【知って得する】アイリスオーヤマの家電の評判は?【安い以外にどんな特徴があるのか?】

今日のテーマはアイリスオーヤマの家電の評判について。

アイリスオーヤマという家電、実は年々飛躍的に伸びている家電メーカーです。

ですがこのメーカー、家電量販店の店員の僕の意見ですが、お客様からは賛否両論になります。

家電量販店やホームセンターでもよく取扱があるメーカーさんなので、今後購入する予定がある方もすでに持っている方も是非ご覧ください。

今回のテーマは

  1. アイリスオーヤマってどんなメーカー
  2. アイリスオーヤマの評判は?
  3. どんな人におすすめの家電なのか?

この3点をお伝えしていきます。

アイリスオーヤマってどんなメーカー?

冷蔵庫や洗濯機などの家電を販売したことで一気に知名度が上がりましたが、アイリスオーヤマは1958年から創業された結構歴史ある企業です。

元々は日本最大の家庭用プラスチック製造会社で、園芸用品や半透明収納ケース、インテリア用品、ペット用品といった物を取り扱っていました。

つまり単価がそれほど高くない生活用品を作っている会社でした。

そんなアイリスオーヤマが冷蔵庫や洗濯機などの家電の販売を始めたのが2012年。

今ではオシャレ家電として若者を中心に利用者が増えています。

それではなぜアイリスオーヤマが突然家電を作り始めたか、皆さんはご存知でしょうか。

きっかけは大手家電メーカーから大量の失業者が出たことです。

2008年に起きたリーマンショックの影響で、家電業界は大きな経済困難が起きました。

日本の経済状況を掲載している「東洋経済ONLINE」によると、リーマンショック後の2009年3月期は、国内製造業界史上最悪の7873億円の赤字が計上され、三菱電機を除く大手電機メーカーの業績が落ち込んだそうです。

業績が悪くなると、当然企業は人件費の削減を行うため「リストラ」が起きます。

家電の売上高で業界トップだった日立製造所だけでもおよそ5千人の技術者が失業していますので、リーマンショックは家電業界に大きな打撃を与えたことがわかりますね。

その失業者たちに目をつけたのがアイリスオーヤマという企業です。

実は家電業界というのは参入障壁がものすごく高い業界です。

なぜなら家電を作るには「技術者」と「設備」が必要となりますし、設備だけならお金さえあればどうとでもなりますが、技術者を確保する、これがとてもとても難しいのです。

家電を作れるほどの技術者というのは日本にそれほど多くなく、そのほとんどが大手家電メーカーが雇用している状態でした。

しかしリーマンショックをきっかけにアイリスオーヤマは、優秀な技術者を大量に雇用できたことで、家電の製造に乗り出したとされているわけです。

もともと小さな日用品を作っていた会社がいきなり家電メーカーとして名乗りを上げたのは、そういう背景があったからなんですね。

では優秀な技術者を確保したアイリスオーヤマの家電は、どのような評判があるのか解説していきたいと思います。

アイリスオーヤマの評判は?

ネット上で「アイリスオーヤマ」と検索すると「最悪」「良くない」「やめたほうがいい」「買わないほうがいい」という見出しが出てきます。

実際に私が接客したアイリスオーヤマの家電を使っているお客様の中にも否定的な意見が少なからずありました。

それだけ聞くと「アイリスオーヤマって本当に良くない商品じゃないの?」と思われるかもしれませんが、そんなことはありません。

アイリスオーヤマの家電は良いものですよ。

それを解説する前に、まずは世間一般で言われているアイリオーヤマ家電のメリット、デメリットをご紹介しましょう。

メリット デメリット
①デザインが良い ①壊れやすい
②価格が安い ②機能が少ない
③まとめ買いしやすい

メリットに関しては僕は全面的に同意です。

冒頭でも話しましたが、アイリスオーヤマは若者を中心に人気が高いメーカーです。

タレントの吉沢亮さんが務めるCMで「なるほど、冷蔵庫、炊飯器、レンジ、トースター、コーヒーメーカー、洗濯機、クリーナー、家電のデザインを統一すると部屋がオシャレになる、売れるねー」というのを皆さんも一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

アイリスオーヤマは「いろんな家電を安くオシャレに販売する」ことを目指しています。

その理由はとても単純。

「家電を作り始めて、まだ日が浅いから」です。

もしアイリスオーヤマが家電の「質」で勝負したらパナソニックや日立といった大手メーカーに敵うはずがありません。

「経済力」も「設備」も桁違いだからです。

アイリスオーヤマは、以前からインテリア用品の販売もしていた経験から「オシャレ」なものを作るのにそもそも長けており、家電を作る際もターゲットを若者に絞ることにしました。

実際に僕が接客したお客様だけ見ても、これから引っ越しをする新社会人の方々にアイリスオーヤマはバンバン売れました。

またアイリスオーヤマは冷蔵庫や洗濯機などの大型家電に加えてレンジや掃除機などの小型家電、収納BOX、布団類、照明、ソファー、カーテン、マスクなどなど、生活に必要なものを一通り揃えられるので、まとめ買いにも向いているのは事実です。

予算は安く済ませて、オシャレにはこだわりたい、そんな方にアイリスオーヤマはピッタリですね。

さて、ここからは皆さんが一番気になるデメリットその①「壊れやすい」について解説します。

デメリット①壊れやすい

アイリスオーヤマの家電が「壊れやすい」という話に対し僕の意見は、半分同意、半分否定です。

まずは半分同意の意見から述べましょう。

アイリスオーヤマは2012年に家電を作り始めた家電業界としては若い企業であって、何事でもそうですが、始めたばかりというのは失敗がつきものです。

例えば、今では通信業界の代表的企業になっているソフトバンクも、一昔前は電波の品質が悪いという意見がネット上で流行していましたし、今は楽天モバイルがその対象になっていますよね。

また皆さんが良く使うiPhoneやAndroidも、昔は充電がすぐに無くなったりすぐ壊れたりしていましたし、ガラケーからスマホに変えたばかりの人はその耐久性の差に驚いた人も沢山いたはずです。

それと同じでアイリスオーヤマの家電も製造を始めたばかりの頃は、それなりに壊れやすかったんだろうな、と僕は考えています。

それが私が「アイリスオーヤマの家電は壊れやすい」という意見に半分同意している理由です。

では半分否定している、つまり「アイリスオーヤマの家電は壊れやすくない」と思っている理由が何なのかを解説します。

それはアイリスオーヤマの売上高です。

アイリスオーヤマの2020年の売上高は6900億過去最高を記録しており、前年比でなんと38%も増額しています。

本当に壊れやすい商品を作っている企業がこんなにも売上高を伸ばすでしょうか?

特に新型コロナウイルスの影響で巣ごもり需要が増える中、わざわざ壊れやすい家電を買う人がいるのでしょうか?

 

またこれは僕個人の意見ですが、僕が家電量販店に勤め始めた2017年頃は確かに「アイリスオーヤマの冷蔵庫( or 洗濯機)が壊れたので買い替えに来た」というお客様を多く対応していました。

「何年使って壊れましたか?」と聞くと、大体「2〜3年」と答える人が多く、冷蔵庫洗濯機の平均寿命が5〜6年なので、確かに「壊れるのちょっと早いな」という印象を受けました。

しかしコロナが流行る少し前、2019年頃からはそういうお客様がピタリと止まりました。

はっきりとした原因はわかりませんが、おそらくアイリスオーヤマの家電の品質が良くなっていることが考えられます。

このようにアイリスオーヤマが実際に儲かっている点、個人的な経験に基づく点を考えて「アイリスオーヤマの家電は決して壊れやすくない」と僕は思います。

デメリット②機能が少ない

これについては皆さん安心してくだい。

その通りです。

アイリスオーヤマの家電は機能が少ないですが、それでなんの問題もありません。

アイリスオーヤマの家電は通称「ジェネリック家電」といって、余計な機能を省くことでコストを安く製造された家電なんです。

例えば洗濯機。

洗濯機は通常の洗いはもちろんのこと、服の生地によって洗い方を変えられるモードがついていたり、カビの繁殖を防ぐために内部の金属にコーティングをしたり、音を小さくするためや電気の省エネのために「インバーター」という機械を搭載したりと、お金がかかる機能が満載です。

そのほとんどをとっぱらい、最低限の洗いの機能だけを残し、価格を3〜4万に抑えた洗濯機がアイリスオーヤマです。

「それだけで本当に大丈夫なの?」という声が聞こえてきそうですが、大丈夫です。

良く考えてみてください。

アイリスオーヤマを買う人のほとんどは20代の若いで、一人暮らしをしている方が多いです。

まず一人暮らしなら服はそこまで多くないし、生地ごとに洗い方を変えるという事をする人は多くないでしょう。

カビに関しては、いくら金属コーティングをしようとある程度のカビは繁殖するので、どのみち「槽洗浄」が必要になります。

そして音を小さくする点についてはインバーターのあるなしによって変わりますが、洗濯時の音の平均はインバータありで約32dB、インバータなしで約40dB。

では皆さんの中で32dBと40dBの音の違いを聞き分けられる方はどのくらいいるでしょうか。

多分ほとんどいないと思うので、この辺も問題ありません。

インバーターがあるだけで洗濯機って10万円くらいしますからね。

アイリスオーヤマが若い人に人気があるのは、オシャレさの他にもこうした余計な機能を省いてシンプルかつ安く使いたいという方に、若い人が多いという話なんです。

もし洗い方にこだわりがあったり、カビの掃除が本当に嫌いだったり、少しでも音を小さくしたい、というこだわりがある方はそもそもアイリスオーヤマの洗濯機は向いていないので、他のメーカーにしちゃいましょう。

結論ですが、アイリスオーヤマのデメリット「機能が少ない」は事実ですが、人によってはデメリットにならない場合もあるようです。

どんな人におすすめの家電なのか

これまで散々、アイリスオーヤマの家電は若者を中心に売れている、という話をしましたが、その方々以外にアイリスオーヤマに向いている人はどんな人なのでしょうか。

結論を先に言いますと「予算を安くしたい1人または2人暮らしの方、かつ機能にこだわりがない方」です。

わかりやすく冷蔵庫を例にあげてみます。

アイリスオーヤマの冷蔵庫は2021年10月時点で最大274Lまでの冷蔵庫しか販売しておらず、これはお子様のいる家庭ではかなり厳しい容量になります。

日常生活の要でもある冷蔵庫がまだ中型しか製造していない時点で、アイリスオーヤマがファミリー向けの家電ではないことがわかりますね。

洗濯機だと一番大きいので10kgの大型があるため、ファミリー向けだといえるのですが、そもそもお子様がいる家庭は洗浄力にこだわった洗濯機を選んだ方が良いです。

なぜなら小さな子供は服に食べ物をこぼしますし、外で遊べば平気で泥だらけになりますし、スポーツをしているなら尚更です。

アイリスオーヤマの家電は価格を安くするため余計な機能を省いたジェネリック家電のため、やはり10kgの洗濯機もファミリー向けとは言えません。

これからの未来はわかりませんが、現時点でのアイリスオーヤマはファミリーには向いてませんね。

逆に1人暮らしの方には絶大な威力を発揮します。

先ほどの「アイリスオーヤマの家電は機能が少ない」のところでも解説しましたが、一人暮らしの方は服もそんなに多くないですし、洗い方を生地によって変えるシーンも少ないし、インバーターなしであれば運転音の違いもほとんどありません。

つまりこだわるポイントが少ないんですね。

これは冷蔵庫も同様で一人暮らし用の冷蔵庫は、容量・デザイン・省エネ性の違いしか比較するところがなく、大型と比べて「このメーカーにはこういう機能がついていて、こういう料理をする人にはこのメーカーがおすすめです」みたいなのが一切ありません。

つまりこだわるポイントが少ないんですね。(2回目)

冷蔵庫、洗濯機に関して言えばまとめ買いセールなどを利用して2台合わせて4〜5万で買うことも可能です。

まさに究極のコスパですね。

機能面にこだわらなければ2人暮らしの方でもアイリスオーヤマは最適です。

2人暮らし用の洗濯機なら6〜7kgで十分ですし、冷蔵庫も220L以上あれば十分です。

どちらもアイリスオーヤマで売っているので、2台合わせても約9〜10万ほどで買えます。

 

まとめ

いかがでしたでしょうか。

今回はいま飛躍的に伸びているアイリスオーヤマという企業の家電製品についてご紹介しました。

ネット上では製品の質について否定的な意見もありますが、それは一昔前の話で現在は改善されてきていて、その結果が企業の利益として数字に表れています。

皆さんの中では新しいものが出た際、しばらく様子を見て、安全性が保障されてから購入する、という買い方をされる方もいると思いますが、アイリスオーヤマの家電は来年で10周年を迎え、この10年の間に様々な失敗と改善を繰り返してきた企業です。

ですので安全性が保障された時期に突入しているものと考えられます。

そういう意味でアイリスオーヤマは今がまさに買い時と言えるのではないでしょうか。

少しでもアイリスオーヤマの魅力を感じていただけたなら幸いです。

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