42型の有機ELテレビが出たので最近の状況やお客さまの反応や評判をお伝えしていきます!
いらっしゃいませ、家電の虎です。
有機ELテレビといえば今まで48インチまでしかありませんでしたが今年から42インチの中型モデルが登場しました。
正直ビックリしたのですが、お客様からの反応も店員の反応もすこぶるいいのでお話しをさせていただきたく思います。
まず42インチの有機ELテレビをご覧になったお客様の声を、その後に店員の声をお届けします。
そして最後にメーカー別の42型有機ELテレビをご紹介していきます。
お客様の声
それではまず、店頭でのお客様の声や反応をご紹介いたします。
やはり1番は画質に対しての評価が高いです。
店舗によるとは思いますが、多くのお店では40~43型のコーナーに、液晶テレビと一緒に並べていると思います。
そうすると一目で画質の違いが分かってしまうわけです。実はこれわざとなんですよね。少しでも良い機種売りたいというお店の戦略になりやす。
「なんかこのテレビだけ色がすごくハッキリしてません?」
とか
「やっぱり有機ELはすごくキレイだね」
なんて仰っていただけるのは、展示演出している側からすると嬉しいものです。ただ液晶でも十分綺麗ですからね!
ここで有機ELテレビの特徴と、液晶テレビとの違いを簡単におさらいしておきましょう。
有機ELテレビの特徴としては、バックライトの無い自発光方式で、パネルの画素1つ1つが光ったり消えたりするテレビと思ってください。
そのため、黒の締まりがしっかり出るので色のメリハリが素晴らしいです。
色にメリハリが出ると、全体的に立体感も出ます。
残像感も少なくて、映像自体が滑らかに見えるんです。
液晶テレビとの違いをまとめると、
有機ELテレビ | 液晶テレビ | |
色のメリハリ | ◎ | 〇 |
明るさ | △ | ◎ |
残像感の少なさ | ◎ | △ |
電気代 | 〇 | ◎ |
価格 | × | 〇~◎ |
こんな感じで、画質性能が飛びぬけているので、どのメーカーも最上位モデルの位置づけで発売しています。
で、42型くらいの大きさでは、どのメーカーも性能が高いモデルや最上位モデルの機種は発売していないんです。
そんな中、韓国のメーカー・LGが42型のサイズで発売するのを皮切りに、ソニーやシャープなども発売してきたというのが今年のトレンドなんです。
そのため、お客様の中には、「ようやく42型くらいのサイズで有機ELが出たね!」なんて、ずっと待っていたって方もちらほらおられます。
特に、自分の部屋用のテレビとして、もしくは設置場所がどうしても取れないなんてお客様に好評ですね。
せっかく買うテレビだから、「大きさにこだわれないけど、画質などの機能面にこだわりたい」ってお客様のニーズにピッタリ合うってのが良いと思います。
店員の声
次に店員側の声としては、おおまかには2つに分かれると思います。
1つはお客様と同じで「コンパクトサイズでもこだわる方にちょうど良いね」って意見と、もうひとつは「この価格ならなんとか55型を買いたいよね」って意見ですね。
価格面に関しては、42型の方がやや遅めのタイミングで発売された事もあるんですが、現時点では55型とそこまで差が無いんです。
パナソニックで例に挙げますと、
55型・TH-55LZ1800・216,500円
42型・TH-42LZ1000・199,800円
「値段変わらんやん!」って声が聞こえてきそうですが、僕もそう思います。
もちろん、もう少し時間が経過したりすると価格差も開くかもしれませんが、置けるなら55型がお買い得やねって場合もあります。
ただ、先述した通り、『置きたくても置けない』とか『55型は圧迫感を感じてしまう…』なんてケースもあるので、そういった場合にテレビの選択肢が増えた!という点は非常に良い事だと思います。
あと、画面が小さいと、画素の粗さが目立ちにくくなりますから、迫力は無くなるけど精細感のある映像が楽しめるんです。
最近は、ゲームユーザーも年代問わず増えているって状況でもあるので、ゲームもテレビで楽しみたいって方にもこのサイズ感が大きすぎないのでおすすめだと思います。
もちろんゲーミングモニターを買うのが1番ですけど、皆が皆、テレビとは別にモニターを買えるわけではないのですよね。
そんな時、対戦ゲームなどのジャンルによっては、大きすぎる画面だとゲームがプレイしづらい事があるので、42型ってけっこう適切なサイズなんです。
LGが42型で有機ELテレビを発売したのは、世界的にゲーム人口が増えているので、その需要を狙ったからとも言っています。
その為、色んなニーズの方に応えられるサイズ感でもあるわけです。
42型有機ELテレビおすすめ5選
そんな42型の有機ELテレビを、現在発売している4機種ご紹介していきます。
①シャープ・4T-C42EQ2
最初はシャープをご紹介します。
おすすめポイントは、
『聞き取りやすいフロントオープン サラウンドシステム+』
『スリムな本体とスイーベルスタンド』
『GoogleTV搭載』
がお客様からも好評な点です。
シャープの有機ELテレビは、今回おすすめする4機種の中では人の声や音が聞き取りやすいテレビだとご案内しています。
フロントオープンサラウンドシステム+というスピーカーシステムが優秀なおかげです。
スリムで薄型ながらに、前向きの音が出るような仕組みになっています。
加えてスピーカーの実用最大出力も40Wと比較的パワーがあるので、「別にスピーカーを置けないけど、なるべく音の迫力も欲しい」なんて方には向いていると思います。
そのフロントオープンサラウンドシステム+のおかげで、本体自体の薄さも際立っているのもお客様からよく良いねって言われるポイントです。
加えて、首振りのできるスイーベルスタンドを採用しているので、設置性が良いですね。
例えば、お客様が「テレビに後々ゲーム機を追加で繋ぎたい」って場面や「テレビ周りのお掃除をしたい」なんて時にも便利だったりしますよ。
GoogleTV搭載なので、ネットコンテンツに豊富対応しています。
GoogleTVの1番の特徴は、もともと入っているYouTubeなど以外に、興味を持ったネットコンテンツを追加でダウンロードできます。
スマホとすっごい近い感覚ですよね。
価格に関しては、国内メーカーとしては安い方ではありますよ。
「韓国などの海外メーカーはちょっと・・・」、「国内メーカーで選びたいんです」
ってお客様もいらっしゃると思います。
そういった国内メーカーでお求めやすい有機ELテレビをお探しでしたら、こちらのシャープのテレビ、ご検討してみてはいかがでしょうか?
②ソニー・XRJ-42A90K
2つめはソニーです。
おすすめポイントは、
『優秀なプロセッサーXRによる高画質・高音質』
『ソニー製品との優れた連携』
『GoogleTVでの使い勝手』
が、お客様にまずご案内するポイントですね。
ソニーは、現在テレビの頭脳であるプロセッサーに力を入れていて、人間の脳が見たり聞いたりしているような高画質・高音質を再現してくれます。
映像だと、人間の目が自然に見ちゃう注視点ってポイントを、くっきりはっきり映してくれるんです。
例えば、ドラマだったら俳優さんたちを。駅伝の番組なら走っているランナーを。
といった具合に、人が注目している部分を見やすくするって感じです。
音に関しては、アコースティックサーフェスオーディオプラスといった、テレビ画面自体から音を出す方式で圧倒的な聞きやすさを発揮します。
画面部分にスピーカーやウーファーが搭載されていて、画面を振動させ音を出す僕が1番好きなソニーの特徴です。
このおかげで、人の喋っている口元から聞こえてくる感じや、ライブなんかの音の広がりは抜群!
これが決め手でソニーにするよ、ってお客様もけっこうおられます。
上・横方向も含めた3D立体音響のサラウンド感はよくできるなぁと思います。
次にソニーは色んな周辺機器発売していますよね。
PS5やサウンドバーなど、自社製品との連携性が非常に高いです。
接続して使う際に、自動で最適な状態にしてくれるものが多いので、本機を購入される場合は、周辺機器も買うならソニーで揃えるのがおすすめだと思います。
シャープと同じでGoogleTVも搭載しているので、ネットコンテンツの使い勝手も抜群です。
ちなみにiphoneをテレビと接続するairplay2には、ソニーとLGのみが対応しているのでそこはちょっと優位ですよね。
ソニーは、他にもリモコンのチャンネルボタンやYouTubeなどのネット動画ボタンを押せば電源が入っていない状態からでも1発起動。
本製品のスタンドは、周辺機器が配置しやすいハイポジションでの設置も可能。
など使い勝手にもこだわりが見られます。
価格面は今回1番高価な機種ですが、妥協せずに総合性能で考えるなら、非常におすすめのテレビですよ。
③LG・OLED42C2PJA
3つめは、LG。
本機のおすすめポイントは、
『なんといっても安い価格』
『ゲーム対応性能は最強』
『慣れると便利なマジックリモコン』
の3つです。
もう正直、おすすめポイントの2つが全てだと思っているくらいです。
もうとにかく安いですよね。
先ほどのシャープと比べても3万円くらいも安い。
なんなら43型の液晶テレビで各メーカー上位モデルが、だいたい11万円前後なんです。
それを考えても安いです。
有機ELテレビのパネル供給メーカーというのも安さの要因でしょうね。
部品を自社で用意できると、製造コスト低下に直結するでしょうし。
「海外メーカーだから安いだけじゃない?」
とかって言われることもありますが、実際の映像を見てもらうとだいたい、
「あっ、これはキレイだわ」
って感じで印象はすぐ変わるお客様が多いです。
『α9 Gen 5 AI プロセッサー』という新しいエンジンを搭載し、映っている人物や物や背景などをAIが最適化してくれます。
ちょっと前のLGの有機ELテレビは、色の鮮やかさとかメリハリ感がいまいちなモデルもありましたが、本機はそんな過去のマイナスイメージも払拭してくれました。
おススメポイントで実は強いのが、ゲームユーザーにとっては現状最強のテレビという点です。
うちの同僚もゲーム好きなんですが、この部分だけでもLGのテレビ買おうか迷ってるくらいで、ゲームする人にはむちゃくちゃ好評です。
ちょっとマニアックな話になりますが、最新のPS5やパソコンを接続してでの対応性として、HDMI2.1規格にHDMI端子4つ全てが対応。
4K/120HZやVRR、ALLMにPCゲーム対応性も備え、応答速度がテレビとして最速1ms。
ゲームオプティマイザで、プレイするゲームのジャンルに合わせて最適な映像環境も提供してくれます。
さすがにゲーミングモニターにはかないませんが、現状テレビで快適にゲームをしたい人にはベストアンサーといえる機種になっています。
「ゲームしたいから買うんです」ってお客様の比率、けっこう高いですよ。
マジックリモコンって特徴のあるリモコンも、1度慣れると手ばせないみたいです。
僕はちょっと慣れることが出来ていないんですが、従来のリモコンの様に十字キー操作もできますし、マウスポインターみたいにも使えるんです。
特に、YouTubeで音声検索じゃなくて、文字入力で検索する時なんかは快適に使えます。
画面のスクロールも早いし、色んな項目が表示される最近のテレビで素早く操作するために工夫されています。
YouTubeなんかのダイレクトボタンが少ないのは残念ですが。
1度、店頭で触れてみて、ご自身に合うなって思ったら、コスパの良い有機ELテレビとして検討してみてください。
④パナソニック TH-42LZ1000
最後はパナソニックです。
おすすめのポイントは、
『オートAIにより自動で最適な画質と音質に』
『ゲームモードに力も入れてきた対応性』
『転倒防止スタンド』
が魅力的です。
パナソニックは、近年オートAI機能による、画質と音質の自動最適化が非常に好評です。
お客様が実際にテレビを買った後に、番組などの種類に合わせて画質モードや音質モードっていじってますか?
やってるって方は、正直ごく少数だと思います。
本機は、映っている映像の内容や部屋の明るさなどをAIが判断し、いつも最適な状態にしてくれます。
サッカーなら芝生はキレイに、選手の動きをくっきりと。
映画なら人物をくっきりと暗い所まで見やすく。
とかって感じですね。
音に関しても一緒で、ニュースなら人の声を聴きやすく、ライブなら臨場感が増すように自動で調整してくれます。
最近は他のメーカーでも、AIによる自動調整は搭載していますが、パナソニックは映像・音声ともに高いレベルでやってくれる印象です。
「なにもせずに自動で最適に」ってご案内は、店頭でもお客様から喜んでいただけるポイントとしてお話ししています。
2つめポイントは、ゲームモードに力を入れてきたところですね。
さきほどご紹介したLGほどではないですが、ゲームユーザーにだいぶ意識を向けてきたってのは、パナソニックの営業担当も言ってました。
ゲームコントロールボードという、ゲームプレイを快適にする機能も搭載してかゆい所に手が届くようになってきています。
近年好評の転倒防止スタンドは、42型だと嬉しいところです。
デスクやテレビ台に穴を開けずに、倒れにくくできるというのは、省スペースに置きたい42型だと余計に光ります。
パナソニックの有機ELテレビは、色味の派手さが突出しているわけではないですが、暗い画面でもしっかり見やすく、ノイズの少ないキレイな映像がお客様から喜ばれています。
もちろんYouTubeなどのネット動画も、主要なものは対応していますので困ることはないですね。
ご年配の方からゲームユーザーまで広くおすすめできる1台だと思います。
まとめ
今回は、最近評判が上がってきている42型有機ELテレビについてご紹介いたしました。
現状はまだ、4メーカーが1機種ずつのラインナップですが、思ったより売れているので来年はもう少しラインナップが増えるんじゃないかと思っています。
「43型くらいのサイズでも、高機能だったり高画質のものが欲しい。」
そんなニーズに応えらえるテレビが出てきて、選択肢が広がったのはほんとに良い流れだと思います。
もし興味を持っていただけたなら、店頭でぜひ液晶テレビと見比べたり、サイズ感を比較したりしてみてください。
本日はここまでになります。
最後までご覧いただき、ありがとうございました!
次回の動画もよろしくお願いいたします。