一眼レフはコンパクトデジカメと違い、購入した後もレンズを買い足すことにより様々な写真の撮影が可能になります。
でもレンズって高いし種類が多いし難しそうって感じる方もいるはず。
一眼レフのレンズは実は安いものでも良いレンズは多いです。今回はレンズの基本的な選び方やメンテナンス方法、おすすめレンズを紹介していきます。
- 1 一眼レフのカメラのレンズの種類と選び方
- 2 カメラレンズは中古でも大丈夫?
- 3 カメラレンズのメンテナンス方法は?
- 4 レンズの手入れの方法
- 5 Nikonおすすめ一眼レフカメラレンズ
- 6 Canonおすすめ一眼レフカメラレンズ
- 7 SONYおすすめ一眼レフカメラレンズ
- 8 オリンパス&パナソニックおすすめ一眼レフレンズ
- 8.1 <広角レンズ>M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
- 8.2 LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH. H-E08018
- 8.3 <ポートレート向けレンズ>M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
- 8.4 LUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S. H-HS043-K
- 8.5 <望遠レンズ>M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II
- 8.6 LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6 II/POWER O.I.S. H-FSA100300
- 9 まだまだあるいろんな選択肢
- 10 最後に
一眼レフのカメラのレンズの種類と選び方
一眼レフカメラを買うとき、ほとんどの人がレンズセットを買い、その後もしばらくセットレンズを使って撮影を楽しんでいると思います。
セットレンズでも高画質な素敵な写真を撮れますが、レンズを変えるだけで見える景色が変わって撮影が楽しくなりますよ。
目的に合ったレンズを
何のどんな写真を撮りたいのかは人によって全く違うと思います。
「子どもの運動会を撮りたい」
「コミケ等のイベント会場でコスプレイヤーやコンパニオンを撮りたい」
「モータースポーツを撮りたい」
「美しい景色を撮りたい」
「何でも撮りたい」
etc…
撮りたいものに適したレンズを見つけましょう。
レンズの種類
レンズの種類は大きく分けて単焦点レンズとズームレンズに分けられます。ズームレンズはその名のとおり被写体に寄ったり引いたりするズーム機能があります。
いろんな画角で撮影出来るのでとても便利です。
単焦点レンズはズーム機能が無く、撮れる距離が決まっています。ズーム出来ないと聞くと不便な気もしますが、構造上ズームレンズより明るいレンズを作りやすいため、暗いところでも撮りやすく、ボケ味の綺麗な写真を撮れます。
さらにレンズは焦点距離によって分類されます。一眼レフカメラをお持ちの方は自分のレンズを見てください。
「○○mm」という文字があると思いますが、それが焦点距離です。
○○の数字が小さいほど広々とした写真を撮れて、数字が大きいほど遠くのものに寄って撮れます。
広い範囲を撮影出来る広角レンズ。景色等を広々と撮ることができて、迫力ある印象を受けます。
普通は写したいものが全部写らない時、少し下がって全体が入るようにすると思いますが、広角レンズではその必要がありません。
一般的に35mm以下のレンズを広角レンズと呼びます。写真入れられたら入れる人の目で見える景色に近い標準レンズで人間の視界に近い範囲を撮影出来るので、自然な雰囲気な写真になります。
風景よりもポートレートやスナップ撮影に向いているレンズです。一般的に50mm前後のレンズを標準レンズと呼びます。
遠くのものを写せる望遠レンズ
画角が狭いため遠くのものを大きく写し出せる望遠レンズは単純に遠くを写すだけでなく、遠くの背景がギュッと近くに見える圧縮効果により迫力ある風景写真を撮れます。
一般的に100mm以上のものを中望遠。200mm以上のものを望遠と呼びます。
望遠撮影の例
カメラレンズは中古でも大丈夫?
カメラのレンズは中古でも大丈夫です!
私も3本中古レンズを持っていてよく使っています。カメラのレンズはとても高価です。高いものでは100万円を超えます。
状態の良い中古品を見つけて良いレンズを安く手に入れましょう。
しかし、中古品って少し不安ですよね。
選び方や安心できるお店を紹介いたします。
選び方、注意
商品状態を見ましょう。
中古ショップではA、B、C、D等でレンズの状態をランク付けしています。
大きく分けて新品同様、並、ジャンク品です。
私としては並品より下の状態のレンズは買わないようにしています。
並品の場合は店員さんに言ってショーケースから出してもらい、手にとって値段とのバランスを見て購入を考えます。
どの状態を買うかは一人一人違うと思いますが、失敗しないためには並品より下は買わないほうがいいです。
カビは絶対NG
レンズは湿気に弱く保存環境が悪いとカビが生えてしまいます。一度カビが生えてしまうと完全に取り除くのは難しいです。
カビレンズは絶対に手を付けてはいけません。
若干のホコリ混入程度ならば、ほとんど影響はない
レンズの構造上、ホコリの混入は防ぎようがないそうです。ちょっとのホコリならば気にする必要ありません。私だったら買います。
手にとって見て確認しましょう。
試し撮りさせてもらいましょう。
中古ショップに買いに行く際に、自分のカメラを持参もしくはお店のカメラを借りて試し撮りをさせてもらいましょう。
オートフォーカスや手ブレ補正がちゃんと作動するのか、ピントのずれがないかなどを確認しましょう。
真剣に購入を考えてるお客さんには協力してくれます。
カメラの専門店で買いましょう。
都内であれば中野のフジヤカメラと新宿のマップカメラが有名でラインナップ、知識共に豊富です。
全国的にはカメラのキタムラがオススメです。カメラのキタムラはウェブサイトで全国の商品の確認が出来て状態もわかります。
気になった商品を近くの店舗に取り寄せて確認検討した上で購入できるので安心です。
最近はメルカリやラクマなどのフリマアプリが流行していますね。私もよく着なくなった服などを売っています。
いろいろ安く手に入りますが、レンズを買うのはオススメしません。現物を見てカビや傷を確認できないからです。
カメラレンズのメンテナンス方法は?
カメラは外で利用することが多く、使えば使うほど汚れは溜まりますので定期的な手入れが必要です。綺麗に手入れをしていれば長く使えるので怠らないようにしましょう。
ブロアー
HAKUBA メンテナンス用品 ハイパワーブロアープロ L ブラック KMC-61LBK
ブロアーは空気の力でホコリを飛ばす道具です。レンズだけでなくカメラの手入れにも必要なので絶対に持っておきましょう。
パワーのある大きいものから携帯性の高い小型のものまでいろいろなサイズがありますが、オススメは手のひらで握りやすいくらいのやや大きいサイズです。
小さいものは空気の力が弱すぎてほとんど意味がありません。カメラを続けて行く限りずっと使うものなので、使いやすいものを手に入れましょう。
クリーニングペーパー
メガネをかけている人は液体が染み込んだメガネ専用のティッシュのような紙でメガネを拭いたことがあると思います。
あれとほぼ同じものです。レンズはデリケートなので必ず専用のペーパーで拭きましょう。
レンズペン
レンズペンと言っても時を書くペンとは違います。レンズペンの先端はセーム皮で出来ていてカーボン粉末が付いています。
それでキュキュっと拭くことでレンズが綺麗になります。
清掃チップが球体状のものと平面のものとありますが、ほとんどの人はレンズに保護フィルターを付けていると思うので平面のチップの方が拭きやすくオススメです。
レンズの手入れの方法
レンズを清掃する上で気をつけなければならないのは、前玉(前のレンズ)、後玉(後ろのレンズ)の部分です。画質にも影響してくるので注意しましょう。
ここではフィルターを付けているレンズの手入れの仕方を書きます。
1、ブロアーで大きなゴミを吹き飛ばす
大きなゴミやホコリが残ったままレンズを拭いたら傷になってしまいます。まず最初にフィルターやレンズのゴミを飛ばしましょう。
2、拭く
クリーニングペーパーを使って拭きます。フィルターのフチを拭きます。ここには汚れが溜まりやすく大きなゴミがある場合もあるので、フィルター面を傷つけないように注意して拭きましょう。
フチを掃除したらフィルター面を拭きます。外側から拭くと汚れを真ん中に集めてしまうので、基本は真ん中から外側です。
コツはサーっと軽い力で拭くことです。
3、レンズペンで拭く
仕上げにレンズペンで拭きます。中心から外側に向けてキュキュっと拭いてください。
レンズペンにはブラシも付いていますが、これは出先でブロアーが無い時などに使うものなので今回の場合は使いません。
レンズの手入れはもっと細かいこともたくさんありますが大まかに言うとこのくらいです。
メーカーやお店でやってもらうことも出来るので気になる人はやってもらうのも良いと思います。
レンズの種類はなんとなくわかったと思うので、目的に合ったレンズを選びましょう。
Nikonおすすめ一眼レフカメラレンズ
<広角レンズ>AF-S NIKKOR 18-35mm f/3.5-4.5G ED
対応マウント:ニコンFマウント
レンズ構成:8群12枚
焦点距離18〜35mm
最短撮影距離:0.28m
開放F値:3.5〜4.5
フィルター径:77mm
ニコンのカメラを使っている方はこちらの広角ズームレンズがオススメです。私はこれの古いモデルを使っておりますが、集合写真を撮る時に役立っています。
開放F値は同じくらいの焦点距離にレンズに比べると暗いですが、風景写真は三脚を使うことが多いと思うので十分です。
ズームして画角を調整できるこのレンズの方が単焦点より便利です。
ニコンDXフォーマット(APS-Cセンサー)を使っている方はこちらがオススメです。
AF-P DX NIKKOR 10-20mm f/4.5-5.6G VR
画角が広く風景に適しているだけじゃなく、STM(ステッピングモーター)の採用で高速かつ静粛なオートフォーカスが可能です。
<ポートレート向けレンズ>AF-S NIKKOR 105mm f/1.4E ED
対応マウント:ニコンFマウント系
レンズ構成:9群14枚
焦点距離:105mm
最短撮影距離:1m
開放F値:1.4
フィルター径:82mm
とても明るい単焦点レンズです。人物を引き立たせる綺麗なボケを生み出し、被写体を美しく見せます。
またナノクリスタルコートを採用し、逆光時のゴーストやフレアを低減します。
<望遠レンズ>AF-P NIKKOR 70-300mm f/4.5-5.6E ED VR
対応マウント:ニコンFマウント系
レンズ構成:14群18枚
焦点距離:70~300mm
最短撮影距離:1.2m
フィルター径:67mm
ステッピングモーター採用により素早いオートフォーカスが可能。
Canonおすすめ一眼レフカメラレンズ
<広角レンズ>EF17-40mm F4L USM
Canon 広角ズームレンズ EF17-40mm F4L USM
対応マウント:キャノンE Fマウント系
レンズ構成:9群12枚
焦点距離:17〜40mm
最短撮影距離:0.28m
開放F値:4
フィルター径:77mm
キャノンのカメラを使っている方にオススメのレンズです。望遠端が40mmなのでスナップ撮影などもできる便利なレンズです。
開放F値がF4通しなのでズームしても暗くならず安定した撮影が可能です。
APS-Cセンサーのカメラを使っている方向けはこちらです。
EF-S10-18mm F4.5-5.6 IS STM
ニコンのAF-Pと同じくステッピングモーターなので静かで素早いオートフォーカスが可能です。
4段分の手ブレ補正機構を搭載していて初心者でも扱いやすいレンズです。
<ポートレート向けレンズ>EF85mm F1.4L IS USM
対応マウント:キャノンEFマウント系
レンズ構成:10群14枚
焦点距離:85mm
最短撮影距離:0.85m
開放F値:1.4
フィルター径:77mm
85mmは人物撮影において程よい距離で撮影できます。
明るく、背景を綺麗にぼかせるレンズです。
<望遠レンズ>EF70-300mm F4-5.6 IS II USM
対応マウント:キャノンEFマウント
レンズ構成:12群17枚
焦点距離:70~300mm
最短撮影距離:1.2m
開放F値:4~5.6
フィルター径:67mm
手ごろな価格で手に入る便利なレンズです。
SONYおすすめ一眼レフカメラレンズ
<広角レンズ>FE 12-24mm F4 G SEL1224G
対応マウント:αEマウント系
レンズ構成;13群17枚
焦点距離;12〜24mm
最短撮影距離;0.28m
開放F値;4
フィルター径:装着不可
私はニコンユーザーなのでSONYのレンズを買ったことはないですが、なんとなく高いイメージです。
SONY製品全体高いイメージですね。その分性能も期待できると思います。
このレンズもEマウントレンズ最広角の12mmをカバーするうえ、高速、高精度かつ静かなオートフォーカスを実現します。また防塵、防滴構造を採用しています。
長く使える優秀なレンズです。
<ポートレート向けレンズ>FE 85mm F1.8 SEL85F18
対応マウント:αEマウント系
レンズ構成:8群9枚
焦点距離:85mm
最短撮影距離:0.8m
開放F値:1.8
フィルター径:67mm
「ダブルリニアモーター」を搭載し、高速・高精度で静かなフォーカス駆動を実現しています。
<望遠レンズ>FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS SEL70300G
対応マウント:αEマウント系
レンズ構成:13群16枚
焦点距離:70~300mm
最短撮影距離:0.9m
開放F値:4.5~5.6
フィルター径:72mm
定番の70~300mmです。
独自の「ナノARコーティング」を採用。逆光時に発生しやすいフレアやゴーストの発生を軽減し、ヌケのよいクリアな描写を実現します。
オリンパス&パナソニックおすすめ一眼レフレンズ
オリンパスとパナソニックはどちらもマイクロフォーサーズマウントであるため同じレンズが使えますのでまとめて書きます。
<広角レンズ>M.ZUIKO DIGITAL ED 9-18mm F4.0-5.6
対応マウント:マイクロフォーサーズマウント系
レンズ構成:8群12枚
焦点距離:9~18mm
開放F価:4~5.6
フィルター径:52mm
コンパクトなミラーレス一眼にちょうどいいコンパクトなレンズです。倍率も2倍で使い勝手が良いです。
LEICA DG VARIO-ELMARIT 8-18mm/F2.8-4.0 ASPH. H-E08018
対応マウント:マイクロフォーサーズ系
レンズ構成:10群15枚
焦点距離:8~18mm
開放F価:2.8~4
フィルター径:67mm
こちらはライカの厳しい光学基準をクリアした高級レンズです。F値も明るく、使いやすいレンズです。
<ポートレート向けレンズ>M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
対応マウント:マイクロフォーサーズ系
レンズ構成:10群14枚
焦点距離:45mm
最短撮影距離:0.5m
開放F値:1.2
フィルター径:62mm
F1.2という圧倒的な明るさで、美しいボケを表現できます。
LUMIX G 42.5mm/F1.7 ASPH./POWER O.I.S. H-HS043-K
対応マウント:マイクロフォーサーズ系
レンズ構成:8群10枚
焦点距離:42.5mm
最短撮影距離:0.31m
開放F値:1.7
フィルター径:37mm
手ごろな値段で手に入る、明るいレンズです。
<望遠レンズ>M.ZUIKO DIGITAL ED 75-300mm F4.8-6.7 II
対応マウント:マイクロフォーサーズ系
レンズ構成:13群18枚
焦点距離:75~300mm
開放F値:4.8~6.7
フィルター径:58mm
様々な距離の被写体を撮影できる望遠ズームレンズです。
LUMIX G VARIO 100-300mm/F4.0-5.6 II/POWER O.I.S. H-FSA100300
対応マウント:マイクロフォーサーズ系
レンズ構成:12群17枚
焦点距離:100~300mm
最短撮影距離:1.5m
開放F値:4~5.6
フィルター径:67mm
防塵・防滴仕様を採用していて、野外での使用に適しています。
まだまだあるいろんな選択肢
上で紹介したレンズは世にあるレンズのうちのほんの一部です。各メーカーごとにもっとたくさんの素晴らしいレンズがあります。
また、タムロンやシグマなどのサードパーティー製品もたくさんあります。
ミラーレス一眼であればマウントアダプターを利用してオールドレンズを付けることもできます。
とにかくレンズは奥が深く幅が広いです。最後にサードパーティーのレンズを紹介します。
タムロンSP 85mm F/1.8 Di VC USD (Model F016)
レンズ構成:9群13枚
焦点距離:85mm
最短撮影距離:0.8m
開放F値:1.8
フィルター径:67mm
SP 150-600mm F/5-6.3 Di VC USD G2 (Model A022)
レンズ構成:13群21枚
焦点距離:150~600mm
最短撮影距離:2.2m
開放F値:5~6.3
フィルター径:95mm
シグマ4.5mm F2.8 EX DC CIRCULAR FISHEYE HSM
レンズ構成:9群13枚
焦点距離:4.5mm
開放F値:2.8
超広角の魚眼レンズです。
150-600mm F5-6.3 DG OS HSM Contemporary
レンズ構成:14群20枚
焦点距離:150~600mm
最短撮影距離:2.8m
開放F値:5~6.3
フィルター径:95mm
APO 200-500mm F2.8/400-1000mm F5.6 EX DG
レンズ構成:13群17枚
焦点距離:200~500mm
開放F値:500mmでF2.8、1000mmでF5.6
通称バズーカーと呼ばれている超超望遠ズームレンズです。
専用のアタッチメントを装着することで400~1000mm、F値5.6通しでAF撮影が可能です。
最後に
レンズにハマると次から次へと買い足そうとしてしまいます。
これをレンズ沼と言います。
レンズ沼にハマるとお金がいくらあっても足りないのでほどほどに楽しみましょう。