パナソニックのロボット掃除機にコンパクトなルーロミニMC-RSC10が発売。機能もシンプルになっていてリーズナブル。
一人暮らしの人や部屋数が少ない世帯の方に人気になるであろう機種だ。
パナソニックというだけで安心感はあるが果たして機能はいかがなものか?またライバル機種はどんなモデルがあるかお伝えしていこう。
MC-RSC10の特徴
MC-RSC10は、パナソニックのロボット掃除機ルーローのコンパクト版でルーローミニ(RULO mini)とよばれている。もちろん、品質の高い日本製である。
その特徴をみていこう。
コンパクトサイズ
ルーロー”ミニ”ともよばれるほど、コンパクトに作られているのが、MC-RSC10の第一の特徴である。
ルーローが縦横330mmに収まるサイズであったことに対し、MC-RSC10は縦横が249mmに収まるサイズとなった。これによりルーローと比較して、縦横サイズ比では25%ほどのサイズダウンにとどまっているが、面積比率でみるとなんと40%もコンパクトになっている。
ルーローのサイズでは難しかった椅子やソファの脚の間や、家具の間の狭い隙間にも、MC-RSC10ならスイスイ入り込んで掃除してくれるぞ。
しかも、本体重量がおよそ2kgととても軽いので、部屋から部屋へと持ち運んで、違う部屋を掃除するという使い方もとても簡単だ。重いものを持ちにくい女性や子供さんでも軽々と持ち運べるのは、とても重要なポイントと言える。
三角形状
家電量販店で比較してみるとわかりやすいのだが、多くのロボット掃除機は円形である。一方、MC-RSC10は、ルーロー形状とよばれる三角形状をしている。
このルーロー形状によって、お部屋の角など、円形のロボット掃除機では掃除しにくかったところにまでしっかりとブラシが入り込んで、ゴミをかき出してくれるのだ。
ゴミがたまりやすいのはこうしたお部屋の角の部分なので、このルーロー形状は大変助かるぞ。
ゴミを逃さないブラシ
吸い込み口の近くに設けたサイドブラシで中央部にゴミを集めて、吸い込みやすくしている。
また、吸い込み口のブラシは、進行方向とは逆に回転することで、じゅうたんの奥に潜んだ細かな塵やホコリをかき出し、浮き上がらせて吸い込むぞ。
ただ上位機種と違い、ブラシは1個しか存在しない。ゴミは残さないと言ってブラシが減っているから往復する回数が増える可能性もある。バッテリーの減りも心配な点だ。
走行パターン
MC-RSC10の走行パターンは、独特だ。
まず、ゴミやホコリがたまりやすいお部屋の角や壁ぎわを重点的に掃除する『ラウンド走行』を行い、その次にお部屋全体を満遍なく掃除する『ランダム走行』で掃除する。
ラウンド走行の時に、1畳以上の空間を見つけると、その空間の中央部に行って、『スパイラル走行』することで、広いスペースであっても効率的に掃除するようになっている。
つまり、『ラウンド走行』と『ランダム走行+スパイラル走行』で部屋中をしっかりと掃除するのだ。
音が静か
『自動モード』よりも音を抑えて、静かに掃除する『音ひかえめモード』を使えば、なんと20%も音がカットされるので、マンションに住んでいる人も夜安心して使えるぞ。
障害物をしっかりと検知
MC-RSC10には、『超音波センサー(発信部)』『超音波センサー(受信部)』『赤外線センサー』と3種類のセンサーが搭載されている。
超音波センサーが前方をスキャンして障害物を検知し、赤外線センサーが障害物までの距離を測定する。障害物を避けつつ、壁沿いに掃除ができるのは、こうしたセンサーの働きによるもの。
これによって、MC-RSC10は、細やかなでかつ効率的な走行を行い、しっかりと掃除することが可能となったのだ。
クリーンセンサー
目に見えない20[μm]という非常に細かなハウスダストを検知する『クリーンセンサー』を搭載している。
ハウスダストが多く見つかった場合、走行速度が遅くなり、かつ走行動作も往復走行が加わり、そしてパワーも強くなる。
このように、ゴミやホコリの量で自動的に動きが制御されるのも、MC-RSC10の優れた特徴の一つだ。
お手入れ簡単
MC-RSC10のダストボックスは、上から取り出せるようになっている。
サイドについているダストボックスは、意外と使いにくいので、上から取り出せるのは大変便利だ。ある意味で”コロンブスの卵”とも言えるデザインだ。
取り出したダストボックスは、[PUSH]を押して、ワンタッチでゴミが捨てられるようになっている。
また、汚れやすいダストボックスやフィルター、ブラシは、水洗いできるので、とても助かるぞ。
気になる口コミと評価
MC-RSC10の気になる口コミのいくつかを、ツイッターから紹介しよう。
ECカレント@20年くらい家電うってます@c_cuuentさんのツイート
「パナソニックのロボット掃除機RULOmini MC-RSC10(∩´∀`)∩
幅24.9cmのコンパクトサイズだから狭いところもスイスイ
クリーンセンサーで見えないゴミ(花粉・ダニ等)まで逃さないですよ(`・ω・´)
ごみ捨てもラクチン!水洗いもOKです!」
コンパクトなサイズとクリーンセンサーを評価しているようだ。
https://twitter.com/ec_current/status/1097690605319122944
奈津子@natsuko_twinsさんのツイート
「新製品の 「ルーロ ミニ」、床拭きロボット掃除機の「ローラン」、「ハンディ・スティック掃除機」の実力を確かめにパナソニックへ。ルーロミニは約40%小型化してて夜中でも使える「音ひかえめモード」がある点が推せる…
ローランは「シートモード」で市販のクイックルワイパーを使えるのが経済的」
奈津子さんのツイートでは、MC-RSC10のコンパクトさとともに静かさを評価しているようだ。
https://twitter.com/natsuko_twins/status/1083209309763231744
森山和道/ライター、書評屋@kmoriyamaさんのツイート
「独自の三角形状でコンパクトサイズ
ロボット掃除機「RULO mini(ルーロ ミニ)」を発売
隅も狭いところも入り込んでしっかり掃除
Panasonic Newsroom Japan」
森山和道さんは、三角形状による部屋の隅まで掃除できるMC-RSC10のデザイン状の特徴を評価しているようだ。
RT
独自の三角形状でコンパクトサイズ
ロボット掃除機「RULO mini(ルーロ ミニ)」を発売
隅も狭いところも入り込んでしっかり掃除
Panasonic Newsroom Japan https://t.co/wcsC0Il3Tz— 森山和道/ライター、書評屋 (@kmoriyama) January 9, 2019
綾音@tristan_goooodさんのツイート
「Panasonicの新・ロボット掃除機の性能が凄すぎた! RULO mini、Rollanがお部屋ピカピカ革命」
綾音さんは、MC-RSC10などパナソニックのロボット掃除機の性能を高く買っている様子だ。
Panasonicの新・ロボット掃除機の性能が凄すぎた! RULO mini、Rollanがお部屋ピカピカ革命 https://t.co/vzJESwYcHq pic.twitter.com/95ptD57u9d
— 綾音 (@tristan_gooood) February 15, 2019
オーツ[O-TSU]@OtsuTakeruさんのツイート
「狭いところに強い! 小さなパナソニックのロボット掃除機「RULO mini(ルーロ ミニ)」」
オーツさんは、MC-RSC10の狭いところまで掃除できる性能をとても評価しているようだ。
狭いところに強い! 小さなパナソニックのロボット掃除機「RULO mini(ルーロ ミニ)」 – 価格.comマガジン https://t.co/ibOzs6pd8e @kakakucomから
— オーツ [ O-TSU ] (@OtsuTakeru) January 9, 2019
あると助かる便利アクセサリー
MC-RSC10を使う上であると便利なアクセサリーを紹介しよう。
フリーフェンスMC-ARF1
パナソニック ロボット掃除機用フリーフェンス MC‐ARF1
寝ている赤ちゃんの側など、MC-RSC10が近寄って欲しくない場所を境界するのに便利なのが、フリーフェンスである。
これを使うことで、MC-RSC10が近寄れない空間が簡単に生み出せるぞ。
RULOナビ
RULOナビは、アクセサリーではない。RULO専用のスマホアプリである。
スマホにこのアプリをダウンロードしておけば、外出先からMC-RSC10を操作したり、1週間の掃除スケジュールを設定できる。
また、お部屋のゴミの分布地図を作成したり、入って欲しくない部屋を設定したりできるので、とても便利だ。
スマホを持っているなら、ぜひダウンロードしておきたいアプリである。
ライバル機種は?
ロボット掃除機は、MC-RSC10だけではない、さまざまな企業がいろいろな製品をラインナップしている。中でも、MC-RSC10のライバルとなりうるロボット掃除機を紹介しよう。
日立( HITACHI)ロボットクリーナー ミニマルRB-EX1
MC-RSC10と同じく、コンパクトサイズのロボット掃除機である。
RV-EX1は、本体幅250mm、高さ92mmととてもコンパクトなロボット掃除機である。ただし、MC-RSC10と違って円形をしている。
コンパクトなので、テーブルや椅子の脚周りや家具の間も掃除できる。充電中も奥行きが300mmほどなので、邪魔にならないのもコンパクトさ故である。
このコンパクトさは、車輪やサスペンション、機械のレイアウトの恩恵が大きい。
すなわち、車輪やサスペンションは、車輪の内部のギアを工夫して減速機構を小さくまとめたことと、車にも使われるスラット式のサスペンションを採用したことで省スペース化を実現した。
そして、機械のレイアウトでは、吸い込み口とダストケース、ファンモーターの配置を最適化したことである。
これらのおかげによって、とてもコンパクトにまとめることが可能になったのである。
また、椅子やテーブルの脚を見つけると脚の周囲を一周して掃除してくれるのも嬉しい機能である。
アイロボット(iRobot)ルンバ600シリーズ
ルンバ600シリーズは、ルンバのスタンダードモデルである。
スタンダードモデルとはいえ、掃除機能もしっかりとしている。
お部屋の広さや形から、掃除パターンを自ら判断し、部屋中くまなく、同じポイントを何度もいろいろな方向から掃除することで、ゴミをしっかりと取り除くのだ。
そのクリーニングシステムは、3つの清掃作業を同時に行う3段階クリーニングシステムを採用している。
すなわち、エッジクリーニングブラシが壁際や角のゴミやホコリを書き出し、中央部で回転する2本のブラシがゴミや毛をかきこみ、しっかりと吸い込むというものである。
これに加えて、Wi-Fiによるスマホとの通信機能など、機能面も充実したロボット掃除機である。
エコバックス(ECOVACS)DEEBOT M88
エコバックス ロボット掃除機 DEEBOT M88 dm88
M88は、エコバックスのスタンダードモデルのロボット掃除機だが、簡単な水拭き、そして乾拭き掃除を同時に行うことができるのが特徴である。
これは、ゴミの吸い込みと、簡単な水拭きや乾拭きを同時に行えるモップシステムを搭載していることによる。
しかも、Wi-Fiによるスマホとの連携機能もあり、屋内だけでなく外出先からでも、スマホから掃除モードやタイマー予約設定、吸引力の調節なども行えるようになっている。
掃除モードに関しては、一般的な掃除に使う『自動モード』、一つの部屋を徹底的に掃除してきれいにする『シングルルームモード』、部分的に徹底的に掃除する『集中清掃モード』、壁際を重点的に掃除する『壁際清掃モード』、頑固な汚れを取り除く『MAXモード』と実に、5つもの掃除モードが備わっている。
ツカモトエイム ポンテライン・ロボットクリーナー AIM-RC21
ツカモトエイムのAIM-RC21は、超低価格で手に入れやすい魅力的なロボット掃除機である。
この価格ながら、120分に及ぶ連続運転を実現した上、お部屋の走行カバー率は90%以上とくまなくお部屋を掃除してくれる。
しかも、『超吸引ダブル回転ブラシ』でゴミやホコリをかきこみながら吸引する上に、『壁沿い走行』『オートランダム走行』『らせん走行』『バンパー走行』と4つのパターンで移動しながら掃除をしてくれる。
掃除機という本来の役割もしっかりと果たしてくれるロボット掃除機なのだ。
なお、直径250mm、高さ80mmとコンパクトなサイズなので、ソファやベットの下もスイスイと走行できるぞ。
まとめ
MC-RSC10は、パナソニックのロボット掃除機である。
その特徴は、三角形状とコンパクトさである。
筆者は、以前より円形のロボット掃除機を使っていたが、どうしても部屋の角のゴミやホコリの取り残しが目立って仕方がなかった。
ロボット掃除機が古くなったのを契機に、MC-RSC10に買い替えたが、部屋の隅まできれいにしてくれるようになり、形の違いによる清掃性の差を痛感したものである。
これからロボット掃除機を購入しようと思っているなら、MC-RSC10がおすすめだ。