、斜めから見ても色あせしづらいIPSパネルもやめてしまっているし。自社設計の液晶パネルの特別仕様もやめちゃっているし。
ゲームモードは進化しましたが、正直僕は魅力を感じません。
ただし、パナソニックの有機ELテレビは、非常におすすめできます。
スタンダードモデルのMZ1800は、明るく自然な画質で非常にクリアな映像が楽しめますし。
フラッグシップモデルのMZ2500は、液晶テレビにせまる明るさが特徴。
お値引きできない指定価格にも関わらず、発売からいまだに1ヵ月以上の予約待ち状態が続いている人気商品です。
あと、先述したミドルモデルに相当するLX950シリーズ。
こちらは、2022年5月発売の去年モデルながら、現行機種として人気が高いです。
価格も安くなっているし、パナソニックの液晶テレビで55型もしくは65型を探すなら、この機種をおすすめします。
ソニーとシャープは?
ちなみに、「ソニーとシャープはどうなの?」と聞こえてきそうなので、こちらの2社について店員目線での意見を語るなら、大きく伸びもコケもせず売れるんじゃないなか?と思っています。
ポイントしては2点。
認知度の高いメーカーであることと、GoogleTV搭載メーカーであることが挙げられます。
正直、「テレビといえば?」なんて質問にはソニーとシャープが思い浮かぶ方が多いでしょうし、今使っているものからお買い替えなんて場合には、同じメーカーを選ぶ方もいますしね。
あと、ネット動画を利用する方は増えていますから、テレビ単体で自分の必要とするアプリを追加できるのは魅力なので。
ただ、ソニーは他社と比べて全体的に価格が高めの傾向にあります。
シャープは、MiniLEDモデルがそこまで人気をとれていないし、それ以外の液晶テレビではコスパはいいですが、突出した性能はありません。
2社とも、去年モデルと大きく進化したポイントも特に無いので、目新しさも感じないです。
そういった理由から、すごく売れ行きが伸びるとは思えませんし、かといってすごく売れ行きが落ち込む事もないかなと思います。
まとめ
それでは、今回のまとめです。
今回は、今年の液晶テレビおすすめメーカー・おすすめできないメーカーと、その理由についてご紹介いたしました。
内容を簡潔にまとめると、
おすすめ、売れると感じるメーカーは、レグザとハイセンスの2社。
理由は、お買い得感のある価格設定と、他社よりも豊富で違いの分かる商品ラインナップ。
おすすめできないメーカーは、パナソニック。
理由は、有機ELテレビに力が入っているが、液晶は手抜きと思えるできばえだから。
でした。
有機ELテレビのシェアが年々増えてきているとはいえ、まだまだ全体的なシェアは液晶テレビが本命です。
MiniLEDバックライトという新しい技術も採用され、さらなる進化が期待できる液晶テレビ。
店員目線での注目メーカーについて、興味を持っていただければ嬉しいです。
本日はここまでになります。
ご視聴ありがとうございました。
次回のご来店お待ちしております。