エプソン複合機プリンターのエコタンクの評判は?メリットとデメリット

みなさんは学校や職場などでプリンターを使った事があると思う。

今までは家庭用や小規模オフィスに向いたインクジェット方式と、オフィス向けの大きなレーザープリンターが主であった。

しかし、2016年2月にエプソンが「エコタンク」を採用した革新的なインクジェットプリンターを発表した。

今回の記事では、その「エコタンク」方式インクジェットプリンタを詳しく見ていこう。

エコタンクの口コミと評判は?

まずは実際に購入された方の口コミから。実際に購入した人の感想と口コミだから参考になるはず。

口コミ

30代男性(自宅で使用))

H社からの買い替え。以前がヘッド一体式だったので画質に不満だったけどエコタンクのモデルにしてから画質がすごく良い!!

週に1回印刷するかしないかのレベルだからインクの補充は到底先になりそう。

本体代は前メーカーの4倍くらいしたけど、インク代と画質考えたら全然アリと思う。


50代男性(個人経営オフィスで使用)

中古OA機器を今まで買っていたが、「トナーがもう生産していない」と言われ「新品のレーザー機は高いし…」と考えてたら、量販店にてコイツを発見。

ちょうど週末でエプソン販売員らしき人も来ており「ちょっと昔のレーザープリンターとほぼ同じくらいのコスパですよ!」という謳い文句に惹かれてその場で購入。

やっぱりインクジェットだと画質が良い!あとインク補充液も店舗で買えるのも◎。

口コミ

50代男性(量販店販売員)

今はどうしてもネット経由で購入される方が多いので、口コミやユーザの声がとても重要になってきています。

「インクジェットは本体代が安いけどインク代が高い」「ノズルが詰まってすぐ掠れる」など率直な意見を聞く事もしばしばありますが、エプソンは昔から「写真印刷はエプソン」と言われる程あってかあまり悪い評判は聞きませんね。

その上エコタンク採用になり、更にコスト面でも有利になったので「これを買っておけば間違いない一台」としてオススメできます。

「大きすぎず、小さすぎず丁度良い」といった利便性なので私の家にも導入してますし。

ざっと3件紹介させてもらったが、ポイントとして

・インク代が大幅カットできる

・事務用にも自宅用にもピッタリ

・印刷画質がすごく綺麗

といった具合だ。

 

エコタンクのメリット、デメリット

エコタンクのメリット、デメリット

まずはプリンタのインクジェット方式とレーザー方式の違いについて軽く説明しておこう。

インクジェット方式

インクジェット方式は、量販店やオンライン通販、ディスカウントストアなど幅広い場所で販売されており、一般家庭で「プリンターを買う」となると候補に上がるであろう方式である。

インクジェット方式はプリンター本体の価格が低価格な物から高機能で数万円もする製品まで存在する。

インクジェット方式用のインクカートリッジも、今となっては量販店まで行かずともディスカウントストアであったり店舗によっては薬局や大型スーパーにも置いている場合があるので比較的入手しやすい。

メーカーによって写真やイラストを得意とする会社もあれば、文章データを早く鮮明に出力する事を得意とする会社もあり、選べる幅が大きい。

ただし、写真などのカラー印刷を多用していると、すぐにインク切れを起こしやすくなるのでインクコスト代が掛かる。

また、長期間使用していない場合はインク詰まりが起き正しく印刷できなかったりするので「また印刷しなおさなければ…」といった事態が発生し「結果インクも紙も無駄になる」事象も起こり得る。

レーザー方式

それに対しレーザー方式は、一枚あたりのコストを抑えつつ高速に印刷が可能。また、インクトナーの交換頻度も少ないのでインクカートリッジ交換の手間が減る。

その反面、プリンター本体の導入費用やインクトナーそのもののコストが高くなるのと、どうしてもインクジェット方式に比べて写真印刷の品質が劣る場合がる。(品質は機種に依存する場合がある)

また、プリンター本体も大きくなるので設置場所を取る面で小規模オフィスや個人宅に設置するのはハードルが上がる。

そこで登場したのが、エプソンの「エコタンク」を採用したインクジェット方式プリンターである。

エコタンク採用モデルのメリットを紹介していこう。

エコタンクのメリット

インクに掛かるランニングコストを抑える事ができる

従来のインクジェットプリンターに比べ、インク代が最大90%もカットできると謳っているエプソンのエコタンク採用プリンタ。

もちろんだが、エコタンク式プリンタはカートリッジを交換しなくて良い。なので「あ、インク切れだ。えっと予備のインクは…」と家の中を探したり、わざわざ販売店に買いに行かなくてよい。

エコタンク方式だと毎日印刷していても、数ヶ月〜1年に一回インク液の補充をするだけ。

インク液の補充方法もとても簡単なので「カートリッジを交換する」という「時間削減」の点でも優れている。特にオフィスなどであれば経費削減に繋がるのではないだろうか。

金銭的負担だけでなく、時間的不安と環境への配慮もされている「いいトコどり」なプリンターなのである。

インクカートリッジ代がグッと抑えられる

従来のインクカートリッジ式のデメリットとして「一枚あたりの印刷コストが高くつく」という事。

エプソンの調査によると、従来のプリンター(PX-M650F)だとA4サイズへカラープリントすると1枚あたり13.5円掛かる計算。

しかし、最新のエコタンク方式(EW-M770T/TW)だと 同じA4サイズへカラープリントした時、なんと一枚あたり1.3円の計算。
オフィスなどでカラー印刷を1日30ページ出力、一ヶ月を23日で計算すると従来のインクカートリッジ採用モデルで9315円、エコタンク採用モデルで897円。

たった1ヶ月でも8418円も差が出てくるのだ。

耐久性も旧機種に比べ抜群

情報家電は性能アップが競争の上で必要だ。エプソンの最新式エコタンク方式プリンターであれば、廉価なエントリーモデル(EP-M552T)でもなんと3万ページもの印刷に耐えることが出来る。

もちろんハイエンドモデルやオフィス向け製品になれば更に耐久性が上がり、もっと長い期間使用する事ができるのでランニングコストはグッと向上する。

また、購入後にEPSONのWebサイト「MyEPSON」から製品登録をすると無償保証期間が標準の1年から2年に延長される。

プリンターは毎年買い換える物でないし、それなりの金額が掛かるので購入前に是非、確認してみる事をオススメする。

インクジェット方式の品質はそのまま

なんと言っても、インクイジェット機の長所である「写真印刷時の映り」が良い事。

このメリットを活かしつつ、インクジェットプリンターの弱点である「インクカートリッジがすぐインク切れになる」事を回避することもできるので、まさに一石二鳥である。

また、一部モデルでは染料系インクとは別に更に顔料系ブラックのインクタンクを採用している。

顔料系インクは染料系インクに比べて「文字印刷の際に濃くハッキリ写る」ので、印刷する内容によって「写真印刷は染料系インク」「文章印刷には顔料系インク」と使い分けが可能。

更にエプソン独自の技術「オートフォトファイン!EX」が採用されているので、暗く印刷されがちなスマホで撮影された写真も自動で補正してくれる。常にベストな1枚をプリントアウト出来るわけだ。

目詰まりも旧世代に比べれば少なくなっている

プリンターも日々進化していく。家にあるプリンタも、気がつけば数年前のモデルになっているかと思う。

筆者のオフィスもエコタンク方式に変える前は、6−7年ほど前のモデルを使用しており、プリンターヘッダーも幾分痛んできて写真印刷も数回に一回正しく出力されない場合もあった。

エプソンは従来のインクカートリッジ方式より詰まりが少ないインクを、エコタンク方式プリンターに採用している。

また従来のインクカートリッジ方式だと、インククリーニングの際にインクをかなり消費しながらヘッドクリーニングを行なっていたが、エコタンク方式だとインク容量に余裕があるので残量を気にせずクリーニングも行える。

故障しやすさの面も改善される

交換するパーツが少ない、という事はその分「故障するリスクも減る」という事だ。

メーカーによってはプリンターのインクヘッドもインクカートリッジと一体化したモデルもあるが印刷の質が良くなかったり、カートリッジそのものが高価だったりする。

また、カートリッジ互換性を気にしたり「挿し間違えでプリンタヘッダが壊れる」といった 心配もゼロ。

従来のインクジェット方式のメリットをそのままに、更にエコにお得になったエプソンのエコタンク式プリンター。

ただし、エコタンク式プリンタにもデメリットは存在する。

エコタンクのデメリット

インク飛び散り問題

私自身、この点が気になる。未だインク汚れを筆者は経験していないが万一インク補充の途中に 手を滑らせてしまい、床などにインクボトルを落としてしまった際は最悪だ。

大人が使う分には概ね問題ないと思うが、家庭用として購入した場合は小さな子供の手が届かない所へ保管をオススメする。

プリンタ本体価格がちょっとだけ高い

インクジェットプリンターは昔に比べて随分安く購入出来るようなった。広告の品やセール期間を利用すれば9000円前後で 購入出来るほどだ。

しかし、エコタンク採用のプリンタはまだ新しい製品なので、カラープリント対応の本体だとセールを利用しても2万円前後する。

こればかりは今後、新製品が発売された際、型落ちモデルを狙うか量販店であれば決算時期や年末年始セールを狙うべきだろう。

対応インク取扱店がまだ少ない

インクが長持ちしてカートリッジ 交換が不要な反面、インク切れが起きた際はインク液の補充が必要となる。

その際、エコタンク用のインク液は店頭だと今のところ家電量販店しか見かけない。

なので郊外など地方で利用している際に「補充用インク液」すら切れてしまった際、「あ、買い物行くならついでにプリンタのインクも買っておいて」と「従来のインクカートリッジモデルで出来ていた事」が出来なくなってしまう。

解決方法としては、予め店舗にてまとめて購入するかオンライン通販サイトを利用するしかない。

どうしてもインク詰まりは実際に起こる

ここまでエコタンク採用のメリットやデメリットを書いてきたが、根本的な問題として「エコタンク採用モデルでもインク詰まり等は起きる」事だ。

エコタンク採用モデルと言えど、あくまでプリント方式は「インクジェット方式プリンター」と同じ。

なので定期的にノズルクリーニングなどは必要になる。

冬場などであれば起動して数分はウオームアップのため放置しておくなど配慮すれば経験上ノズル詰まりは少なくなる。

エコタンク対応の複合機を比較

さて、ここまでエコタンク採用モデルのメリットやデメリット含め紹介してきたが、ここでエコタンク採用モデルのインクジェットプリンタから私がおすすめする機種5選を選んでみた。

EW-M752T

従来のエントリーモデルだとインクタンク数が4色しか搭載されていなかったが、今モデルから染料系インク4色+顔料系インク1色の計5色となりハイエンドモデルと肩を並べる性能へアップ。

液晶パネルも4.3インチ タッチ対応大画面へと進化し、視認性も上がった事に加えインク残量を前面の白色LEDがオシャレに教えてくれる機能も。

自動両面印刷や手書き文字を合成できる機能も引続き搭載されているので、家庭用に相応しい一台と言えるであろう。

EW-M970A3T

オフィス向け機種程大きくない本体サイズに、A3印刷まで対応した上に染料系カラーインク3色と顔料系/顔料系それぞれブラックインクを1つずつ搭載しているので、写真の黒色も文章の黒色も濃くはっきり印刷してくれる。

書類をよく印刷する事務所やホームオフィスなどには重宝する機種であると言える。

EP-M552T

ただ、こちらのモデルはインクタンク数を染料系インク4色へ減らし、給紙方法も背面パネルを採用するなどしてコストを抑えたモデルである。

もちろんエプソン製プリンタの特徴である「オートフォトファイン!EX」などの補正機能等、「日常で使う」点においては抜かりなく搭載している。

「スマホで撮った写真を印刷したい」や「使う頻度は少ないからあまり高い物は…」といった際にオススメのモデルである。

EW-M5071FT

このEW-M5071FTはA3ノビまで対応するので「ちょっとしたポスターの印刷」程度なら問題無く印刷できる。

またオフィスで必要となるファックス機能や、大量の原稿をコピーする際に役立つADF機能(自動原稿送り)も搭載されている。

インクタンクも残量が外側からすぐ確認出来るよう工夫されているのでインクがなくなる前に補充出来る。

EW-M630TB

エントリーモデルとは言え、文章スキャンや自動両面プリント、無線/有線LAN接続に対応したオールマイティモデルである。

印刷解像度も上位モデルのEW-M670FT-FTWと変わりないので、ファックス機能と「原稿を大量にスキャンする」事が必要でなければこちらのモデルで十分だ。

まとめ

私個人として、これだけインターネットやスマートフォン/タブレット端末などが発達した現代なら、エコタンク用のインク液も通販サイトで購入すれば良いしスマホやカメラで撮影したお気に入りの写真を週に1回など印刷すれば、インク詰まりの 可能性は低くなると思う。

現在オフィスでエコタンク採用のプリンタを導入しているが、やはり圧倒的に便利である。

一枚あたりのプリントコストと手軽に使える敷居の低さは、何にも変えられないメリットだ。

エプソン複合機プリンターのエコタンクの評判は?メリットとデメリット
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