【家電の無料•有料延長保証】各社で実はこっそり変更しているの【雲泥の差】

いらっしゃいませ、家電の虎です。いつもご視聴ありがとうございます!

•家電は価格だけで判断しちゃダメ

•大事なのは買った後からだ

•保証は本当に各社内容違いすぎ

皆さんは家電を買うときに気になることは1番は価格ですよね?でも買ってから気づくのが保証のお話しなんです。

そこで今日は大手家電量販店の延長保証をご紹介してきます。

今までの延長保証とは?

それではまず保証ってどんなもの?をご説明したいと思います。

家電量販店における保証とは、基本的には修理にかかる金額に対する保証のことです。

たまに誤解されているお客様もいらっしゃいますが、製品の交換は前提としていません。

例としては、テレビの電源が入らなくなった→基板交換の修理に30,000円かかります。

その30,000円を家電量販店が負担する。

これが保証の基本的な内容ですね。

修理の内容や費用は、メーカーの修理サービスマンが点検した上で判断します。

なお、外的要因での故障や、会社や店舗での利用は原則保証の対象外です。

外的要因とは、水濡れや火災、落としたりぶつけたりの破損、自然災害などのことを言います。

要は製造したメーカー側に原因が無い場合と考えてもらっていいと思います。

あと、家電製品は一般家庭での利用を前提としているので、会社や店舗で利用している際の故障は保証の対象外です。

そんな家電の保証については、大きくは2つあり『無料保証』と『有料の延長保証』です。

家電量販店ごとにけっこう細かく内容が違いますので、その点は後でご説明しますね。

『無料保証』のおおまかな内容は、

・保証は無料で追加費用がかからない。

・テレビや冷蔵庫、エアコン、洗濯機、炊飯器、掃除機、レンジなどある程度高額な商品が対象。

・製品の購入金額や対象機種によって保証年数が、3年・5年・10年と決まっている

といった場合が多いです。

『有料の延長保証』に関しては、

・保証金額は、本体購入金額の5%ほど必要。

・パソコンやタブレットなどのデジタル家電を含むことが多い。

・保証年数は、3年もしくは5年がほとんど

のように無料保証とは内容が違ったりします。

さらに保証が有効な修理に回数制限があったり、修理代金の全額を負担してくれるのか一部実費負担が必要なのか。

そういった細かな部分が会社によっても違ってくるわけです。

今回は、現在の業績トップ5の、ヤマダ電機・ケーズデンキ・エディオン・ビッグカメラ・ヨドバシカメラの5社を分かりやすく比較していきますね。

簡単に一覧にまとめました。

ヤマダデンキ

ケーズデンキ

エディオン

ビッグカメラ

ヨドバシカメラ

保証加入に必要な料金

・無料

・有料の延長保証も有り

・無料

・有料の延長保証も有り

・無料

・有料の延長保証も有り

購入金額の5%

購入金額の5%

保証期間

4年・6年・11年(商品と購入金額による)

3年・5年・10

(商品と購入金額による)

3年・5年・10

(商品と購入金額による)

3年・5年・10年(商品と購入金額による)

5

保証限度額

4年目以降は技術費用のみ保証

上限なし

購入金額まで

購入金額の80%まで

6年以降は30%まで

1年目購入金額の100%

2年目80%

3年目70%

4年目60

5年目50%

修理回数

制限なし

(保証限度額まで)

制限なし

制限なし

(保証限度額まで)

制限なし

(保証限度額まで)

1回のみ

(テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンは制限なし)

ざくっと分けるだけでも、けっこう各社の内容に違いが見てとれると思います。

ヤマダ電機・ケーズデンキ・エディオンは、無料保証と有料延長保証。

ビデオカメラ・ヨドバシカメラは、有料延長保証のみ。

そのあたりも各社の方向性が違ってますね。

次は各社の補償内容をもう少し詳しく解説しますね。

改悪した無料長期保証の内容は?

それでは、各社の保証サービスの内容についてのご紹介です。

実は近年、改悪されたポイントなんかもあったりするので、あわせてご説明したいと思います。

①ヤマダ電機

まずはヤマダ電機ですが、実は災害保証なども含めると全部で7種類と多いので、今回はメインの長期保証にしぼってご紹介します。

ヤマダ電機の無料長期保証は、対象品目が『テレビ・ビデオカメラ・BDレコーダー・冷蔵庫・洗濯機・オーブンレンジ・炊飯ジャー・クリーナー・エアコン・マッサージ機』の10品目が対象です。

保証期間は、本体の購入金額が3万円(税別)以上は4年間。

購入金額が5万円(税別)以上だと6年間。

冷蔵庫とエアコンに関しては、購入金額18万円以上かつ指定機種が11年間となっています。

ただし、4年目以降は修理に関しての技術費用のみ保証され、それ以外の費用はお客様の実費負担です。

一般的に修理には、技術代・部品代・出張代の3つの費用の合計とされています。

なので、実質的に無料期間は3年間という形になるのが残念なポイントです。

あと11年保証はオンラインショップでの購入は対象外になっています。

修理代金を全額保証してほしい方は、有料での『家電総合保証サービス 家電保』に加入するのも1つの手ですね。

購入金額が1万1千円以上、3万3千円未満の製品は一律1,100円で3年間。

購入金額が3万3千円以上の製品は、購入価格の5%で5年間に保証期間が延長されます。

こちらの保証サービスなら、購入金額までを修理金額上限としてくれます。

無料保証には対象になっていないパソコンやカメラなどほとんどの家電が対象でもあるので、保証を気にする方はこちらの加入もアリだと思います。

ヤマダデンキでは他にも保証制度がありますが、『ヤマダあんしん保証』というサービスが改悪されました。

年会費4,015年かかりますが、他社で購入した32型以上のテレビや冷蔵庫・洗濯機・電子レンジ大型マッサージ機・エアコンを保証してくれていました。

2023年1月から自社の購入分のみが対象に変わってしまったので、実質改悪になっています。

ただ、それでも家電量販店の中では最強の保証と言われているサービスで有名なやつなので興味のある方は問い合わせしてみましょう。

無料保証と有料での延長保証が複数ありますから、購入時には店員さんにしっかり確認する必要があると思います。

②ケーズデンキ

2つ目はケーズデンキ。

長期無料保証をうたっており、対象品目は『テレビ・BDレコーダー・BDプレーヤー・ビデオカメラ・冷蔵庫・冷凍庫・食洗機・電子レンジ・オーブンレンジ・炊飯ジャー・洗濯機・洗濯乾燥機・クリーナー・マッサージチェア・エアコン』と細かく15品目となっています。

保証期間は、購入金額が3万円(税別)以上は3年間。購入金額が5万円(税別)以上の指定商品が5年間。

エアコンと冷蔵庫に限り、購入金額が10万円(税別)以上の指定商品は10年間です。

保証に必要な費用は無く、修理金額や修理回数にも制限は特にありません。

ここが強みになっています。

パソコンやカメラなどデジタル製品や、長期保証対象外の家電製品には『あんしん延長保証』を付けることが可能です。

本体購入金額の5%を追加で払えば、購入金額が3万円(税別)以上なら3年間、購入金額が5万円(税別)以上なら5年間に保証期間が延長されます。

修理限度額も修理回数にも変わらず制限はありません。

例外として、パソコンに関しては購入金額を上限として、それを超える場合は代替品への交換対応で延長保証が終了となっています。

いたってシンプルかつ、修理限度額や回数制限もパソコン以外はないので、分かりやすい制度ですね。

ただ、ここ最近は無料保証に改悪がちょこちょこあります。

5万円以上だけど3年保証の製品が増えていたり、10万円以上だけど省エネ5つ星じゃないと5年保証だったり。

金額での条件を満たしていても、指定機種じゃないと保証年数が短い場合がありますので、そこだけ要注意だと思います。

それ以外は、業界でもトップクラスの保証内容と思っていいですね。

③エディオン

3つ目はエディオンです。

エディオンのあんしん修理保証は、『テレビ・エアコン・冷蔵庫・冷凍庫・洗濯機・衣類乾燥機・掃除機・オーブンレンジ・炊飯ジャー・マッサージチェア・DVD/BDレコーダー・DVD/BDプレーヤー・ビデオカメラ・デジタルカメラ・プリンター・FAX・ミニコンポ・シーリングライト・空気清浄機・食洗機・生ごみ処理機・シャワートイレ』となんと22品目。

保証期間も、購入金額3万円(税別)以上が3年間。購入金額5万円(税別)以上が5年間。

購入金額10万円以上(税別)の冷蔵庫とエアコンは指定機種のみ10年間と分かりやすくなっています。

保証金額の上限も、購入金額までとしており年数により上限が下がるといったこともないので安心ですね。

さらに年会費1,078円(税込)のクレジットカード機能付きのエディオンカードを持っていれば、購入金額5千5百円(税込)以上の家電全般が5年保証の対象になるというのも強みです。

こちらは保証限度額が、修理代金の累計金額が購入金額に達するまでという制限がありますが、そこまで気にならないかもしれませんね。

他社にない特徴としては、エディオンカードを持っている場合、リモコンや電源アダプターまで保証の対象に含まれる点です。

通常、リモコンや電源アダプターは付属品として保証の対象外なんですが、そこまでカバーするのは非常に珍しい保証なんですよ。

もちろん、故障内容が破損などの外的要因の場合は対象外なので、必ずなんとかしてくれるわけではないですが。

エディオンオリジナルのパソコン以外などは、購入金額の5%を支払う有料延長保証も用意されています。

こちらの制度は、タブレット以外は原則5年保証です。

保証限度額は、先ほどと同じ修理代金の累計金額が購入金額に達するまでというものです。

修理しない場合は、4万円を上限として新規購入の商品代金にあてることができるので、買い替えてもらうことも視野にいれてますね。

一部、有料ではあるものの非常に充実した保証サービスなエディオンでした。

④ビデオカメラ

4つ目はビッグカメラ。

ここからは無料保証はなく、有料での延長保証サービスが2社続きます。

ビッグカメラの延長保証の対象品目は、『テレビ・レコーダー・パソコン(Apple除く)・デジカメ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機などの家電製品全般、IHクッキングヒーター・ビルトインガスコンロ』と非常に幅広いです。

保証加入料は、購入金額の5%分。ポイント支払いも可能です。

保証期間は、

・3年間が『パソコン(Apple除く)・PC周辺機器・プリンター・ポータブルオーディオ・ゲーム機』。

・5年間が『家電・AV全般、ネットショップ購入での10万円(税込)未満のIHクッキングヒーター・ビルトインガスコンロ』。

・10年間が『10万円(税込)以上の冷蔵庫・エアコン・IHクッキングヒーター・ビルトインガスコンロ』

となっています。

保証限度額については、3年・5年保証は購入金額の80%。

それを超える場合は代替品を提供して保証終了。

10年保証については、5年目までは5年保証と同じ。

6年目以降は、購入金額の30%を上限とするのでちょっと条件は悪くなりますね。

修理する場合は、30%分を超える金額はお客様での負担が必要で、修理せず買い替える場合は購入金額の30%を上限として新規購入金額を保証してくれます。

ちょっと変わっているのが、パソコンに関しては1回の修理につき1万円はお客様が実費負担。

それ以上はビッグカメラが負担します。

修理代金が1万円(税込)以下の場合は、全額お客様負担になるというもの。

冷蔵庫とエアコンの6年目以降が他社に劣る点と、パソコンの修理も少なくとも1万円実費負担な点が残念ではありますが、それ以外は分かりやすく対象商品が多いのも良いですね。

購入時に5%追加してでも、保証という安心が欲しい方には向いている制度かもしれません。

⑤ヨドバシカメラ

最後はヨドバシカメラ。

ヨドバシカメラも無料保証は無く、延長保証を付帯するサービスです。

が、注意点としてはオンラインショップのヨドバシドットコムでの購入分には延長保証が付けれらません。

そんな延長保証の対象品目は、『購入金額1万円(税込)以上の指定商品→テレビ・レコーダー・デジタルオーディオ・パソコン(Apple除く)・PC周辺機器・デジカメ・エアコン・冷蔵庫・洗濯機などの家電製品全般』となっており、こちらも非常に対象商品が多いですね。

保証期間は原則5年間。

保証加入金額は、購入金額の5%分をポイント支払いです。

例外として、Appleのパソコンは『AppleCare』の加入を条件として、3年後の4年目・5年目をヨドバシカメラが修理保証するサービスもあります。

こちらは2%をポイント支払いで加入できるので、ここは珍しいポイントですね。

保証限度額なんですが、1年目は購入金額の100%を全額保証。

ただし、2年目は80%、3年目70%、4年目60%、5年目50%。

5社の中では正直良くはない内容です。

修理の回数も、テレビ・冷蔵庫・洗濯機・エアコンの4品目以外は1回を上限としています。

もちろん5年以内にたびたび故障することもないとは思いますが・・・。

あと、変わっているのが、大型家電を出張修理に来てもらった際は、メーカーサービスマンの方に一旦修理代金を立て替えて現地で支払う必要があります。

後日、店頭にて保証限度額の修理費用をポイントで返してくれますが、なかなか手間がかかる制度に思えてしまうのは僕だけではないはず。

取り扱い商品もむちゃくちゃ豊富で、魅力的なヨドバシカメラなんですが、購入後の保証内容としては今回の5社では1番残念な結果になりました。

各社のメリット・デメリットをまとめますと、

①ヤマダ電機

<メリット>

・無料保証の年数が他社より1年長い。

・有料ではあるが、物損保証や災害保証も用意されている。

<デメリット>

・無料保証では4年目以降に修理費用の実費負担が発生する。

・年会費を払う保証では冷蔵庫・エアコンは9年保証に短くなる

②ケーズデンキ

<メリット>

・対象商品であれば保証料不要で、保証限度額や修理回数制限なし

・有料延長保証でも同じように制限がない(パソコン除く)

<デメリット>

・一部、既定の金額以上でも対象商品でなければ保証年数が短い場合がある

③エディオン

<メリット>

・無料保証でも対象商品が多い

・リモコンや電源アダプターまで自然故障の保証対象に入る

<デメリット>

・年会費の必要なカード会員でなければエディオンの本気は受けれられない

④ビッグカメラ

<メリット>

・購入金額の5%必要だが、保証対象は非常に豊富

・保証限度額を超える場合の代替案がある

<デメリット>

・パソコンの保証が弱い

・10年保証のうち6年目以降の上限が購入金額の30%と低い

⑤ヨドバシカメラ

<メリット>

・保証加入できる対象商品が非常に豊富

・Appleのパソコンの修理保証が延ばせる

<デメリット>

・2年目以降の限度額低下がつらい

・指定4品目以外は修理回数が1回まで

個人的には、ケーズデンキとエディオンが保証内容としては充実しているかなと思います。

ビッグカメラも、対象商品を幅広く構えているところが良いですね。

今回ご紹介した内容は、そこまで深く掘り下げているわけではありません。

より細かな内容に関しては、実際に店員さんに聞くなどして、購入前に確認するのがおススメですよ。

ちょっとした裏技もご紹介

最後にちょっとした裏技、というか小ネタを2つご紹介いたします。

1つ目は、「保証内容の違いを価格交渉の際に出してみる」というものです。

例えば、Aの店舗とBの店舗でダイソンのクリーナーが同じ価格でした。

でも、Aの店舗では3年保証。Bの店舗では5年保証。

こんな時、Aの店舗の店員に「Bの店舗の方が同じ価格でも保証が2年長いんだけどなんとかなりませんか?」

のような提案をしてみるって感じですね。

こんな時はもしかしたら、「なら保証は3年のままですが、価格をここまで下げますのでいかがでしょう!?」

なんて事になるかもしれません。

正直、保証の年数は会社ごとにシステムとして決まっているので変えようがないんですよ。

でも、本体価格なら他社競合への対抗って名目でなんとかなったりしますから。

複数の商品をまとめて買う時なら、「他の商品からお値引きします!」とかも、実際僕も店員なんでやってたりしますので。

「保証の年数にそこまでこだわらないよ!」なんて方もいるでしょうから、交渉材料に使うのも1つです。

もう1つは「ネット通販との価格比較に使ってみる」ってものですね。

通常、ネット通販の表示価格って配送設置料金や修理保証料金は含まれていません。

価格ドットコムの一覧なんかでもそうですが、実際のショップの購入画面までいかないとそういったオプション料金は出ないんですよ。

で、店員さんによりますが、あえてその保証料金なんかが含まれていない金額で「対抗してもらえますか?」って聞いてみるって手段ですね。

通常なら保証金額を上乗せした価格で応対しますが、忙しい時期だったりお客様の熱意に負けたりなど、その価格に対抗しちゃうこともあります。

ただ、これは無料保証サービスがあるお店じゃないと通用しづらいかもしれませんが、上手くいけばネットの価格で保証が付いた状態で購入できます。

ダメもとでやってみてもいいと思いますよ。

まとめ

それでは本日のまとめです。

今回は、家電の保証について各社の違いをまとめてみました。

ちょっと数字も多いし、内容として複雑だったかもしれませんが、それだけ各社違いがあって細かいんだとご容赦ください。

家電の修理費は案外安くはありません。

せっかく買った家電が壊れて、修理費にけっこうなお金がとんでいくとつらいものです。

「壊れたら、新しく買い替える!」

って割り切れる方ばかりではないと思います。

今回の動画が、購入検討時の1つの材料になれば幸いです。

本日はここまでになります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

次回もよろしくお願いいたします。

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