複合機プリンターおすすめランキング2020メーカー比較と選び方

プリンターの売れ筋、人気モデルといえば複合機。

印刷、コピー、スキャナー、Wi-Fi印刷、SDカード読み込みなど機能が豊富で使いやすい。

その中でおすすめ機種を5機種を紹介。また、これから複合機を購入する人のために必ず確認していもらいたい項目をお伝えしていこう。

複合機プリンターおすすめランキング2019

印刷することに機能を絞ったプリンター、プリンターにコピーやスキャン機能を追加した複合機は毎年各メーカーが多くのモデルを発売する。

それぞれ機能、価格帯が大きく異なるため、どれを買えばいいのか迷う人は多いはず。

そんな人のために、まずは2019年に発売されたモデルの中から特におすすめのモデルを5つ紹介する

5位:華やかな写真印刷はお任せ エプソン EP-882A

エプソン EPSON インクジェット複合機「Colorio(カラリオ)」EP−882AB ブラック

印刷速度 写真印刷L判13秒
インク 6色独立タンク、内訳は染料インク6色
自動両面印刷 対応
印刷方式 インクジェット

L判サイズの写真印刷で13秒と家庭用プリンターとしては格段に早い印刷速度を持っているためとにかく早く写真印刷したい、という人におすすめのモデルだ。

他モデルと異なり、文字印刷に適した顔料インクを使用しておらず、染料インクのみで6色のラインナップとなっている。

そのおかげで、華やかな写真を印刷することができる。

特に、ライトマゼンタ、ライトシアンという他モデルにはあまり搭載されていない色を使用しているため、空や素肌を鮮明に表現することが得意。

勿論、高機能モデルなので、スマートフォンからの直接印刷や、SDカードからの直接印刷にも対応している。

4位:スマートフォン世代のあなたに キャノン TS5330

CANON PIXUS(ピクサス) TS5330WH(ホワイト) インクジェット複合機 A4対応

印刷速度 写真印刷L判36秒
インク 4色非独立タンク、内訳は染料インク3色+顔料インク1色
自動両面印刷 対応
印刷方式 インクジェット

印刷速度は高機能モデルほどではないが、おうちでスマホプリ、というコンセプトを掲げているため、スマートフォンと親和性の高い機能が目白押しだ。

具体例を挙げると、スマートフォンからワイヤレスで写真の印刷と文書印刷ができるアプリCanon PRINT Inkjet/SELPHY、スマートフォンからただ単に画像をプリントするだけでなく配置の変更や、修正を加えることができる。

アプリEasy-PhotoPrint Editor世界規模で利用者を持つMessenger と日本で圧倒的なシェアを持つLINE2019年12月から対応予定アプリからトークを投げかけるように操作するだけで印刷を可能にする機能PIXUSトークプリントの3機能だ。

また、キャノンが2019年に発売したモデルの中では唯一本体の色にピンクがラインナップされていることも特徴で、若い女性に人気がある。

3位:1人暮らしやミニマリストな方に エプソン EW-052A

エプソン A4カラーインクジェット/多機能/Wi-Fi EW-052A

印刷速度 早くないため参考値だが、L判の写真印刷で74秒
インク 4色独立タンク、内訳は染料インク3色+顔料インク1色のハイブリッド
自動両面印刷 対応
印刷方式 インクジェット

印刷速度は高機能のモデルに劣るものの、価格設定が格段に安いので使用頻度が高くない、少量しかプリントしない、という人にはコストパフォーマンスの面からおすすめだ。

また、シンプルモデルのため、サイズが小さく、机の上に置いたままにしてもそこまで邪魔にならない

価格の安いモデルといっても それなりに機能は便利なものが標準装備されている。

例えば、スマートフォンからワイヤレスで本体を操作することができるEpson SmartPanel スマートフォンからワイヤレスでプリントを可能にするEpson iPrintといったアプリが使用できる。

Wi-Fiを用いてのPC接続や、最近人気のAIスピーカーと連動することも可能だ

 

2位:印刷だけでは満足できない方へ ブラザー DCP-J982N

ブラザー PRIVIO DCP-J982N-B(黒) A4インクジェット複合機 A4対応

印刷速度 モノクロ印刷A4:12ipm、カラー印刷A4:10ipm
インク 4色独立タンク、内訳は染料インク3色+顔料インク1色のハイブリッド
自動両面印刷 対応
印刷方式 インクジェット

印刷速度が家庭用としては申し分ないことに加え、スキャン機能が他のモデルと比べてかなり充実している。

具体的には、一度にA4サイズを20枚までスキャンできるまとめスキャンが可能。

スキャンデータをPDF形式で直接USB等に保存できるためパソコンを起動する必要が無い。

上部カバーを開けた中にある読み取り部分に並べた紙(違うサイズでもOK)を一発で同時に取り込むことができるおまかせ一括スキャンが可能。

という3点だ。

ストレスフリー設計にこだわっている点もおすすめポイントだ。

印刷用紙の補充が前面からできるだけでなく、インクの格納場所も前面に設置されているため上部や背面を大きく開けることなく、コンパクトに紙やインクを交換することができる。

詳しくは後述するが、ブラザーのモデルのため価格設定が安いことも特徴だ。

1位:オールマイティーモデル キャノン TS8330

PIXUS TS8330WH キヤノン A4対応 インクジェットプリンター(ホワイト) Canon PIXUS

印刷速度 写真印刷L判18秒、モノクロ印刷A4モノクロ:15ipm、カラー印刷A4:10ipm
インク 6色(独立タンク)、内訳は染料インク5色+文字ブラック顔料インク1色のハイブリッド
自動両面印刷 対応
印刷方式 インクジェット

特徴は L判サイズの写真印刷でも18秒で完了する印刷速度と 染料インクと顔料インク(文字ブラック)の両方をバランス良く用いることで写真印刷だけでなく、文字印刷もビビッドにできることだ。

家庭用プリンターだと印刷速度の低いモデルが多く、写真印刷は時間がかかりがちだが、このモデルの印刷速度ならストレスフリーである。

また、大画面の43型液晶で操作することが可能なため、機会が苦手な方にもおすすめできる。

Wi-Fiを用いてのパソコンとの連動や、スマートフォンとの直接連動も勿論可能だが直接SDカードを挿してプリントができるダイレクトプリントにも対応している。

より写真にこだわるためにデジタル一眼レフカメラなどを普段から使用している人には嬉しい機能だ。

 

複合機のメーカー別特徴と比較

メーカー別比較!異なるプリンター(複合機)のコンセプトと特徴

ここまで複合機プリンターのおすすめランキング上位5モデルを紹介してきた。

ここからは、今後複合機プリンターの購入を考える際に、メーカーごとにどんな点で差を出しているのか代表的なものを紹介する。

文字印刷に強み キャノンのプリンター(複合機)

このメーカーの特徴は写真印刷だけでなく、文字印刷にも注力している点だ。

キャノンは2019年に発売した家庭用プリンターのモデル全てにおいて、文字ブラックという名前の黒色の顔料インクを採用している。

顔料インクと染料インクの違いについては、後ほど詳しく説明するのでそちらを見ていただきたい。

顔料インクを使用しているため、他メーカーのモデルと比べて文字をより鮮明にくっきりとプリントすることができる。

また、インク自体の価格が他メーカーの純正品と比較すると安価で、ランニングコストを抑えやすいことも特徴だ。

写真印刷に強み エプソンのプリンター(複合機)

このメーカーの1番の特徴は写真印刷に注力したモデルが多いことだ。

シリーズ名カラリオの通り インクの色にこだわっており 2019年に発売された家庭用プリンター6モデルの内、4モデルが写真印刷に強い染料インク6色を搭載している。

更に、インクの搭載方式を少量のカートリッジ方式ではなく 大量のボトル方式にしたエコタンクを採用したモデルを投入していることも特徴的で、最近人気を集めている。

本体価格を下げて買いやすくする代替としてインクの価格を高く設定し儲けるという既存ビジネスモデルから逸脱しているため、少々本体が高価格設定だが頻繁にプリントする人であればカートリッジ方式より、ボトル方式のエアタンクの方がランニングコストを低く保つことができるため問題ない。

この新しいインクの搭載方式についても後述するので、そちらを参考して欲しい

安さと多機能性に強み ブラザーのプリンター(複合機)

このメーカーの特徴は、型落ちを待たずとも、他メーカーに比べ本体が低価格な点だ。

キャノンやエプソンのような他メーカーと比較するとその安さが一目瞭然だ。

具体的には 上記のおすすめモデルにおいて万能性から1位で紹介したキャノンのTS8330と多機能性から2位で紹介したブラザー DCP-J982Nは少しキャノンの方が高機能モデルとはいえ、価格は1万円弱ブラザーの方が安いオープン価格のため一概には言えない。

また、印刷すること以外の機能を多く取りそろえているのがブラザーの特徴だ。

例えば、DCP-J982Nがスキャン機能に特化したモデルを販売していたり、電話機やFAXとしての機能を併せ持ったモデルを販売していたりする。

 

プリンター(複合機)の選び方と注意点

複合機プリンターの選び方

おすすめのモデルを紹介し、メーカーごとに異なるコンセプトと特徴を持っていることを説明してきた。

これらを把握した上で、最後は自分で選ぶ際にどんな点に着目すべきかを説明していく。選び方は簡単。

染料インクの特色と顔料インクの特色

ここに至るまでに何度か話題に上っているが、プリンターのインクは2種類に分けることができる。

まず、1つめの染料インクについて説明する。

染料インクは強い水溶性をもった色の粒子のため、プリントすると印刷用紙にしみこんで、少しにじむ。

このにじみは極わずかなもののため通常見るだけでは気づくことは殆ど無いが、拡大すると見える。

この印刷用紙に浸透する性質は繊細な色のグラデーションを出すことができるため、写真などの色のついたものをプリントするときに効果を発揮する。

しかし、速乾性には乏しく上からラインマーカーなどで塗りつぶすなどの使い方をした場合、大きくにじんでしまうこともある。

次は、2つめの顔料インクについて説明する。

顔料インクは、色の粒子が水に溶けきっておらず大きいため、プリントすると印刷用紙の上に乗るような形になる。

この特徴から、染料インクとは異なり水溶性ではないので、印刷用紙ににじみ出すことは無い。

この性質は文字など細かいものをプリントするときに効果を発揮する。拡大してもにじまないので漢字などの止め、はねなど詳細な部分まできれいにプリントすることができる。

また、速乾性に優れるため、上からマーカーを塗ったりした場合でもにじみにくい。

自分がプリンターで何をメインに印刷するかを考え、写真印刷がメインであれば染料インクのみのモデルを文字印刷がメインであれば顔料インクを少なくとも1つは含んでいるモデルを検討することが必須だ。

キャノンの複合機の多くは顔料インク、エプソンの複合機は染料インクが多い。

印刷コスト

初期投資である本体価格にばかり目が行き見落とされがちだが、プリントにかかるコスト。インクコスト、印刷用紙コストなどのランニングコストも検討しておかなければならない。

純正品の中で、という制限をつければ、通常プリンターのインクコストはキャノンが比較的安価に購入できる。

しかし、至近では各メーカーがインクをボトルに詰めた大容量のモデルを導入しているため、そちらのコストも確認しておくべきだ。

そこで、各メーカーの大容量モデルと通常モデルの印刷にかかる費用を比較するとこのようになる。

メーカー 方式 A4(カラー) L判
エプソン 大容量(エコタンク) 0.9円 5.9円
通常(カートリッジ) 13.5円 27.8円
キャノン 大容量(ギガタンク) 1.0円
通常(カートリッジ) 10.8円 21.3円
エプソン 大容量(ファーストタンク) 3.7円
通常(カートリッジ) 8.4円 18.6円

3つのメーカーいずれでも大容量のモデルであれば、50%~90%まで印刷コストを抑えられている。

最もコストの差が大きいエプソンで比較すると、A4サイズのカラー印刷1枚あたり126円の差がある。微々たる差だが、800枚程度プリントすれば1万円程度の大きなランニングコストの差になる。

プリンターを購入する際、1万円程度高い大容量のモデルを買っても3年使う前提であれば、月22枚以上プリントすればもとをとれることになる。

また、印刷コストを劇的に抑えるには、互換品のインクを使用する手があるが、プリンターを買ってすぐの使用はあまりおすすめできない。

理由は、互換品を使っていた場合、メーカー補償期間内でも補償がきかなくなるためだ。

特に顔料インクを使用するモデルの場合、その速乾性の高さから内部で固まりやすいため特に注意が必要だ。

印刷用紙のサイズと種類

また、プリンターを購入するときは、購入を検討しているモデルが対応している用紙のサイズと種類を必ず確認しておく必要がある。

通常、A4サイズや通常の写真サイズのL判サイズであれば、ほぼ全ての家庭用プリンターが対応しているので問題ない。

しかし、問題になるのは、A3サイズ等のA4サイズよりも大きな印刷用紙や、L判サイズよりも小さい名刺サイズの印刷用紙にプリントしたい場合だ。

A3サイズ以上の印刷用紙に対応しているモデルは少なく、一部の高機能モデルでしか対応していない。

例えば、エプソンのカラリオEP-979A3等であるが、同社のモデルの中でもかなり高機能のため価格も高いため注意が必要だ。

また、名刺サイズなど小さいものは高機能モデルでも対応していない場合が多い。

しかし、どんなメーカーでも少なくとも1つは現役モデルで小さな印刷用紙に対応しているので名刺サイズなどの小さい印刷用紙にプリントしたい場合は、安易に高機能モデルを選ばず。

必ず対応している印刷用紙とサイズを確認してから購入すべきだ。

 

まとめ

複合機のプリンターは家庭に1台あれば、わざわざコンビニで印刷をする必要はない。

写真の印刷などのコストもお店で頼むよりも圧倒的に安い。

これから購入を検討している人へ参考になればうれしい。

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