あなたは、せっかく高画質の薄型テレビを購入したのに音がイマイチ…。
なんて悩みを抱えてはいないだろうか?
それもそのはず、現在のテレビは本体が薄いために内蔵するスピーカーの大きさに限界があるからだ。
そこで音質対策として役に立つのがサウンドバーと呼ばれるオーディオ機器。
たった1台設置しただけでテレビの音がダントツに良くなるこの魔法のような製品を、ここでは独断と偏見で10機種厳選してご紹介。
現行モデルの特徴と購入時に押さえておきたいポイントなどを解説していく。
厳選サウンドバーおすすめランキング2019
それでは、現在発売されているサウンドバーの中から選りすぐりの10機種を紹介していこう
BOSE SOUNDBAR 700
BOSE(ボーズ) SOUNDBAR700BLK サウンドバー ボーズブラック
映画と音楽を最高のパフォーマンスで堪能したい、でも、リビングは生活空間なのでできるだけスッキリさせておきたい。
そんな悩みを一発で解消してくれるのが、BOSEの最上位モデルであるSOUNDBAR 700だ。
まずバー本体を見ればわかるとおり、デザインがとにかくおしゃれ。
光り輝くガラストップが美しいシンプルな外見には、ほかのオーディオ機器とは一線を画す上品さがある。
しかし、そのスリムな筐体から放たれるサウンドは見た目の美しさとは裏腹に驚くほどパワフルで、メリハリの利いた余裕のある鳴り方にBOSEらしさを感じる。
スケール感あふれる音の秘密はBOSE独自開発の「PhaseGuideテクノロジー」でこれは左右のドライバーユニット(音を鳴らすための機構)からビーム状に放出された音の反射を利用して、あたかも複数のスピーカーが鳴っているような立体音場を生み出すというもの。
また 左右に2個ずつ搭載された高性能スピーカーユニットとその中央に設けられたツィーター(高音専用スピーカー)からは
思わず慣れ親しんだ過去の音源を聴き直したくなるほどクリアで実在感のある音が鳴り響く。
低音は別売りのサブウーハーを接続しなくても十分にエネルギッシュでボリュームをいくら上げても歪みのないキレのある重低音が楽しめるのはさすがの一言。
これだけ高性能&多機能でありながら音声認識による遠隔操作にまで対応しているのだから、末永く愛用したくなる究極のサウンドバーと言える。
チャンネル数 | 5.1ch |
TV接続 | 光音声・HDMI(出力1) |
サブウーハー接続 | 不要(内蔵方式) |
ネットワーク | Bluetooth/無線LAN |
ハイレゾ音源 | 未対応 |
4Kパススルー | 対応 |
サイズ | 横幅978×奥行き57.2×高さ108mm |
SONY HT-ST5000
ソニー SONY ホームシアター (サウンドバー) HT-ST5000M
映画をよく観るというユーザーにとくにおすすめしたいのが、サウンドバーとサブウーハーがセットになったSONYのHT-ST5000だ。
このモデルは、天井に2本のスピーカーを必要とする最新音声フォーマット「ドルビーアトモス」と「DTS:X」に疑似対応しており、サウンドバー単体とは思えない包囲感を実現している。
これもすべてはSONY独自開発のバーチャルサラウンド技術によるもので、サブウーハーが放つ低音の自然な広がり方も相まって得られる臨場感はハイレベル。
反射音を利用してサラウンド効果を高める仕組み上部屋の形状や音を遮る障害物の有無には気を遣う必要があるが、サウンドバーでここまで楽しめるのはやはり魅力だ。
音質はいかにもSONYらしいドンシャリ傾向で、アクション映画やロック音楽との相性はバツグンいざボリュームを上げれば、体全体で音のエネルギーを感じることができるはずだ。
映画視聴時にセリフを聴き取りやすくする「ボイスモード」は 洋画よりもセリフがこもって埋もれがちな邦画でこそ効果を発揮する。
発売から2年近くが経過している今もなお、SONYのフラグシップモデルとして君臨し続けているのはドルビービジョンのような最新HDR規格やハイレゾ音源にいち早く対応していたからに違いない。
チャンネル数 | 7.1.2ch |
TV接続 | 光音声・HDMI(入力3出力1) |
サブウーハー接続 | 無線 |
ネットワーク | Bluetooth SBC/LDAC/LAN 無線LAN |
ハイレゾ音源 | 対応 |
4Kパススルー | 対応 |
サイズ | 約1180×80×145mm(据置時) |
サイズ | 約248×403×426mm(サブウーハー) |
JBL BAR 3.1 JBLBAR31BLKJN
JBL 3.1ch ホームシアターシステム ホームシアターセット JBLBAR31BLKJN
本来、サラウンド再生において映画のセリフはセンタースピーカーで鳴らすのが基本だ。
これはセリフの音を左右のフロントスピーカーに割り振ると、セリフが他の音に負けて引っ込んで聴こえることがあるためだ。
そこでJBLのBAR 3.1では、小さなボディにセンタースピーカーを内蔵することで映画のセリフだけでなく音楽のボーカルもクリアに再生できるようにしている。
つまり、型名の「3.1ch」とは疑似的ではなく実在するスピーカーの数を表しており、1本のサウンドバーでありながら音の分離を実現している。
付属の250㎜径ウーハーユニットがもたらす重低音は一度味わったら病みつきになるほどの迫力で、大ボリュームでも破綻することなく伸びやかに低音を響かせる。
またサブウーハーはワイヤレス接続なので設置場所に悩まされる心配もなく、離れた場所からもリモコン1つで低音レベルを調整できる。
BAR 3.1はまさに映画視聴を快適なものにする本格仕様といえ、実際に同じ映画でもこのサウンドバーを使った場合とそうでない場合とでは雲泥の差がある。
部屋に何本もスピーカーを置くことはできないけれど、できるだけ本物に近い音響を手に入れたいというときはBAR 3.1で決まりだ。
チャンネル数 | 3.1ch |
TV接続 | 光音声・HDMI(入力4出力1) |
サブウーハー接続 | 無線 |
ネットワーク | Bluetooth/LAN 無線LAN |
ハイレゾ音源 | 未対応 |
4Kパススルー | 対応 |
サイズ1 | 約1018×58×78mm(据置時) |
サイズ2 | 305×440×305mm(サブウーハー) |
YAMAHA YSP-5600
44個のスピーカーユニットを搭載したモンスター級の最高級モデルで現にYAMAHAは2015年の発売以降モデルチェンジを一度も行っていない。
新しい音声フォーマットが登場するたびにスピーカーの数を増やすというのは専用室を持つヘビーユーザーしか本来できないことであり現に生活空間を犠牲にするぐらいならホームシアターは諦めるという人も多い。
しかし、YSP-5600はそういう泣く泣く断念した人にこそおすすめしたいオールインワンモデルで、一度視聴すればきっとその強烈な音のインパクトに圧倒されて「これなら置いてもいいかな?」と思うはずだ。
もっとも優れているのは、スピーカーの位置を感じさせないリアルな3次元立体音響。ビーム状に放出された音を天井や壁に反射させることで、非常に自然な包囲感を生み出している。
上向きに組み込まれたスピーカーのおかげで、「ドルビーアトモス」や「DTS:X」もまるで本物のスピーカーが鳴っているような現実感。
障害物さえなければ、後方からの音の回り込みも実にスムーズだ価格は高めでサイズも大きめだが、それを差し引いても余りある魅力がこのモデルには詰まっている。
チャンネル数 | 7.1.2ch |
TV接続 | 光音声・HDMI(入力4出力1) |
サブウーハー接続 | 不要(内蔵方式) |
ネットワーク | Bluetooth SBC/LAN 無線LAN |
ハイレゾ音源 | 未対応 |
4Kパススルー | 対応 |
サイズ | 約1100×216×122mm(据置時) |
BOSE SoundTouch 300
BOSE ホームシアター (サウンドバー) soundbar ブラック SoundTouch 300
とにかくワイドな音の広がりと生き生きとしたサウンドが素晴らしいのが、BOSEのSoundTouch 300である。
このモデルではセリフはセンターでしっかり定位し、その他の音は左右方向へワイドに広がっていくので、映画の視聴には最適。
たとえば音が縦横無尽に動き回るようなスペクタクル映画では、人によっては音酔いしそうなほどの包囲感が得られる。
サウンドバー単体でも低音は十分に得られるが、やはり地を這うような重低音がほしい!となるとサブウーハーの増設は欠かせない。
このモデルが100%真価を発揮するのは低音を補強したあとで、実際にサブウーハーを追加した状態で鳴らしてみると音場がひと回り大きくなったように感じる。
サウンドタッチと名付けられているだけあって、さまざまな方法で音楽再生が可能なところもこのモデルの特徴だ。
スマホ専用アプリを使えば、NASやパソコンに保存してある音楽データを手軽に扱えるので利便性は高い。
こうした聴きたい音楽をいつでもストレスなく楽しめる点が、サウンドバーの枠を超えたワイヤレスオーディオシステムとしての魅力なのである。
チャンネル数 | 5.1ch |
TV接続 | 光音声・HDMI(入力1出力1) |
サブウーハー接続 | 不要(内蔵方式) |
ネットワーク | Bluetooth/LAN 無線LAN |
ハイレゾ音源 | 未対応 |
4Kパススルー | 対応 |
サイズ | 約978×57.8×108mm(据置時) |
SONY HT-Z9F
SONYの最新技術が惜しみなく詰め込まれ、オーディオ専門家からも高い評価を得ている中級モデルで、標準装備のワイヤレスサブウーハーで迫力の重低音を堪能できる。
サウンドバーにセンタースピーカーが内蔵されており、さらに専用リアスピーカーもオプションとして用意されているので、将来的に5.1ch化することも容易である。
このモデルには3次元立体音響を創り出すSONYお手製の「Vertical Surround Engine」という機能があるのだが、これをリモコンのボタン1つでオン・オフできる機能が面白い。
たとえばステレオ音声で収録された古い映画を再生しているとき、この機能をオンにすると空間が一気に広がったような錯覚を味わえる。
このように、手元のコンテンツが最新音声フォーマットに対応していなくても仮想的にサラウンド効果が得られるのでいろいろと試したくなること請け合いだ。
また、ハイレゾ音源の再生能力も優れるこのモデルは、通常の音楽CDや圧縮された音声データまでハイレゾ相当にアップスケーリングして再生可能。
実際に試してみるとその違いは明らかで、今まで聴こえなかった音が聴こえるようになり、全体的に音の情報量が増したように感じる。
チャンネル数 | 3.1ch |
TV接続 | 光音声・HDMI(入力2出力1) |
サブウーハー接続 | 無線 |
ネットワーク | Bluetooth LDAC/LAN 無線LAN |
ハイレゾ音源 | 対応 |
4Kパススルー | 対応 |
サイズ1 | 約1000×64×99mm(据置時) |
サイズ2 | 約190×382×386mm(サブウーハー) |
Panasonic シアターバー SC-HTB690
パナソニック 3.1chサラウンド対応シアターバーシステム SC-HTB690
サウンドバーとサブウーハーがセットで4万円を切るという手ごろな価格と、必要十分なサラウンド再生機能が魅力の普及モデル。
「シアターバー」という商品名が示す通り映画再生に特化した作りこみがなされており高音は自然で伸びがよく、低音はサブウーハーによる底上げによってズッシリ重く力強い。
スピーカーの最大出力350Wはダテではなく、ボリュームを上げても音にゆとりとメリハリが感じられ、長時間の視聴でも疲れることはない。
バーチャルな包囲感はこのクラスであれば及第点といえ、過度な味付けがない分どんなコンテンツにも自然にマッチする仕上がり。
センタースピーカーを生かしてセリフを強調できる機能は「明瞭ボイス」という名称でしっかり完備されており、セリフの定位とサラウンドの広がりをうまく両立している。
ちなみにPanasonic製品なので 当然ながら同社のAV機器と接続すればビエラリンクが有効に働き、いちいちサウンドバーの電源を入れなくても自動で起動するようになる。
2015年発売ということでそろそろ同等性能の後継機が登場してもいい頃だが、このモデルが売れている以上はまだまだ先かもしれない?
チャンネル数 | 3.1ch |
TV接続 | 光音声・HDMI(入力1出力1) |
サブウーハー接続 | 無線 |
ネットワーク | Bluetooth SBC |
ハイレゾ音源 | 未対応 |
4Kパススルー | 対応 |
サイズ1 | 約950×55×120mm(据置時) |
サイズ2 | 約950×125.5×57.2mm(壁掛け時) |
サイズ3 | 約180×378×303mm (サブウーハー) |
YAMAHA YAS-108
YAMAHAのサウンドバーでは一番人気を誇る普及モデルで、平たく丸みを帯びた個性的なボディから豊かなサウンドを生み出す。
デザインから接続方法まですべてがシンプルでセッティングから音出しまでの所要時間はほんのわずか。
本体ボタンはタッチ式で操作しやすく、付属リモコンもわかりやすく快適に操作できるようになっている。
好評だった前モデルの設計思想を受け継いでいるだけあって、価格を超えた音の良さは特筆すべきところ。
そのクオリティの高さはテレビの音を聴くだけではもったいないと感じさせるほどで、ついつい映画や音楽を再生したくなってしまう。
3Dサラウンドモードは映画サウンドが一気にスケールアップしたように感じられる一方、コンテンツ次第ではやや膨張気味に感じてしまうこともある。
なので、このあたりはオマケ程度に考えるのが妥当かもしれない。
センタースピーカー非搭載でもセリフの音声をクリアにする機能があるので、セリフが他の音にかき消されてよく聴き取れないときは有効な手段となる。
チャンネル数 | 5.1ch |
TV接続 | 光音声・HDMI(入力1出力1) |
サブウーハー接続 | 不要(内蔵方式) |
ネットワーク | Bluetooth SBC |
ハイレゾ音源 | 未対応 |
4Kパススルー | 対応 |
サイズ1 | 約890×53×131mm(据置時) |
サイズ2 | 約890×62×131mm(壁掛け時) |
JBL BAR STUDIO
JBL JBLBARSBLKJN サラウンドサウンドバー ブラック
サウンドバー開発の大きな課題と言えるのが、重低音をいかに美しく迫力のある音で鳴らすかということ。
サブウーハーが付属しない低価格の省スペースモデルとなると低音の振動で筐体が箱鳴りしたり、ボリュームを上げると音が不安定になったりする。
しかし、そんな低音再生の問題点を見事に払拭したのがこのBAR STUDIOでJBLらしいキレとスピード感のある重低音で同クラスの他社製サウンドバーを凌駕している。
音の作りこみが映画の視聴を強く意識したものになっており、実際にアクション映画を再生してみたところ銃の発射音にズドン、という重みが加わり爆発シーンの炸裂音も格段にスケールアップした。
ついでに音楽再生の実力もチェックしてみたが、ロックバンドのドラムソロで低音がよく締まり、生々しさと刺激に満ちた響きが味わえた。
低音と高音をバランスよく強調するナイトモードは、夜間でもメリハリのあるサウンドが楽しめるので大きなポイントだ。
付属するマニュアルが英語版しかないのは初心者にとっては少々つらいところだがそんな欠点など些細なことに感じられるほど日常を楽しく盛り上げてくれるモデルである。
チャンネル数 | 2.1ch |
TV接続 | 光音声・HDMI(入力1出力1) |
サブウーハー接続 | 不要(内蔵方式) |
ネットワーク | Bluetooth |
ハイレゾ音源 | 未対応 |
4Kパススルー | 未対応 |
サイズ | 約614×58×86mm(据置時) |
Panasonic シアターバー SC-HTB01
パナソニック SC-HTB01-K(ブラック) 4Kパススルー対応 シアターバー 2.1ch
SC-HTB01は、普及モデルとして求められる機能はできる限り取り入れ、そのうえでゲームプレイを重視したサウンド設計を行っているところが最大の特徴だ。
選べるサウンドモードには、「RPG」、「FPS」、「ボイス強調」の3つのゲームモードがありどれも優れた臨場感と移動感を兼ね備えている。
とくに、FPSモードではプレイヤーを狙う敵の位置が音で把握できるようになるので、オンライン対戦で先手を打つには最適だ。
またFPSモードをホラーゲームに流用すると、これまた襲ってくるモンスターの位置がよくわかるのでまるでホラーアトラクションのような音響で恐怖を味わえる。
最近のゲームはグラフィックだけでなくサウンドデザインにもこだわっているので、こうしたモードは大いに活躍するだろう。
映画視聴時のサウンドは迫力満点で、バーチャルな立体音響もこのクラスでは極めて優秀。
アクション、SF、ヒューマンドラマ等々、ジャンルを問わずクリアなサウンドで楽しめる。セリフの定位もバッチリで、SC-HTB69にも採用されている「明瞭ボイス」でセリフの音声も聴き取りやすくなっている。
これでハイレゾ音源まで楽しめるのだから、コスパは十分に高いといえる。
チャンネル数 | 2.1ch |
TV接続 | 光音声・HDMI(入力1出力1) |
サブウーハー接続 | 不要(内蔵方式) |
ネットワーク | Bluetooth SBC |
ハイレゾ音源 | 対応 |
4Kパススルー | 対応 |
サイズ | 約430×52×130mm(据置時) |
メーカー別サウンドバーガイド
サウンドバーは基本的にテレビとセットで使用する製品なので、設置場所が制限されることを考慮して形やサイズがある程度決まっている。
しかし、見た目は似ていても中身はメーカーごとに違いがあり、各社独自の最新技術を投入して音質向上を図っているのが現状だ。
ここでは、代表的なメーカーごとの違いを比較していく。
ボーズのサウンドバー
BOSEといえば重低音!と断言できるほど、力強く迫力に満ちた低音再生が大きな特徴だ。
デザインは部屋のインテリアとの調和を考慮したシンプルなものが多く、サブウーハーは基本的に本体に内蔵されているので設置に場所を取らない。
使っていくうちにやっぱり本格的なリアルサラウンドがほしい、となったら専用オプションのサブウーハーとリアスピーカーを増設すれば完全なシステムを構築できる。
オプションはすべてワイヤレス接続なので、後付けによる配線で部屋の美観を損ねたり、設置場所に苦労するようなことは一切ない。
映画の視聴と合わせて音楽再生にも力が入っておりワイヤレス通信を使ったストリーミング再生はもちろんのこと音楽好きならば必ず押さえておきたい主要な音楽配信サービスにも対応。
スマホ専用アプリも無料で使えるので、これが1台あれば音楽をより身近に感じることができる。
これだけ多機能だと初期セットアップがややこしいのではないかと心配になるが、導入時の音場補正は完全自動化されているので、オーディオ初心者でも迷うことなく最高のパフォーマンスを引き出せる。
YAMAHAのサウンドバー
YAMAHAはサウンドバー黎明期から地道に技術開発を続けているトップメーカーでサウンドバーとサブウーハーで構成されたシステムを多数取り揃え、視聴環境と予算に合わせて最適なモデルを選べるようにしている。
どのモデルも音質と操作性、そして設置性へのこだわりを強く感じるものばかりで実際に導入したユーザーの満足度は極めて高い。
モデルチェンジするたびにハイレベルな音質に磨きをかけてきており、その安定した音作りは多くのYAMAHAファンを生み出すきっかけとなっている。
一方、YAMAHAが得意とするスリムでスタイリッシュなデザインは、部屋にあまりオーディオ機器を置きたくないというユーザーでも受け入れやすい上品さを持つ。
これは長年サウンドバーを作り続けている老舗だからこそできる匠の技で楽器を手掛けるメーカーならではのセンスともいえる。
音楽用途においては、何よりもYAMAHA独自のネットワークオーディオ技術「MusicCast」が注目ポイントで、スマホで何でもできる時代だからこそYAMAHAも専用アプリとサウンドバーの連携による快適な音楽環境を積極的に提供している。
JBLのサウンドバー
サウンドバー単体モデルと、サウンドバーにサブウーハーが付属するモデルの2種類を提供しているJBLラインナップは少ないものの、劇場やホームシアター向けのスピーカーを作り続けている老舗だけあってどのモデルも高音から低音までしっかり鳴ってくれる手堅い音作りが特徴となっている。
国内メーカーのサウンドバーにありがちな誇張気味のバーチャルサラウンド再生よりもピュアオーディオに近い素直な原音再生を重視しているため一気にウソっぽくなる余計なエフェクトは掛けないほうがJBLらしいクリアでパワフルな音を体感できる。
そんなメーカーの持ち味を生かすためにも、テレビの音を聴くための外部スピーカーというサウンドバー本来の目的から少し離れて、ネットワークオーディオスピーカーとして活用してみるのもいいかもしれない。
Bluetoothによるワイヤレス再生を駆使すれば、家中の音楽がJBLサウンドで元気よく鳴り響く。
このように、映画や音楽を無駄なく最高のパフォーマンスで楽しむには、JBLのサウンドバーはベストな選択といえる。
ソニーのサウンドバー
SONYのサウンドバーはなんと13種類、コンパクトなものから台座タイプまで豊富にあるので、自分が所有するテレビのサイズや設置スペースを念頭に置いてベストなものをチョイスできる。
古くからAVアンプやヘッドホンなどでバーチャルサラウンド技術を磨いてきたメーカーだけにスピーカーサイズを超えた音のスケール感は群を抜いている。
サブウーハーとセットのモデルもたくさんあるので、気兼ねなく重低音を鳴らせる環境であれば選択の幅は大きく広がるだろう
ユーザーが将来的にバーチャルサラウンドだけでは物足りなくなることを見越してか専用リアスピーカー増設によってリアルサラウンド化できるモデルも用意されているのでこだわり派も安心だ。
また、モデルによっては「ドルビーアトモス」と「DTS:X」にも対応しているので、とにかく映画目的であればSONYのサウンドバーは外せない。
映画だけでなく音楽の面でもSONYは優れており、上位モデルではハイレゾ音源にも対応通常の音楽再生とは次元の異なる現時点で最高品質の音楽体験を可能にしている。
本体デザインについては、スピーカーであることを意識させないほどシンプルで、同社のテレビ・ブラビアとの相性もバッチリだ。
パナソニックのサウンドバー
目立った独自機能がないため他社と比べると比較的地味な印象を受けるがPanasonicのサウンドバーはすべて同社のテレビ・ビエラでの映画視聴を前提に作られているのでこれがむしろ理想のスタイル。
派手さがない分、音のクオリティが安定しているのがPanasonicのセールスポイントというわけだ。
バータイプと台座タイプで構成されたラインナップはどれもビエラとうまく溶け込むようにデザインされており、バー背面の背を低くしてテレビ画面が隠れないようにしたりビエラの足元にバー本体がピッタリ入る大きさにしたりとさまざまな工夫がなされている。
サブウーハーが付属するモデルが多いのは、映画には重低音が欠かせないことをメーカーが理解しているからに他ならない。
それを裏付けるものとして、同社は普及モデルであってもサブウーハーの内部機構には強度の高い部品を使い、ノイズ低減と締りのある低音再生を実現している。
重低音並みに映画にとって大切なセリフ音声についてもPanasonicはこだわっておりセリフがほかの音に負けないようにレベルを補正する機能を積極的に取り入れ、役者の声に感情移入しながら作品に集中できるようにしている。
サウンドバーの選び方
引用:https://www.sony.jp/
せっかく買ったのにあまり期待していた臨場感が得られない…
上位モデルが安かったので衝動買いしたらオーバースペックで逆効果…
そのようなトラブルを避けるためにも、購入時は以下の点に注意しよう。
設置場所
サウンドバーは、場所を取らないからといってどこに置いてもいいというわけではない。
サウンドバーはテレビと一緒に使えなければ意味はないので、まずはテレビの下に設置スペースがあるかどうかをチェックすること。
たとえスペースがあったとしても、テレビ台からはみ出るようなことがあるとみっともないのでそんな場合はコンパクトサイズか薄型のモデルを購入するといい。
テレビとのバランス
テレビが大型の場合はできるだけ音域が広く、サラウンド感と迫力があるものを選んで画面サイズとの釣り合いを取る。
また大画面では低音が弱いといくら高音質でも物足りなく感じるのでやはりここはサブウーハー付属タイプを選びたい。
空間マッチング
広めのリビングルームで家具もきれいに並んでいるような空間であればYAMAHAのように音を天井や壁に反射させる本格的なサラウンドタイプ。
部屋が狭かったり音の反射を妨げるものが多い場合はSONYのようにフロントから直接サラウンド音声が出力されるタイプを選ぶ
テレビとの連携
4Kテレビと接続する場合は、サウンドバーから4K映像を送り出すために4Kパススルー対応モデルを選ぶ。
テレビとサウンドバーがお互いARC対応であれば、HDMIケーブル1本でつなぐだけで音と映像が伝送され、電源の連動も可能になる。
現行のテレビはほとんどがARC対応なので、利便性を高めるためにもARC対応モデルを選ぼう
ワイヤレスネットワーク機能の有無
サウンドバーを音楽視聴にも活用したいときは、スマホやタブレットとの連携に便利なBluetooth機能は必要不可欠。
離れた場所にあるデバイスに保存している音楽データにアクセスしたいときはWi-Fi機能もあるといい。
サウンドバーと本格サラウンドの違い
オールインワンのサウンドバーと、実際のサラウンドシステムではいったい何が違うのか。ここでは両者の具体的な違いについて説明していく。
スピーカーの数が違う
サウンドバーがワンボディに組み込まれたスピーカーユニットだけでサラウンド音場を創り出すのに対して映画館に近いシステムを構築するリアルサラウンドでは、チャンネル数と同じ数だけのスピーカーが必要になる。
たとえば5.1chサラウンドであれば、5本のスピーカーとサブウーハーでやっとワンセットという具合である。
アンプとの有線接続が必要
リアルサラウンドでは、複数のスピーカーの司令塔として何万円もするAVアンプ(またはレシーバー)を別に用意しないと音の出力と制御ができないうえ、アンプとスピーカーはスピーカーケーブルでつなぐ必要がある。
サウンドバーは手間いらず!
用意するスピーカーの数や配線など、敷居の高さと煩わしさがリアルサラウンド導入の妨げになっているわけだが、サウンドバーであればすべての問題が一気に解決する。
チャンネル数がいくつあろうと、そのフォーマットに対応していれば1台だけでサラウンドを疑似体験できるからだ。
サウンドバーは拡張性も高い!
もしサブウーハーやリアスピーカーを追加したいときはワイヤレス接続でOK無線の通信を妨げる機器が近くにあると接続が不安定になることはあるが、設置のしやすさはやはり段違いである。
音質は一長一短あり
確かにサウンドバーはリアルスピーカーと比べれば臨場感で劣るが専用ルームではなく生活空間に組み込んで使用することを考えると十分過ぎるほどのスペックだといえる。
ちなみに、狭い部屋で無理に本物の5.1chサラウンドを試すよりもサウンドバーを使ったほうが良い結果を招くことは多い。
サウンドバーの配置と接続方法
サウンドバーのポテンシャルを最大限引き出すためにも、正しい設置と接続は欠かせない。
サイズがコンパクトな分だけ正しいセッティングが求められる。
デリケートなオーディオ機器なので、適当に扱うことのないようにしたい。
テレビの下に設置
サウンドバーの設置場所はテレビの真下、つまりテレビ台の上に直接置いて使用するのが基本スタイル。
サイズがコンパクトだとついラックの中にスッポリ収めたくなるが上下左右に広がる音をラックの仕切りで遮断してしまう恐れがあるためやはりここは素直にテレビ台の上に露出させたほうが無難といえる。
専用金具で壁掛け
テレビを壁掛けしている場合はサウンドバーもブラケットと呼ばれる専用金具を使って壁に固定すればOK。
ただし、この場合は壁掛けに対応したモデルを選ばないと部品を取り付けられないので注意しよう。
壁や天井の反射音を利用するモデルの導入では、できるだけ音を遮る物がない場所に設置しなければならないことを覚えておきたい。
サブウーハーは前方位置
サブウーハーについては、ワイヤレスタイプがほとんどなので設置場所には困らないが、自由度が高いために誤った配置をしてしまうのは避けたいところ
一応サブウーハーはどこに置いても構わないことにはなっているがサラウンドでは後方よりも前方から低音が響いたほうが自然な音になるのでサブウーハーはできるだけテレビの横方向(左右どちらでもOK)に置くこと。
テレビとはHDMIで接続
サウンドバーの接続はいたってシンプルで、現行機種のほとんどは本体とテレビをたった1本のHDMIケーブルでつなぐだけで完結する。
ただし、テレビがARC規格に対応していなかったり、そもそもテレビにHDMI端子が付いていないというときには、光ケーブルが必要になってくる。
サウンドバーの口コミと評判
日本特有の住宅事情もあってか、国内では設置や配線に手間のかかるリアルスピーカーよりも圧倒的使いやすさで人気を集めているサウンドバー。
ここでは、実際にこのサイトでおすすめしているサウンドバーを購入したユーザーの生の声を紹介する。
YAMAHA YAS-108購入ユーザー
「オーディオ初心者の自分でも箱から出してすぐに本格的なサラウンドを楽しむことができました複雑な配線がいらないのでレイアウトがスッキリしてもう最高です!」
SONY HT-Z9F購入ユーザー
「ドルビーアトモスは天井にもスピーカーがいるので諦めかけていたのですが、サウンドバー1本でもできると聞いて飛びつきました。
さすがに本物のスピーカーと比べれば劣りますが、バーチャルでも十分にスゴイ臨場感が味わえるので大満足です」
BOSE SOUNDBAR 700購入ユーザー
「音声コントロールが未来的でカッコイイ、最初は本物のスピーカーで5.1chをやるつもりだったんですが、お店でこのサウンドバーの音を聴いて即決しちゃいました」
JBL BAR STUDIO購入ユーザー
「自分はPCゲームをいい音で楽しむために大きさがモニターとマッチするこれを買ったのですがとにかく音がスゴ過ぎてワンルームでは持て余しているぐらいです。
どうやってこんなに小さな箱から重低音を出しているのか超気になる!」