炊飯器を購入するお客様でよく気にする機能が保温。
保温時間は炊飯器によって違ってくるが長く保存をしたままだとうご飯の味が落ちてしまう可能性がある。
ではいつまでがおいしいご飯を食べることができるのか?
保温時間はどのくらいかなどを詳しく解説していこう。
炊飯器の保温でご飯はいつまでおいしい?
保温は基本的には5時間~6時間が限度と言う。それ以上保温できる物もあるが、ご飯がパサパサしたり、黄ばんだりする。
よって、5時間~6時間を目安に考えるのが妥当である。
後は、冷凍してしまうと良いだろう。冷凍をすればご飯の質が悪くはならないのでそれが良い。朝ご飯を炊たかして、昼間は例えば出かけて、夜また食べたい時などは、冷凍をして食べるのが良いだろう。
ただ一応紹介すると、12時間保温できるタイプや24時間保温できるタイプがある。60度~74度位の温度が保温には良いとされ、真空圧縮して保温するタイプもあり、保温時間が長くできる機種もある。
しかし、おいしく食べられるのは5時間~6時間と覚えておいて欲しい。
炊飯器の保温は電気代はどのくらい?
1kWhあたり27円で計算する際、IH方式5合炊きの場合、121Whかかり、1時間当たりの保温は14Wなので、約0.34円となる。
一升炊きの場合、1時間当たり0.43円となる。マイコンの場合、1時間当たり0.48円となる。
どの容量の炊飯器も10時間保温した時の電気代が、炊飯1回に当たる。
10時間保温しても、もう一回炊飯しても同じとなる。
後は基本的には冷凍して食べたい時だけ、電子レンジで温め食べるのがおいしく食べられるので、電子レンジで解凍する場合と、保温する場合の電気代の違いも載せておこう。
1kWhあたり電気代を27円で計算すると3分当たり700Wの電子レンジだと0.94円となる。3時間保温は1.29円となる。
3時間以上保温するなら電子レンジで解凍した方が得となる。家族4人分を別々に温めた場合も3.7円となる。9時間保温なら3.8円となる。
9時間を超える場合、電子レンジを利用した方がお得である。
炊飯器の保温温度は?設定は可能?
一般的な炊飯器であれば保温温度は、60度~74度となっている。この温度は、雑菌の繁殖をおさえ、黄ばみをおさえるのに適切な温度だ。
74度を超えると糖やアミノ酸を結合しご飯が黄ばんでしまう。
しかし、設定ができる機種もあり、大体が高め保温、低め保温などといったボタンを押す形となる。
象印は高め保温で73℃低め保温で60℃
東芝は公表なし。
タイガーは、72℃。
パナソニックは高め保温で74℃通常保温で60℃
三菱は一定保温で72℃~74℃たべごろ保温で60℃
シャープは67℃~73℃
日立とアイリスオーヤマは公表なし
となっている。
象印は低め保温に設定しても24時間たつと高温保温に自動的に変更する。東芝は一部の機種が真空保温となる。パナソニックは最新の機種にはスチーム保温という機能もある。
6時間ごと12時間後にスチームを投入し、ごはんのパサつきをおさえる。機種によっては60℃、62℃、72℃、74℃、76℃と変更できる。
日立は6~7時間後にスチームを投入する機種もある。
炊飯器の保温のデメリット
お米に含まれるでんぷんが炊飯でα化すると消化も良くて味も良くなるが、その後の変化は避けられない。
炊飯3時間経過した所で、保温機能の高温により酸化が始まり、臭いが発生する。
変色
酸化により色が黄ばんでくる。
昔食べた事があるが、あんまりおいしくはない。色が黄ばんでいるとおいしいイメージがなく、新鮮さが無くなる。
それも、長時間(6時間以上)保温する事で黄ばんでくるので、5~6時間保温したら、ラップで包み冷凍するのが良いだろう。
味がおいしくない
こちらも長時間保温により酸化し、味が落ちてくる。
食べれるはたべれるが、、、といった具合で、好んでたべられる味ではないだろう。5~6時間以内にはたべたい所だ。
臭い
臭いもどこかつき、これも長時間保温する事で酸化による物だが、臭いのあるごはんを食べているのは、とても切なくなる物だ。
ごはんは白く、ホカホカしてつやがあっておいしい物だ。ごはんの具材とマッチしておいしいというのがイメージにあるので、そことはかけ離れている臭いのあるごはんは食欲も失せる。
カピカピになる
長時間保温しているとカピカピになってくる。
それを回避するために、スチーム保温をできるごはんは多いが、基本的に冷凍し、温めればみずみずしさは残っているので、冷凍をする事をおすすめする。
つやがあっておいしいがごはんのあるべき姿である。
炊飯器の保温と冷凍保存どっちがいい?
保温と冷凍保存どちらが良いかという話だが、これは、基本的に冷凍保存が良いだろう。
冷凍保存して、電子レンジで温めなら、みずみずしくつやは残り、おいしく頂ける。するとするなら保温の限界の5時間~6時間まで保温し、冷凍保存するのが良いかもしれない。
どうしても、夜ごはんを作って子供はたべてくれるが、父親は残業などで仕事で遅れて帰宅という事もある。
そういう場合、保温をつい使いたくなるが、5時間、6時間たっても帰宅しないなら冷凍保存をして、おいしい状態でたべさせてあげたい物だ。
頑張って働いて帰ってきたのに、不味いごはんをたべるというのではかわいそうだ。
長時間保存できるおすすめの炊飯器
せっかくなので長時間保温が可能な炊飯器のおすすめを紹介していこう。
タイガー 圧力IH炊飯器 JPC-A102
実際保温機能は大した事がないのだが、内ふたにタイガー独自のつや艶内ふたを採用している。
保温時に内ふたに水分の膜を張り、長時間保温してもお米が乾燥しにくい。24時間程度の保温が可能になる。
とはいえ、5時間~6時間保温が適切なのは変わらない。
パナソニック IH式圧力炊飯器 SR-VSX109
その理由は、スチームを6時間~12時間後に投入しお米の乾燥をおさえるためだ。粒感のあるお米を楽しめる。
24時間程度の保温が可能である。
象印のIH炊飯器 極め炊きNP-VJ10
熱々なごはんを食べたいなら高め保温の機能も搭載。
前日に炊かしたごはんがおいしく食べられる、黄ばみが少ないという評価もある。
東芝 真空圧力IH RC-10VXM
評価としては18時間保温しても炊きたてのようなおいしさ、朝炊かして夜食べる人に良いなどの評価がある。
日立のふっくら御膳 RZ-AW3000M
もちもちした状態を40時間キープする。
ごはんの艶をキープする、長時間保温しても色が変わらないと評価がある。
炊飯器の選び方としては、ごはんの水分量の減りをおさえ、味の劣化を防ぐ機能が付いているかどうだ。
まとめ
ご飯は炊きたてがおいしい。これは間違いない。
でも長期保存をするなら冷凍で保存するのが1番。だが、どうしても保温時間が長くないと困る人には紹介した炊飯器がおすすめになる。
ぜひ検討していだきたい。