いらっしゃいませ、家電の虎です!
ドラム式最上位モデルのパナソニックのNALX129Aと東芝のTW127XP1、このハイスペック代表の2機種で悩んでいるお客様がかなり多いです。
2022年間違いなく売れ筋上位モデルになるであろうこの2機種を比較してみました。
本日はこちらを解説していきます。
NALX129A VS TW127XP1スペック
NA-LX129A(パナソニック) | TW-127XP1L(東芝) | |
洗濯容量 | 12kg | 12kg |
乾燥容量 | 6kg | 7kg |
標準使用水量 ①洗濯時 ②洗濯~乾燥時 | 83L 55L | 80L 61L |
目安時間 ①洗濯時 ②洗濯~乾燥時 ③洗濯~乾燥時(省エネ) | 32分 98分 165分 | 35分 97分 205分 |
運転音(dB) ①洗い ②脱水 ③乾燥 | 32dB 41dB 46dB | 32dB 37dB 48dB |
サイズ(幅×奥行×高さ) | 639×722×1060mm | 645×720×1060mm |
洗濯機能 | スゴ落ち泡洗浄 (温水洗浄有) | 抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX (温水洗浄有) |
乾燥方式 | ヒートポンプ方式 | ヒートポンプ方式 |
メンテナンス | 自動槽洗浄、他 | 自動槽洗浄、他 |
見比べてみると、乾燥容量が「TW-127XP1L(東芝)」が7kgとやや大きいですね。僕はこの7kgが東芝を購入する決め手でした。
それ以外はパッと見ただけでは、違いが分かりにくいと思います。
たしかにこれは悩んでしまうかも・・・
そんなお悩み解消のためにも、詳しく1つ1つ見ていきましょう。
もうみなさんご存知の方が多いとは思いますが、パナソニックのNA-LX129Aは値引きができない商品になります。ここは大きな差になるかと思います。
実際に接客をして、値引きできないなら東芝にしますと言うお客様もいるので価格は大事ですよね。
それでは4つの比較をしていきます!
洗浄力
洗濯機と言えば洗浄力が気になりますよね?
2機種のキーワードは、『泡』と『温水』です。
パナソニック
まずパナソニックは、『スゴ落ち泡洗浄』と『温水』の2つです。
衣類の汚れは、洗剤の界面活性剤の力で落ちます。『スゴ落ち泡洗浄』は、泡生成ボックスで洗剤を泡立てて、勢いよくシャワーの様にふりそそぐんです。
その為、衣類の繊維の奥にも届きやすくなり、汚れ落ちが従来のものと比べても良くなっています。
最近の衣類用洗剤は、非常に性能が高いです。洗剤の良さをしっかり引き出してくれるのが長所ですね。
加えて、『お湯』で洗うこともできるんです。
温水洗浄として、『15℃、30℃、40℃、60℃』に設定することができます。
寒い時期は、お水も冷たい=洗剤の洗浄力も落ちてしまうので、15℃コースで洗浄力UPを。
デリケートなおしゃれ着でもしっかり汚れを落としたい、30℃コース。
洗剤の酵素パワーがアップして皮脂汚れやニオイもとりやすくなる、40℃コース。
赤ちゃん衣類やタオルなんかの白物除菌がしたい時の、60℃コース。
という使い分けが可能です。
洗濯可能な容量にそれぞれ限度はあるものの、時間に余裕が有る時になんかにいつもより念入り洗濯ができるのは魅力ですね。
特に、ニオイや皮脂汚れに強い40℃コースが、衣類や汚れによって複数選べるのも使いやすいですよ。
東芝
東芝の目玉は『抗菌ウルトラファインバブル洗浄EX』。
『ウルトラファインバブル』は、すごく小さい泡なんですが、なんと1つの泡が0.001mm未満。目に見えない極小の泡が、繊維のすき間に洗剤を連れていくような感じで入っていくんです。
その結果、繊維のすき間から汚れをはがす仕組みですね。
加えて、もう少し大きいマイクロバブルって泡で、はがした汚れが衣類に戻るのを防ぎます。
ウルトラファインバブルは洗剤のすすぎ残りを減らすから、デリケートなお肌の方にもおすすめできますね。
泡が小さいから柔軟剤の効果も高めてくれます。
泡の力ってすごいですね。
温水洗浄に関しては、先ほどのパナソニックとだいたいは同じです。
違いとしては、『60℃コースで3kgの容量を洗濯可能』と『50℃コースがある』の2点です。
バスタオル1枚が約300gなので、60℃コースで最大約10枚洗えます。パナソニックは、最大約6枚です。
50℃コースは牛脂などが溶ける温度での温水洗浄ですね。
たとえば、お子さんのカレーなどの食べこぼし汚れって困りますよね。。
そんな時に使ってください!ただし、衣類によっては、40℃までの洗濯表示の衣類の場合は注意です。
まとめると、両者ともに洗浄力には力を入れていて、十分な効果を発揮してくれます。
あえて分けるなら、デリケート衣類もよく洗う方や、温水でニオイや黄ばみ対策したい方にはパナソニック。
汚れものが多かったりすすぎをしっかりしたい方、高い温度で洗いたい物がある方は東芝がおすすめかと思います。
ちなみに洗浄コースを選ぶ時はパナソニックの方が分かりやすい印象があります。
東芝の方はコースを選んだ後に温度の設定を行う形なんですが、パナソニックの方は予め40℃コース、50℃コースと記載してあるので直感的な操作ができますね。
慣れればどちらでも問題はありませんが簡単なのはパナソニックになりますね。参考にしてください。
乾燥性能
続いて、乾燥性能に目を向けてみましょう。
まず前提として、ドラム式洗濯機は、縦型に比べて乾燥性能で優れます。
『電気代が安く』『衣類のダメージが少ない』『衣類の乾きが良い』ことがメリットです。詳しくは過去の動画でも紹介しています。
パナソニック
パナソニックですが、洗濯から乾燥までにかかる時間は約98分。電気代は、1回あたりが約25円。特に電気代は安くなっています。毎日使っても約750円の電気代なんです。
1000円かからないって聞くと、「意外に電気代かからないね」って思えませんか?
後、特徴としては『ふんわりジェット乾燥』という機能があります。
後方から風をたっぷり当てる事で衣類を大きく動かしながら乾燥させるため、シワを抑えてふんわりした仕上がりにしますよ。
ちなみに実際に使っている同僚から、「この機能の有り無しで特にタオルの乾燥時の仕上がりは全然違う」って感想をもらっています。
東芝
東芝は、乾燥容量が7kgとやや大きめになっています。
洗濯から乾燥までの時間は、約97分。ここはパナソニックに比べて、1㎏多いけどかかる時間が一緒ってところはすごいですね。電気代目安は約34円ですね。
容量4kgまでと制限はありますが、『上質乾燥』という、風で衣類を舞い上げシワを抑える運転もできます。
『少量45分コース』があるのが特徴ですね。お子さん1人の体操服を急いで洗いたい、なんかの時には便利かと思います。
まとめると、パナソニックは電気代を少しでも安くしたい方やなるべくシワを抑えた乾燥をおすすめ。
東芝は、少ない容量でもたくさんの容量でも早く乾燥を仕上げたい方におすすめかと思います。
ちなみに乾燥なんですが、パナソニックの乾燥時間の約98分なんですがこれはかなり精度が高いようでこの時間前後で終わることが多いとお客様から評判が良いです。
反対に東芝の乾燥時間の約97分なんですが、正直我が家ではこの時間前後で終わったことはほぼありません。液晶には約3時間という表示を見て『えぇ…』ってなることがよくあります。
でも時間はかかっても7kgまで乾燥対応しているというのが僕の決め手でしたのでここはあまり気になりません。
各家庭によってはスピードが大事だという考え方もありますが僕の場合はスピードよりも乾燥容量がとても重要でした。
それに乾燥は基本深夜に行うので深夜電力で電気代や節約できますし、朝までに乾燥が終われば問題ないから時間を気にしなかったのでここは後悔していません!
早朝に洗濯から乾燥まで行う、帰宅後に就寝するまでに乾燥を終わらせたいというご家庭ならパナソニックという考え方もありかもしれませんね。
こんな感じで家電はスペックで選ぶのも大事なんですが絶対にそうしないといけないということではありません。実際に皆さんの生活を想像して実際に使用していることを考えてからの方が購入する時に迷わないことが多いですよ。
清潔性
3つめに清潔性の比較です。
パナソニック
パナソニックですが、まず特にすごいのは『窓パッキング洗い』ですね。これが決め手になって購入されたお客様もいるくらいなんです。
窓パッキンにたまるゴミなどを、洗濯時に一緒に洗い流してくれるんです。
通常、放っておくと乾燥してこびりついたりして取るのが大変ですが、日ごろから自動で洗ってくれるのでゴミが残りにくいんです。
乾燥フィルターや糸くずフィルターよりに比べ、お手入れを忘れがちな窓パッキン。ここを自動でしてくれるのは、ありがたいです。
洗濯槽自体に関しては、『約60℃槽カビクリーンコース』が便利です。
一般的に、洗濯槽は月1回洗浄剤で洗う事で黒カビを抑制します。NA-LX129Aは、洗浄剤無しでも約60℃の温水スチームで黒カビの抑制ができるんです。
1回約2時間かかりますが、電気代が約28円なので、洗浄剤よりも経済的。洗浄剤を買い忘れた時でも大丈夫ですね。
もちろん洗浄剤を使ったコースもありますが、洗浄剤を温めて行う約30℃槽洗浄コースも用意しているので、時短にも向いています。
目安月1回ほどで槽洗浄のお知らせも出るので、「前はいつ槽洗浄したっけ?」ってこともなくなりますね。ここ結構便利です。
東芝
東芝は、洗浄力でお話ししたウルトラファインバブルとマイクロバブルが、清潔性にも役立ちます。
洗濯時に発生する2つの泡が衣類への汚れ再付着を防ぐとともに、洗濯槽に汚れが付くのを防ぎます。その為、洗濯槽汚れが原因の、黒カビが発生しにくくなるんです。
従来1~2か月に1回必要だった槽洗浄が、3~4か月に1度で大丈夫なのは魅力的です。お手入れする頻度が少なくなると、手間とお金の節約にもなりますね。
あと、乾燥機能を使用していくと糸くずがたまっていきやすい乾燥ダクト。ここを自動で毎回水洗いしてくれるので、乾燥能力の低下を抑えてくれます。
過去にドラム式洗濯機を使っていて、乾燥ダクトの汚れによって「衣類の乾きが悪くなった」ってお客様も散見されます。
そういった方には、「新しいモデルは改善されてきてるんです」っておすすめもしやすいポイントです。
清潔性に関してまとめると、パナソニックは普段忘れがちな窓パッキンのお手入れが気になる方や、定期的にお手入れをしている方におすすめです。
東芝は、なるべくお手入れを洗濯機自体に任せてしまいたい方におすすめだと思います。
補足ですが東芝の洗濯機は特にドアの窓パッキングの洗浄コースはありませんが汚れがあったことはまだ1度もありません。
その他の特徴
パナソニック
今や定番の自動の洗剤投入機能。そのタンクの容量がアップしています。洗剤約1010ml。柔軟剤890ml。
例えば、洗剤のアタックゼロ2.5倍容量900mlなら1つ丸まる入れられるので嬉しいところです。ここは東芝よりも大きくなっています。
次に低振動設計です。
従来機に比べ、バランサーを2つに増やし2種類4本のダンパーで振動を吸収する。さらに3Dセンサーでかたよりを見張る。
そうすることで、振動を減らし、ジーンズやタオルなどのかたよりを防止することで、エラーで止まってしまうことに対策しています。
パナソニックの営業担当さんも一推しポイントでした(笑)
あと、おしゃれ着用洗剤の自動投入機能まであるのはパナソニックだけ。
おしゃれ着用洗剤も使っている方には嬉しい機能です。
東芝
東芝は、UV(紫外線)除菌が新機能として搭載されました。
容量に制限があるものの、洗濯と併用したり、洗濯できない衣類や小物まで除菌できるのは良いですね。
ぬいぐるみとか、帽子とか。洗いたいけどどうしよう・・・って思っているものありませんか?そんな時、便利ですよね。
洗濯機の外に紫外線が漏れない設計にもなっているので、安全面にも配慮しています。
加えて、Ag+抗菌水で洗うたびに衣類を抗菌してくれます。どこかの洗剤のCMみたいですが。
Ag+とは銀イオンのことで、制汗剤などにも使われていますが、高い抗菌効果をもっています。
洗濯の際に、本体内にあるAg+抗菌ビーズが溶けて、洗濯の際の水を抗菌水にしてくれます。
ウルトラファインバブルとともに繊維のすき間に抗菌成分が入り込み、ニオイの元の雑菌が繁殖するのを防ぐって仕組みです。
特にボタンの操作があるわけでもないので、楽ですよね。
ちなみに抗菌ビーズは10年間交換不要です。
まとめ
最後にまとめです。
どっちもメーカーの本気が伝わる良い商品です。
パナソニックは、普段着からおしゃれ着まで手軽に洗いたい方。窓パッキンなど、定期的なお手入れの負担を減らしたい方などにおすすめだと思います。温水洗浄のコースが多かったり、槽洗浄に利用できる点も良いですね。
ただし、“値引きができない”のでここは覚えておいてくださいね。
東芝は、洗濯も乾燥もまとめてしたいという方や、槽洗浄の手間をなるべくしたくないって方におすすめです。あとボルドーブラウンのカラーリングが気に入った!って方はこちらかと思います。
どちらも魅力が満載の洗濯機です。
僕は東芝を買ったのでどうしても東芝びいきの発言が多かったかもしれませんが、パナソニックも最高の1品です!
まだ迷っているお客様は、まずは購入して実際に使用していることを想像すると選びやすいかなと思います。
どの時間帯に使用をするのか、スピードを重視するのか、電気代を最優先にするのか、乾燥容量が最優先なのか、このへんを考えると自ずと欲しい機種が見つかるはずです。
選んでいただく際の参考にしていただければ幸いです。
本日もご来店いただき、ありがとうございました!
またのご来店をお待ちしております!