【洗浄力・水道代・電気代】洗濯機の縦型、ドラム式違いどっちがいいの?

縦型とドラム式のどっちがいいのだろう?購入する時に1度は考えるかなと。

サイズは大きいのはドラム式、価格が安いのは縦型などそれぞれにメリット、デメリットがある。人気の機種を買うのもありだが、家族構成や使用する人数によって機種も当然変わる。

そこで今回のテーマは縦型とドラム式の違い、比較していきます。これから購入を予定している方必見だ。

縦型とドラム式の洗濯機の比較と違い

今回はみなさんが気になる4つのポイントで比較をしていきます。4つのポイントは以下になる。

本体価格 価格は安い方がいいですが高いのにも理由があります。

洗浄力 縦型とドラム式の洗浄力は縦型が強いイメージですけど…

乾燥能力 乾燥の違いで衣類の縮みや痛みの差が顕著に現れます。

水道代 縦型の方が高いけど、ドラム式とどのくらい差があるだろうか。

本体価格は縦型とドラム式どっちの洗濯機が安い?

本体価格は縦型とドラム式どっちの洗濯機が安い?

どんな家電でも気になるのが価格。縦型とドラム式では実は価格の差が一目瞭然。

結果からいうと縦型の方が絶対に安い

縦型で安いモデルだと10万前後だが、ドラム式になると2、3倍の20〜30万前後のモデルが存在する。

なぜこんなに価格差があるか?やはり機能の差だ。

私が接客をする時は必ずお客様の予算を聞いてから。そこから予算に見合った機種を選別しておすすめをします。

予算が縦型なのにドラム式をすすめるようなことはしません。ただ、ドラム式のメリットをお伝えすると検討して後日、ドラム式を購入する方もいらっしゃいます。

価格を最優先にするか、機能を最優先にするかによって縦型にするか、ドラム式にするか決まります。

洗浄力 縦型とドラム式の違いと比較

洗浄力 縦型とドラム式を比較

今から10年ほど前、ほとんどの人が縦型の方が洗浄力が高いと言っていた。

だが昨今のドラム式は機能がパワーアップしているので洗浄力に差が出なくなっているのだ。私はパナソニックの縦型と日立のドラム式を使用してたが、ほとんど差を感じない。

縦型の洗浄方法 もみ洗い、こすり洗い

縦型洗濯機はもみ洗い、こすり洗い

縦型は底のパルセーターを回転させて衣類と衣類をこすり合って汚れが落ちる。また洗濯槽の内側がボコボコしているのは衣類をこすらせて汚れを落とす効果がある。

昔の洗濯板を応用しているのです。使用する水は平均100L前後になります。ドラム式にはないクリーニングコースなどがあり衣類の痛みを抑えらる。

ドラム式の洗浄方法 たたき洗い

ドラム式はたたき洗い

少ない水で洗うということは洗剤の濃度が縦型よりも高いということ。つまり調味料のシミや泥汚れに強い特徴があるのだ。

ここまでが10年前までのお話。

最近のモデルは温水洗浄が搭載されたので洗浄力は縦型とまず差がほとんどない。洗濯槽の中で温水を作るから冬の時期などの水温が低い時期に大活躍するのだ。

冬だとお風呂のお湯で洗う家庭もありますが、その場合は入浴剤などの使用ができなかったりしたので温水は今ではドラム式を購入する時の判断基準の1つになっている。

乾燥能力 縦型とドラム式を違いと比較

洗濯乾燥機の乾燥方式は大きく2種類あります。結果はドラム式が圧倒的に優位です。

ヒーター乾燥方式(縦型)

ヒーター乾燥は電気代も水道代も発生する

90度前後の熱風で衣類の乾燥を行う。

熱風のせいで衣類が縮む、痛むという部分が最大のデメリットになる。ドライヤーを衣類に当てっぱなしのようなものだ。

高音のために乾燥中はドアの開閉ができず、追加で乾燥させたい時があった時、結構不便になる。

さらに乾燥中、洗濯槽内を冷却するために水を使用して節水はできない。水だけでなくヒーターを使用するので電気代も発生する。

とにかくコストがかかってしまう。しかも乾燥の精度が良くない。

ヒートポンプ乾燥方式(ドラム式)

ヒートポンプ乾燥は電気代が安く水道がかからない

ヒートポンプとは熱交換器。

熱交換器はエアコンやオール電化には必須のエコキュートや除湿機にも応用されている。簡単に言うと圧縮と減圧の繰り返しで熱の循環をしてくれるもの。

ヒーター乾燥と違い、電気代が安く水の使用がない。熱風ではなく60度の温風で乾燥をしてくれる。

ヒートポンプを採用しているのはパナソニック、東芝、シャープの3社。1番メジャーで節約型の乾燥方式だ。

温度が低いので途中ドアの開閉ができるのも便利。

洗濯から乾燥までのスピードが早い。パナソニックと東芝は最速で98分で行う。ダントツで早い。

水道代 縦型とドラム式の違いと比較

水道代 縦型とドラム式の違いと比較

縦型の洗濯時の使用水量は100L前後、ドラム式の使用水量は70〜80Lのモデルが多い。

ただ、使用水量が少ないからドラム式にしようとするといくら水道料金が安く済んでもトータルコストが高くつき損をする方場合もある。

東京では1Lで0.33円、3Lで約1円という計算になる。

1回 1カ月 1年間
縦型の洗濯乾燥機 約33円 約990円 約12045円
ドラム式洗濯機 約23円 約690円 約8395円

どうでしょう?このくらいの差だ。

差が大きいか小さいは人それぞれだが、本体価格差が10万円以上もあるのに、水道料金はこれしか差がないのだ。

じゃあ縦型買った方が損しないじゃんと感じるかもしれません。でも考え方や使い方によってドラム式がお得になる人もいるのだ。

省エネはどこまで進んだ?

ドラム式洗濯機の省エネはどこまで進んだのかチェックしてみよう。

洗濯から乾燥までの比較 パナソニックの場合

ドラム式〈NA-VX900ALの場合〉
洗濯容量 6kg
標準使用水量 約55L
1回あたりの水道代 約14円
消費電力量 約890 Wh(「標準」乾燥の場合)
1回あたりの電気代 約25円(「標準」乾燥の場合)

タテ型〈NA-FW120V2の場合〉
洗濯容量 6kg
標準使用水量 約175L
1回あたりの水道代 約45円
消費電力量 約2,550Wh
1回あたりの電気代 約69円

ドラム式とタテ型式の洗濯から乾燥までは水道代は31円、電気代は44円、なんと合計75円の差。

毎日1回洗濯し、本体寿命を7年で計算すると

75x365x7=191,625円

これだけ節約できるのだ。毎日洗濯するまたはそれ以上の家族構成の場合、ドラム式を買わない理由が見つからないほどです。

もっと省エネに注目すると、シャープ SHARP ES-U111は

洗濯容量 6kg
標準使用水量 約52L
1回あたりの水道代 約13円
消費電力量 約590Wh
1回あたりの電気代 約16円

と省エネでは業界最高水準となっています。

パナソニックのNA-FW120V2と比べると合計で85円の差。

85x365x7=217,175円

大家族という設定であり、安易な計算にはなる。しかし、購入する時期やタイミングを考慮するならばドラム式は手の届く家電といえる。

洗濯から脱水&乾燥までの容量と時間

洗濯機を選ぶ場合に必要なのは家族構成。家族の人数、小さいお子さんや赤ちゃん、介護が必要な高齢者の有無で容量選びが変わってくる。

1日の洗濯量は1人約1.5kgを目安。4人家族+αと考えると7kg以上が理想的。家事に追われる主婦にとって、すべて終了する時間も気になるところだ。

縦型式洗濯乾燥機

洗濯から脱水までは40分台ですが、乾燥まではかなり差があります。

シャープ ES-PU11C-S:
①洗濯〜脱水:容量10kg終了時間45分
②洗濯〜乾燥:容量5kg終了時間185分

東芝 AW-10SV7
①洗濯〜脱水:容量10kg終了時間42分
②洗濯〜乾燥:容量5kg終了時間227分

日立 BW-DV120C N
①洗濯〜脱水:容量12kg終了時間44分
②洗濯〜乾燥:容量6kg終了時間170分

パナソニック NA-FW120V1-S
①洗濯〜脱水:容量12kg終了時間43分
②洗濯〜乾燥:容量6kg終了時間240分

ドラム式洗濯機

洗濯から脱水までは30分台。乾燥までは100分を切る洗濯機も登場しさらに時短。

シャープ ES-U111-TL
①洗濯〜脱水:容量11kg終了時間35分
②洗濯〜乾燥:容量7kg終了時間150分

東芝 TW-117X8L
①洗濯〜脱水:容量11kg終了時間35分
②洗濯〜乾燥:容量7kg終了時間108分(お急ぎ乾燥)・200分(省エネ乾燥)

日立 BD-NV120EL N
①洗濯〜脱水:容量12kg終了時間33分
②洗濯〜乾燥:容量6kg終了時間98分(お急ぎコース)・165分(標準コース)

パナソニック NA-VX900AL
①洗濯〜脱水:容量11kg終了時間32分
②洗濯〜乾燥:容量6kg終了時間98分(標準乾燥)・165分(省エネコース)

洗濯機が稼働している時間やその機能により、水道代・電気代はかなり差が出るといえます。水道代・電気代に関しては後ほどお伝えします。

ここまでが洗濯乾燥機の価格、洗浄能力、乾燥能力、水道代の違いと比較の内容になる。

次は応用編。どんな人にどっちのタイプがおすすめなのかを紹介しよう。

縦型の洗濯機はこんな人におすすめ!

先ほどお伝えした縦型の洗濯乾燥機のポイントをおさらいしよう。

価格が安い

洗浄能力はドラム式と同等

乾燥は衣類が縮む、痛みやすい

水道料金はドラム式より割高

まずは価格から解説しよう

価格はとても重要な要素。最初のコストを抑えて後から発生する総合的なコストは気にしないなら縦型がおすすめだ。

総合的なコストとは本体価格、毎月の電気代や水道代、洗濯を干す時間などを指す。先ほどもお伝えしましたが洗浄力は高いだが乾燥に難ありだ。

生活スタイルの一例

洗濯をする人が時間に余裕のある世帯なら縦型の購入が多いんです。それは時間があるから外干しや部屋干しができるから縦型がおすすめ。

共働き世帯だと朝はバタバタ。出社前に洗濯と乾燥を予約。帰宅時にはすべての工程が完了している方がいいならドラム式という考え方もある。

縦型の乾燥はしっかり乾かない場合がある、衣類が縮みやすい、痛みやすいなどのデメリットがある。ヒーター乾燥なのでドライヤーで乾かすようなものだ。

乾燥をして衣類は痛むし、縮むし、さらに水も使用する乾燥方式なのでメリットがないのだ。

乾燥機を使用しないで普段は外干しや部屋干しが多いなら縦型の購入がおすすめ。価格も安く済みますし、雨の日などの外に干せない日に乾燥機を使用するという方にピッタリ。

毎回、洗濯と乾燥をセットでやりたい方ならやはりドラム式がいいだろう。

水道代は年間で縦型とドラム式では約4000円の差。

この差で本体の価格差をうめることはまずできない。うめる前に買い替えになるだろう。

”もとをとる、とらない”という考えの場合は縦型の勝利だ。

縦型の各メーカーの特徴

シャープ ES-PU11C

穴のない洗濯槽で、水流を加速させ竜巻状にしてもみ洗い、槽内壁のダイヤカット形状でこすり洗いのダブル洗浄。

パワフルシャワーで洗剤の効果を引き出す。温風プラス洗浄で、洗浄液と衣類を温風で温め汚れを浮かし落とす。

東芝 AW-10SV8

ナノサイズ泡のウルトラファインバブルで繊維の奥まで届いて洗浄力をアップします。

パルセーター回転・反転速度を変え、繊維の奥の汚れをもみ洗い、水流を縦にまわしてスクリュー押し洗い、洗濯層を振動させてほぐし洗いとトリプル洗浄。

頑固な汚れにはさらに温風を使ったつけおき洗いも便利。

日立 BW-DV120E

ナイアガラビート洗浄はたっぷりの水を循環させ遠心力を生み出し、ビートフイングをセットにすること押し洗い・たたき洗い・もみ洗いが可能になりました。

少ない水で高濃度洗剤液を作り出し、温水ミストを吹き替え衣類の汚れをしっかり落とします。乾燥も洗濯槽が大きく衣類全体に温風がいきしっかり乾燥が可能だ。

パナソニック NA-FW120V2

ジェットバブルシステムで給水時に洗剤を高密度の泡にして衣類へ浸透。2段階シャワーが滝のように広範囲に水を注ぎ、洗濯槽の底にあるパルセーターが大きく水を書き上げこすり洗い。

大容量でもムラを抑え洗い上げます。

縦型の洗濯乾燥機はこんな人に最適

支払い金額を優先

乾燥はたまにしか使用しない

洗浄力は高い方がいい

水道料金は価格差があまりないなら気にしない。

あてはまるものがあれば縦型がいいかと。

縦型の洗濯機はこちらの記事を参考にしてほしい。洗濯機の選び方、価格の差の理由、大手4メーカー比較など細かく記載している。

ドラム式の洗濯乾燥機はこんな人におすすめ!

ドラム式のポイントをおさらいしよう。

価格は縦型よりも高額

洗浄能力は縦型と同等

乾燥はシワも取れて縮み、痛みがない

水道料金は縦型よりも割安

価格は高い。店員の私から見ても高すぎると感じる。

でも高いけどそれなりのメリットもある。節水もでき洗浄力も高く、乾燥もキレイに仕上がるので不満がないお客様が多い。

洗浄力に不満があっても最近のモデルは温水洗浄があるので汚れ落ちはしっかりして安心。

そして乾燥が凄いのがドラム式の大きな特徴。風圧も凄いので衣類のシワも縦型と比較してかなり少ない。

ヒートポンプ乾燥60度の温風で乾燥をするので衣類が縮まない、痛まない。さらに水を使用しない乾燥方式なので省エネになる。

ドラム式でも価格の安いモデルはヒーター乾燥方式もあるので購入前に確認していただきたい。

生活スタイルの一例

子供のいる世帯の場合、急いで乾かしたい衣類ってありますよね?そんな時は気軽にドラム式で乾燥ができます。水も使用せずスピードも早くシワも少ない。

ドライヤーやファンヒーターで乾かす方もいますが時間もかかり面倒。

共働き夫婦の場合、自宅を出る前に予約をして自宅に帰ってきたら乾燥まで出来上がっている状態で後は衣類を畳むだけ。

特にドラム式の乾燥はバスタオルなどの生地がフワフワになるのが最高だ。

水道代と電気代は間違いなくドラム式の方が安い。そして家事の負担と家事の時間を減らしてくれる費用対効果が高い家電になる。

 

最後に

縦型とドラム式、どちらにもメリット、デメリットがある。

もちろん機能やスペックは価格の高いドラム式になる。けど乾燥をほとんどしないのにドラム式の購入はあまり意味がないですよね?

いくら節水でも年間4000円くらいの差で本体価格が10万以上の差あります。10年使っても差はうまりません。

価格だけで見たら縦型になる。

だがお金で考えるのもありですが、費用対効果で考慮するのもありだ。

家事の負担、家事の時間の節約にもなるので毎日の疲労はドラムなら減るはず。高い買い物で負担や疲労を減らしたいならドラム式になる。

要は考え方や使い方次第なのです。各家庭でやり方は違います。そこをどうするかで購入する洗濯乾燥機が見つかるはず。

【洗浄力・水道代・電気代】洗濯機の縦型、ドラム式違いどっちがいいの?
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