オイルヒーターの電気代は?メリット・デメリットを購入前に知ろう!

オイルヒーターの電気代は?メリット・デメリットを購入前に知ろう!

毎年夏の終わりから秋口にかけて電気メーカー各社が様々な暖房器具の販売を開始する。

エアコン、電気ストーブなど様々な種類があるだけでなく、それぞれ機能も値段も消費電力も違っているため、どの暖房器具を購入しようか途方に暮れる人も多いだろう。

どの暖房器具を購入しようか迷っている人におすすめしたいのはオイルヒーターだ。この記事ではオイルヒーターがどんな物か説明する。

そもそもオイルヒーターって何?

デロンギというメーカーのオイルヒーターが有名だが、どんな物か見たことも聞いたこともない人も多いだろう。

ここでは、オイルヒーターがどんな暖房器具か、エアコンや電気ストーブなどの電気機器と比較してどんな点が優れているのか、について説明していく。

オイルヒーターの構造と原理

構造

最初は、オイルヒーターの構造がどのようになっているのかを紹介する。本体の見た目は四角い箱にキャスターがついており、キャリーケースのような見た目をしている。

外部は、放熱板と呼ばれる縦長のパネルで覆われた構造をしている。内部は、空洞になっていて不燃性のオイルが空洞を満たすように入っている構造をしている。

原理

次は、オイルヒーターがどのような原理で温まり、さらには部屋の空気をを暖めるのか紹介する。分かりやすいよう、オイルヒーター本体が温まる原理と、オイルヒーターが部屋を暖める原理に分けて説明する。

・オイルヒーター本体はどうやって温まる?

オイルヒーターはガスなどを使用せず、電気ストーブなどと同様に電気の力で温まる、電気暖房器具の一種だ。名前の通り内部はオイルで満たされているが、これは燃料として消費するわけではない。

まず、スイッチを入れて運転開始すると、オイルヒーターは電力で内部のオイルを温める。電力で加熱されたオイルは、オイルヒーター本体の中を巡る。

加熱されたオイルが巡ることで放熱板も温まり、オイルヒーター本体の表面温度も高くなる。

・オイルヒーターはどうやって部屋を暖める?

オイルヒーターによって部屋の空気が暖まる理由は2つある。1つめの理由は、オイルヒーター本体から発生する輻射熱だ。

輻射熱は温度の高い物から低い物へ空気などを介さずに伝わっていく性質を持っている。遠赤外線ヒーターを使用したことがある人はそれを想像してもらえば概ね問題ない。

手をかざせば柔らかい温かみを感じることができる。

2つめは、ゆっくりとした空気の対流だ。この空気の対流は、オイルヒーター本体が発する熱と内部のオイルが発する熱によって発生する。

このゆっくりとした対流を利用することで、オイルヒーターは部屋の空気を局所的ではなく、全体的に暖めることができる。

対流と聞くと難しく聞こえるが、対流を利用して暖房効果を生み出している暖房器具は沢山ある。

例えば、エアコンの暖房機能や、電気ストーブは内部のファンを利用して熱風を吹き出すことでこの対流を強制的に強く起こし、部屋の空気を暖めている。

 「オイル」ヒーターってことは燃料補充が必要なの?

オイルヒーターをどれだけ運転させても、内部のオイルは一切、交換も補充も必要ない。

まず、オイルを交換する必要が無い理由は、密閉された状態のオイルはどれだけ温められても劣化することがないためだ。

次に、オイルを補充する必要も無い理由は、石油ヒーターのようにオイルを燃料として熱を出している訳ではないためだ。オイルヒーターは中のオイルを、熱保持の目的で循環させているだけなので、量が減ることは一切ない。

 暖房をオイルヒーターにすると良いことがあるの?

後ほど詳しく紹介するが、エアコンや電気ストーブと比較してオイルヒーターが優れている点を、先に2つ挙げ説明する。

オイルヒーターはほこりを舞わせない

オイルヒーターの特徴は、運転する際に風を生み出すことがない点だ。そのため、ほこりを舞い上げずに、暖房効果を得ることができる。

エアコンや、電気ストーブは部屋の空気を暖めるためにファンを用い風を生み出す暖房器具のため、ほこりを舞い上げずに暖房効果を得ることは不可能だ。

まだ肺機能が弱い小さい子供や、お年寄り、ぜんそくを持った人がいる家庭にとってオイルヒーターは安全性の高い暖房器具といえる。

オイルヒーターは乾燥と縁遠い暖房器具

家でエアコンの暖房をつけている際に、乾燥した、と感じた経験のある人は多いはずだ。部屋が乾燥すると感じる原因は2つある。

しかし、オイルヒーターであればその乾燥の原因に対処することができるので詳しく紹介していく。

・空気の温度上昇に伴う湿度の低下で感じる乾燥

空気は温度が上昇するごとに、含有することのできる水蒸気量が増える性質を持っている。そのため、水蒸気量が一定の部屋で、空気の温度が上がれば上がるほど湿度は下がることになる。

難しく聞こえる場合、乾燥機を思い浮かべて欲しい。乾燥機を開けた際に熱を感じるのは、中の温度を上げ、湿度を下げることで湿気を効率的に除去しようとしているからだ。

部屋の空気が暖まり、温度が上昇すればその分湿度が下がり乾燥を感じてしまう。この現象を避けることは物理的にできない。

しかし、オイルヒーターなら急激に部屋の温度を上げることはないため、加湿しながら使用すれば、乾燥をほとんど感じることなく暖房効果を得ることができる。

・風が当たることで感じる乾燥

湿気には、湿度が高い方から低い方へ移行する、という特徴がある。濡れた物を置いておけばいつか乾くのはこのためだ。しかし、水分の蒸発は風の有無で大きく変わる。

イメージしづらいと思うので、今回はドライヤーを想像して欲しい。風がないと空気の流れが少ないため、濡れた物の周りの空気が水分をすぐに吸収しきれなくなり、乾燥が止まる。

しかし、そこに風をが当たると常に乾燥した空気が当たることになる。ドライヤーをあてると濡れた髪が早く乾くのはこのためだ。

そして、オイルヒーターは運転する際に風を生み出さないため、この風による乾燥を起こすことは絶対にない。

この2点から、乾燥が気になる方に対してオイルヒーターは最もおすすめの暖房器具だ。

 

オイルヒーターの電気代は?

オイルヒーターの電気代は?

ここまでの内容で、オイルヒーターは電力で部屋の空気を暖める、電気暖房器具の一種だということがお分かりいただけただろう。

そのため、消費電力が大きく、電気代が高くついてしまうのではないか、と気になる人が多いだろう。

そんな人のために、ここからはオイルヒーターによって生じる電気料金はどの程度か、またエアコンと比較するとどれほどなのか、を説明する。

オイルヒーターの電気代を設定温度と合わせて紹介

電力会社との契約内容や、使用するオイルヒーターのモデルで多少の差は生じるが、おおまかには以下の通りになる。

部屋の大きさ1時間あたりの電気代金1日あたりの電気代金(6時間使用時)温度設定
10畳14.0円84.0円20度設定
8畳10.6円63.6円18度設定
6畳7.8円46.8円16度設定

恐れていた程の高額電気料金ではない、と思った人がほとんどだろう。

ここで電気料金以外にもう1つ注目すべき項目がある。それは設定温度だ。この低い設定温度では部屋の空気が暖まらないのではないか、と感じる人も多いだろう。

しかし、この設定温度に間違いはない。思ったよりも低い設定温度でオイルヒーターは部屋の空気を問題なく暖めてくれる。

その理由の1つは、壁、天井、床まで温めることができるためだ。そのため、エアコンや電気ヒーターよりも設定温度が低い状態で運転させても問題ない。

エアコンの電気代と比較してオイルヒーターは得なの?

次は、電気暖房器具の代表、エアコンと電気料金を比較していく。

エアコンはオイルヒーター以上に電力会社との契約内容や、使用するエアコンのモデルで電気料金に大きく差が出るので、目安として見ていただきたい。

部屋(畳数)最小電気代金(1時間)最大電気代金(1時間)定格電気代金(1時間)電気代金(1日)※定格電気代金で6時間使用時
11畳~14畳2.835円94.5円26.19円157.14円

エアコンは外の気温や、部屋の温度の影響をかなり強く受けるため、一概には電気料金を設定することができないため、上記の表のように、最小、最大、定格と電気料金を分けている。

1日の電気代金は目安として定格電気代金で計算したが、実際には定格電気代がずっとかかり続けることはないので、1日の電気代はもう少し安くなることが多い。

しかし、その点を踏まえても先程のオイルヒーターと比較してみて、大きな差はないことがお分かりいただけるだろう。

 

オイルヒーターのメリットとデメリット

オイルヒーターのメリットとデメリット

ここまでの記事でオイルヒーターの特徴や電気代金についてはお分かりいただけただろう。ここからはメリットと合わせて、留意すべきデメリットも紹介していく。

オイルヒーターのメリット

まずは沢山あるが、メリットの方から紹介する。

ほこりを舞わせない

先程同内容を取り扱ったが、ファンを用いて温風を出すことはないため、ほこりを舞い上げない。

エアコンの暖房をつけるとほこりが舞って空気が悪くなる、と感じている場合、オイルヒーターの購入を検討すべきだ。

乾燥と縁遠い

こちらも既に紹介したが、ゆっくり空気を暖めること、風を出さないことから乾燥しにくい。

手間のかかる手入れは不要

エアコンの暖房機能は使用している内にフィルターが汚れ、暖房能力が弱まってくる。その際は、フィルターを外し洗うなどの手入れが必要になる。

対して、オイルヒーターは運転させても内部でオイルの循環が生じるだけのため、汚れる部分がない。

また、石油ストーブなどは灯油を補充する必要があるが、オイルヒーターにオイルの補充は必要ない。中のオイルはいくら運転させても劣化することはなく、量が減ることもないためだ。

安全性が高くやけどしにくい

ストーブは天板が80度以上の高温になるモデルがあり、これは触るとすぐにやけどしてしまう。対して、オイルヒーターの多くは表面温度が60度前後くらいまでしか上がらないように設計されている。

60度くらいであれば少し触れるくらいであればやけどすることはない。そのため、目を離せない小さな子供がいる家庭でも、柵などを設置せずに、安心して使用可能だ。

運転音が静か

エアコンの暖房機能など温風を出して部屋を暖める暖房器具はファンの回転音などがするため、どうしても静粛性は低い。

対してオイルヒーターは中の液体を温めるだけのため、運転音はほぼ発生せず静粛性が高い。

オイルヒーターのデメリット

メリットもあれば当然デメリットも存在するので説明する。

優れた暖房効果を発揮するまでに時間を要する

エアコンや電機ストーブは温風を用い、部屋の空気を強制的に対流させることで部屋を暖めるため、運転させれば比較的素早く暖房効果を感じることができる。

対して、オイルヒーターが用いるのは輻射熱とゆっくりとした空気を対流であり、スピード感にはかける。

そのため、他の暖房器具と比較すると暖房効果を感じるまでに多少時間がかかる。

しかし、オイルヒーターで部屋の空気を1度暖めてしまえば、壁、床、天井まで温まるため、運転を停止しても長い間暖かさを感じることができる。

また、最近では空気を暖めるスピードを売りにしているオイルヒーターも発売されているので、興味がある場合は確認して欲しい。

低機密状態の部屋では暖房効果をほぼ得られない

部屋の空気をゆっくり対流させることで大きな暖房効果を生み出す機能のため、対流を乱されてしまうと本来の暖房効果を実感できない。

空気の対流を乱す要素は、ドアや窓から外気が頻繁に入りこむことや、断熱性の低さから冷気が外から伝わってきてしまうこと等である。

そのため、オイルヒーターはできる限り冷気が入りこまない、気密性の高い状態で使用することが望ましい。

 

オイルヒーターの上手な使い方

オイルヒーターの上手な使い方

オイルヒーターを使用したことがない人のためにここではちょっとした使い方のコツを紹介していく。

このコツを実践する、しないで大きくオイルヒーターの暖房効率と電気代金が変わるので、覚えておいていただきたい。

設定温度は他暖房器具より低めがベスト

ここまでの内容で少し触れたが、設定温度は通常のエアコンなどの暖房器具よりも低めで問題ない。

他の暖房器具と同様のイメージで温度設定していると想定していたよりも部屋が暑くなるだけでなく、電気代金も余分にかかってしまう。

これはオイルヒーターが設定温度の温風を出す訳ではなく、部屋の空気を継続的に暖め続けるためだ。

部屋の空気全体と壁などまで温まるため、エアコンなどの設定から-4度程度で十分暖かく感じることができる。

部屋の気密性を高める

デメリットの部分で記載した通り、オイルヒーターは低気密状態の部屋では暖房効果を十分に発揮できない。

そこで、部屋の気密性向上に寄与する方法を紹介する。

1つめはこれから家を建てる、または家を借りる人にしかできないが、SRC造(鉄筋鉄骨コンクリート造)やRC造(鉄筋コンクリート造)の家を選択することだ。

日本の家屋は地域柄、湿気や空気を通しやすい木造住宅が多い。湿気を逃がしやすいことは快適性を高めるが、その反面気密性を下げる。

これから家を建てる、または借りる予定があり、オイルヒーターに興味がある場合は、RC造、SRC造の家を検討することをおすすめする。

2つめは原始的だが、部屋の隙間を塞ぐことだ。窓部分が老朽化し、隙間風が入ってくるような場合、ホームセンターなどでゴムパッキンが売っているのでそれを用いて補修した方が良いだろう。

また、換気口や、ドアの下の隙間も気密性を下げる。これらは換気のために設置されているが、オイルヒーターを使う時のみ換気口を閉じる程度であれば問題ないので、一時的に閉じても良いだろう。

しかし、ずっと閉じたままでは換気ができないため、適度に換気口を開けたり、窓を開けて換気をしたりするようにしよう。

部屋の断熱効果を高める

気密性に加えて、断熱効果もオイルヒーターが本来の性能を発揮できるか否かに直結する。オイルヒーターが熱を生んでも、それを外に流出させてしまっては暖房効果を得ることは困難だ。

部屋の中の熱を一番逃がしてしまう部分は断熱材の薄い壁ではなく、窓である。そのため、断熱効果上昇のためには窓に工夫をする必要がある。

1番簡単な方法は窓を断熱性に優れた二重サッシ等にリフォームしてしまうことだ。

さすがに急なリフォームを行うことが無理な場合におすすめなのは、窓に貼るタイプの断熱シートだ。貼りつければ、中の熱が流出しにくくなるので、部屋の断熱性向上に役立つ。

断熱シートはホームセンター等で売っているので購入を検討してみて欲しい。また、雨戸を閉め、断熱に優れたカーテンを閉めるだけでも効果は上がるので夜はこの方法でも問題ない。

オイルヒーターで冷気をせき止める

冷気の入り口となるドアや窓の前にオイルヒーター本体を設置すれば、冷気の侵入を妨げ、暖房効果向上を期待できる。

これは、オイルヒーター周りの空気が暖められることで、冷気の侵入をある程度防ぐことができるためだ。

もちろん窓やドアを全開にした状態では暖房効果を実感することは困難なため、今までに紹介した部屋の気密性、断熱性を高める方法と併用で実施することをおすすめする。

夜間料金設定を採用している電力会社と契約する

オイルヒーターはオイルを温めて、部屋を暖める、という特性上、素早い暖房効果は得られないが、長い間暖房効果を得続けることができる。

そのため夜間寝ている間にオイルヒーターを運転させておけば、朝方運転を停止しても暖かく過ごすことができる。

夜間のみ電気料金が安くなるプランを採用している電力会社と契約すれば、消費電力は変わらないが、オイルヒーターをお得に使うことができる。

 

まとめ

オイルヒーターは灯油が使用できない人、使用したくない人には最適な暖房器具。

エアコンと石油ファンヒーター以外に部屋全体を暖めることができる素晴らしい家電だ。小さい子供のいる家庭にもおすすめしたい。

そのためにはまずはどんなものか知ってほしくて記事にしてみた。参考になれば。

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