カメラを活用していますか?
ミラーレス一眼の流行に伴い、以前よりカメラを持って出かけている人が増えているように感じます。この記事を読んでいる方もカメラを持っているもしくは買おうと思っていることと思います。
最近のミラーレス一眼や通常の一眼レフは手ごろな価格で手に入り、扱いやすくなっています。手ごろな価格ではありますがとても高性能なカメラです。
しかし、いざ写真を撮ってみても「あんまりスマホで撮った写真と変わらないな」って時ありませんか?「もっとすごい写真撮ってみたい」って思いますよね。
今回はそう思う方にぜひ読んでいただきたい記事です。
一眼レフで撮った綺麗な写真という概念とは?
「いい写真」とか「かっこいい写真」、「かわいい写真」、「インスタ映え」っていうのは人によって感じ方が違うとは思いますが、私が思う「なんとなくいい写真」を基準にお話しします。
一番わかりやすいのは「背景がボケている写真」です。
背景がボケた撮影テクニック
人物写真や動物、物など被写体を引き立たつように背景がボケている写真はいろいろな用途で使われているので一度は見たことがあるはずです。
こういう写真です。
1枚目の写真に写っているのはキタキツネです。
宮城県の蔵王キツネ村というところで撮影しました。
2枚目は千葉県成田市の公園で撮影した花です。新しいレンズを試すために撮影しました。
こういう写真が撮れれば、お子さんやペットをかわいく撮影できます。
背景をぼかすのは意外と簡単です。
ポイント○F値を小さくする
○ズームレンズであればなるべく望遠で撮る
です。
F値を小さくするとピントが合う範囲が狭くなります。被写体にピントを合わせたら、その被写体以外はボケます。逆にF値を大きくすると全体的にはっきりと写ります。
風景を撮るときなどはF11~16くらいがオススメです。
一番簡単なのは開放F値の小さい明るいレンズを使うことです。各メーカーがF1.8の焦点距離50mmの単焦点レンズを安めに売っています。
Nikon AF-S NIKKOR 50mm f/1.8G
Canon EF50mm F1.8 STM
ペンタックス smc PENTAX-DA 50mmF1.8
SONY FE 50mm F1.8 SEL50F18F
オリンパス M.ZUIKO DIGITAL 25mm F1.8
パナソニック LUMIX G 25mm/F1.7 ASPH. H-H025-K
富士フィルム フジノンレンズ XF35mmF2 R WR
F1.8で撮影すれば背景は綺麗にボケます。
カメラを購入した時のキットレンズだけしか持っていない人はぜひ購入しましょう。カメラの楽しさが急に向上するはずです。
単焦点レンズだけでなくズームレンズでも背景を綺麗にぼかすことができます。
ズームレンズとセットで一眼レフを購入した方が多いと思うのでニコンのD3400のダブルズームキットのレンズを参考にします。
ニコン D3400 ダブルキット
D3400はニコンの初心者向けの一眼レフカメラです。このダブルズームキットは
標準ズームレンズ「AF-P DX NIKKOR 18-55mm f/3.5-5.6G VR」
望遠ズームレンズ「AF-P DX NIKKOR 70-300mm f/4.5-6.3G ED VR」
が付属します。
この場合、ボケた写真を撮りやすいのは望遠ズームレンズです。
望遠ズームレンズで望遠端の300mmまでズームして被写体にピントを合わせて撮影すれば背景が大きくボケます。
基本的には↑の図の関係性に従って撮れば背景はボケます。
ボケの大きさなどはレンズのF値で変わります。
綺麗なボケた写真を撮るにはF値:2以下の単焦点レンズがオススメです。
長時間露光の撮影テクニック
長時間露光などで撮影した写真も「一眼っぽい写真」だと思います。三脚を利用して長めのシャッタースピードで撮る写真です。
夜間の撮影や花火、滝などで活用します。
一枚目は六本木のけやき坂で撮影した写真です。
右下の赤い光の線は車のライトです。シャッタースピードは8秒
二枚目は足立区の花火大会の写真です。シャッタースピードは6秒
三枚目は福島県の滝です。シャッタースピード13秒
カメラはシャッターが開いているときに取り入れた光をすべて記録します。
そのため8秒間の間にけやき坂を走行している車のライトの光全てを取り入れて光の線が写真になります。
6秒間の間に空高く上がり大きな花を咲かせる花火が放つ光も線になり写真に残ります。
頑張ればスマホでも撮れる気がしますが、なんとなく一眼っぽいですよね。
カメラはシャッターが開いているときに取り入れた光をすべて記録するので、シャッターが開いている間にカメラが動いてしまえば激しくブレた写真になってしまいます。
それを防ぐために必要なのが三脚とリモートシャッターです。
三脚 SLIK GX 6400
三脚 ベルボン UT-43
リモートシャッター ニコン MC-DC2
キヤノン RS-60E3
スマホと連動してスマホをリモートシャッターの代わりに使える機種もあります。
また、昼間などの明るい時に長時間露光をするにはNDフィルターというフィルターをレンズにつける必要があります。
NDフィルター ケンコー77S PRO1D プロND8
光の量を減らすフィルターです。
レンズにサングラスをつけているような感じです。
また、「難しい写真」についてですが、「難しい写真」というのはたくさんあります。しかし方法やコツさえわかれば「簡単な写真」に変わります。
みなさんは動物園で撮影したことはありますか?かわいい動物たちをかわいく撮りたいですよね。
この写真を見てください。
かわいくないですか?このヒョウみたいなやつ。(正確な名前は忘れました)
けっこうデカい動物ですけど猫みたいに寝ているのがかわいかったです。
しかし、何かおかしくないですか?動物園にあるはずの物が写っていません。
なんだかわかりますか?
正解は「檻」です。
動物園の動物はみんな檻の中にいますよね。特にこんな獰猛そうな肉食動物であればなおさらですね。
もちろんこのヒョウみたいなやつも檻の中にいました。しかし、写真を撮るときに檻を消しています。
「檻を消す」方法は先に説明した背景をボカす方法に似ています。カメラをなるべく檻に近づけて檻の網目をボカします。
このようにすると檻がボケて「檻消し」成功です。
レンズを檻の網目と水平にすると消しやすいです。
スマホでも綺麗に撮影できるの?
一眼レフカメラやミラーレス一眼を持っていても、常に持ち歩くのはちょっと重たいですね。
いつも持ち歩いているスマホで綺麗に撮影できたら嬉しいと思います。
結論としては、スマホでもとても綺麗に撮影することができます。機種によっては安いコンパクトデジカメよりも綺麗に撮影できます。
スマホカメラは高画質なだけでなくそのまま編集できて、SNSやメールなどで共有できる超万能なカメラです。
しかし苦手なこともあります。
・望遠撮影
・拡大印刷
はスマホに向いていません。
スマホカメラのレンズはほとんどが広角の単焦点レンズです。
カメラアプリにズーム機能がありますが、デジタルズームなのでズームすると画質が落ちてしまいます。
また、ほとんどの機種はコンパクトデジカメに多い1/2.3型センサーです。もしくはそれ以下のサイズのセンサーを搭載しています。
センサーが小さいと拡大して印刷すると画質の粗さが目立ちます。
この2点を理解したうえで、近くのものを撮影して印刷せずに画面で見るだけならスマホはとても高性能なカメラです。
スマホでも背景をボカして撮影可能。
スマホでも一眼レフで撮った写真のように背景をボカせます。
さっき近所の花を撮影してきました。
私のスマホはソニーのXperiaXZPremiumです。F値は2ですのでとても明るいです。
ほとんどのスマホのレンズは明るく作られているので、簡単に背景をボカすことができます。
一眼レフでの背景のボカしかたで説明したとおり、スマホを被写体に近づけることが大事です。
スマホは近くのものにピントを合わせるのが得意なのでかなり寄れると思います。
カメラ性能の高いスマホを紹介。
ファーウェイ P20
1200万画素と2000万画素のライカ製のデュアルレンズです。
10段階のナチュラルな補正が可能な「ビューティー補正機能」スタジオで撮影したようなライティング効果を選択できる「3Dライティング機能」
を備えています。
撮影後でも良くなるテクニック
家に帰って撮った写真を見ているときに「もっと明るく撮りたかったなー」とか「なんか色が変だな」
ってことありませんか?
カメラが決めた露出やホワイトバランスが自分の理想と合わないことはよくあります。そういう時はご自宅で直しちゃいましょう。
一眼レフやミラーレス一眼カメラを使っている人は写真を「JPEG」で保存している人が多いと思います。
「JPEG」はパソコンやスマホなどいろいろな端末に対応している便利なファイル形式ですが、編集の幅が狭く、編集すると画質が落ちてしまいます。
保存形式の設定を「RAW」もしくは「RAW+JPEG」に変えてみましょう。
「RAW」で撮影したらパソコンで編集します。
RAW現像をするには専用のソフトが必要です。
カメラメーカーのホームページで無償提供されているソフトもあるのでまずはそちらでやってみましょう。
また、画像の編集をするにはそこそこ高性能なパソコンが必要です。オススメはCMでお馴染みのマウスコンピューターです。
マウスコンピューターは「DAIV」シリーズという画像や映像の編集に適したスペックのパソコンを販売しています。
デスクトップ
iMac Retina 4Kディスプレイモデル MNDY2J/A [3000]
RAW現像をすると撮った写真を眺めるのが楽しくなります。
一眼レフやミラーレス一眼カメラを使っている方はぜひ始めてみましょう。
あると助かる撮影グッズ
○一眼レフ編
・三脚
三脚は長時間露光をする時の必需品です。安い物でもいいので一本持っておきましょう。
三脚にもいろいろな種類がありますので、目的別に紹介していきます。
とりあえず安くて普通に使える三脚がこちら
SLIK GX6400
コンパクトで持ち運びやすい三脚がこちら
ベルボン UT-43
カーボン製で軽くて丈夫な三脚がこちら
マンフロット befree カーボンファイバー三脚ボール雲台キット MKBFRC4-BH
私はリュックに入れることができるベルボンのコンパクトな三脚をよく使っています。
交通手段や使用目的を考えて選んでください。
・クロスフィルター
カメラのレンズの先端には様々なフィルターを着けることができます。フィルターだけで写真の雰囲気が大きく変わることがあります。
今回はイルミネーションなどの撮影に最適なクロスフィルターを紹介いたします。
これらは去年、六本木のけやき坂のイルミネーションを撮影したものです。イルミネーションのライトが雪の結晶のように輝いているのがわかりますね。
これがクロスフィルターの効果です。撮影のコツは絞りすぎないことです。
レンズの先端にクロスフィルターを着けるだけですから、とても簡単なのでやってみましょう。
Kenko レンズフィルター R-スノークロス 58mm クロス効果用
使いたいレンズの大きさを確認してからフィルターを買いましょう。
・ストロボ
ストロボは室内撮影や夜間撮影に必要です。
内蔵ストロボを備えているカメラも多いですが、外付けのものを使って天井や壁に光を反射させて使うと自然な光を出せます。
ニコン スピードライトSB-700
キヤノン スピードライト 430EX III-RT
ソニー HVL-F45RM
各メーカーごとに出ていますのでご自身のカメラに対応している機種を選びましょう。
いろいろな使い方がありますが、まずはTTL発光という方法でやれば間違いないです。
・FlashAir
みなさんのカメラのメディアは何でしょうか?ほとんどの方がSDカードを使っていると思います。
SDカードに保存した写真を見るにはパソコンにSDカードを挿してデータを転送していると思いますが、カメラに入れたままパソコンとつながずにデータを送る方法があります。
それがTOSHIBAのFlashAirです。
FlashAir W-04 SD-UWA032G [32GB]
このカードを使えばWi-Fiでデータの転送ができます。
カメラ本体にWi-Fi機能を備えているものもありますが、このSDカードも便利ですのでオススメです。
・カメラバッグ
みなさんはカメラを持ち運ぶ時、何に入れていますか?ミラーレス一眼カメラだと普段使っているカバンとかにそのまま入りそうですね。
一眼レフは大きいので悩みますよね。
カメラやレンズは精密機器なので安全に運びましょう。
ミラーレス一眼カメラを普段使いのカバンなどに入れる場合は何かで覆ってあげるべきです。カメラを守るカバーがオススメです。
ハクバ DCS-03L120
こういうカバーで保護してカバンに入れましょう。
カメラだけを持ち歩く場合は、カメラに標準レンズを着けた状態でしまえる程度のバッグがオススメです。
ロープロ アドベンチュラTLZ 30 II
この形のバッグは私もよく使っています。
カメラの他にレンズやストロボも持ち運ぶ人には大きめのカメラバッグがオススメです。
ハクバ SLD-RS-SBLBK
マンフロット MB MA-TRV-BU
量が多ければリュックがオススメです。
取り出しやすさを優先するならショルダーバッグです。私が一番よく使っているのは戦場カメラマン仕様のカメラバッグです。
HAZARD4 Photo-recon evac タクティカルオプティクス
収納スペースも使いやすさも素晴らしいです。
デザインもミリタリーな感じがカッコいいです。自分の使用用途に適したカメラバッグを見つけましょう。
・インクジェットプリンタ
みなさんは撮った写真を印刷していますか?スマホに入れて見ている方が多いと思います。スマホの画面も綺麗ですが、印刷するともっと綺麗です。
プリンタを買って自宅で印刷してみましょう。
基本的には6色のプリンタをオススメします。
エプソン カラリオ EP-979A3
キヤノンPIXUS TS8130
○スマホ編
・スタビライザー
私はスマホは写真よりも動画撮影に向いていると思っています。4K動画を撮れる機種も増えてきていますね。
先月、スマホで撮影した深夜ドラマを放送していましたが、本当にスマホのカメラは進化していますね。
その高い動画性能をさらに活かせるアイテムがあります。
DJI OSMO Mobile
これとスマホだけで映画やミュージックビデオのような映像を撮ることができます。
SNSにアップする動画にこだわっている人はぜひ使ってみましょう。
・iPhone用グリップ
Pictar One Plus iPhone Camera Grip
こちらはiPhone専用ですが、iPhoneをカメラのように使えるアイテムです。
使いやすいiPhoneをさらに使いやすくできるのでオススメです。
まとめ
カメラに関するアイテムはたくさんあります。カメラはとてもお金のかかる趣味ですね。
今回紹介した機材はどれも役に立つものばかりです。
自分の使い方にあった機材が見つかれば長く使っていけるので、決して衝動買いではありません。
私もカメラバッグを5年以上使っています。
便利なアイテムを増やしてカメラライフを盛り上げていきましょう!