【家電販売員が解説】電気ケトルおすすめランキング失敗しない選び方

一家に1台は欲しい電気ケトル。最近は種類が多すぎて選ぶのに苦労するかと。

でも要点だけおさえれば実は簡単に自分にピッタリの電気ケトルが見つかる。

電気ケトルのおすすめの紹介、選び方のポイント、気になる電気ケトルの疑問を解説していこう。

電気ケトル人気おすすめランキンング10

筆者がおすすめする電気ケトルをランキング形式で紹介しよう。

1、象印 ZOJIRUSHI 電気ケトル CK-AH08/CK-AH10

引用:https://www.amazon.co.jp/

象印の電気ケトルCH-AHシリーズは、倒れてもこぼれにくい”転倒湯もれ防止構造”になっている。

しかも、”蒸気レス”構造になっているので、吹き出した蒸気に触れることで起こるヤケドの心配も少ない。小さなお子さんがいるご家庭でも安心して使える電気ケトルである。

水道水に含まれるカルキがお湯に残れば、せっかくのおいしいコーヒーや紅茶の味もまずくなってしまいかねない。

そこでCK-AHシリーズは、カルキ臭を取り除く”カルキ飛ばしコース”がついている。

この機能を使って、沸騰させたのち、およそ2分30秒ほどのカルキ飛ばしを行うだけで、カルキ臭をしっかり取り除いてくれるぞ。

給湯レバーから手を離すだけで自動的にロックがかかる”自動給湯ロック”が採用されている。入れすぎて、熱湯がもれる心配も少なくて済むだろう。

用途ごとに注ぎたいお湯の量は違うものだが、CH-AHシリーズなら、注ぎたいお湯の量にぴったりに合わせられる”レバー式湯量調節機能”がついている。

そして、沸騰が完了すれば音で知らせてくれる”沸とう完了お知らせブザー”や、ワンタッチでふたが外せる”軽く外せるふた”など、安全性だけでなく、ユーザー視点での使い勝手も考えられた優れた電気ケトルなのだ。

容量 AK-AH08:0.8リットルAK-AH10:1.0リットル
空焚き防止機能 あり
湯もれ防止機能 あり
温度調節 なし
材質 ステンレス
蒸気レス あり
サイズ 質量 CK-AH08:W230×D145×H205mm質量1,000g
サイズ 質量 CK-AH10:W230×D245×H225mm質量1,000g

 

2、ティファール メゾンMaison KI271FJP

引用:https://www.amazon.co.jp/

メゾンは、デザイン性に優れたオシャレなステンレス製の電気ケトルである。

カラーは、ワインレッドとステンレスシルバーの2色だ。

ワインレッドは、時間とともに味わいが豊かに醸し出されてくる、まるでワインのような深みのある赤色だ。スレンレスシルバーは、使えば使うほどに味が出てくる色味となっている。

電気ケトルにどれくらいのお湯が入っているのか、ふたを開けなくても窓が付いているので、すぐにわかるようになっている。

ふたをあけると、蒸気が漏れて温度が下がってしまいかねないので、窓からチェックできるのはうれしい構造だ。

メゾンのフィルターは、簡単に取り外して、洗浄できるようになっている。お手入れが簡単なのも、うれしいところである。

容量 1L
空焚き防止機能 あり
湯もれ防止機能 なし
温度調節 なし
材質 ステンレス
蒸気レス なし
サイズ W170×D220×H200mm
質量 1,000g
沸騰時間 カップ1杯(140[ml])約56秒
電気代 約0.51円

 

3、バルミューダ BALMUDA the pot K02A

引用:https://www.amazon.co.jp/

水差しのような細い注ぎ口のデザインのクラシカルな電気ケトルである。色はホワイトとブラックの2色だ。

BALMUDA the potのサイズは、コーヒーなら3杯、カップ麺なら2杯分くらいだ。

比較的よく使う量に合わせたサイズとなっているので、持ち運びやすいし、重すぎないさっと使える軽さだ。

ハンドルの大きさや、ノズルの形状が計算され尽くしている。そのため、the potは、持ちやすく、細かく注げるのがポイント。

the potの電源ランプは、ハンドルの下についている。いろいろな角度から見えやすいように工夫されている。

電源ランプには、小さなネオン管が用いられている。ネオン管の独特にやさしい光り方に、お湯を沸かす一瞬一瞬が豊かな時間となるぞ。

容量 0.6L
空焚き防止機能 あり
湯もれ防止機能 なし
温度調節 なし
材質 ステンレス
蒸気レス なし
サイズ W128×D269×H170mm
質量 600g
沸騰時間 200ml 時間:約1分30秒

 

4、ティファール T-fal アプレシア KO6201JP

引用:https://www.amazon.co.jp/

アプレシア エージー・プラス コントロールは、7段階もの温度設定ができる電気ケトルだ。モニターは温度も見やすく、電源ベースでの操作も簡単にできるようにデザインされているのだ。

温度設定だけでなく、アプレシア エージープラス コントロールは、60分間の保温機能がある電気ケトルでもある。

2杯目の時も、新たに沸かし直す必要がなく、すぐに楽しめるようになっているのだ。

アプレシア エージープラス コントロールの底面は、水あかがつきにくいウルトラポリッシュ底面である。

そして、銀イオン(Ag +)配合の抗菌素材を使っている。プラスチックの表面に細菌が繁殖しにくいようにして、細菌によるにおいや着色を防止し、清潔に保つようにしている。

もちろん、お手入れもしやすく作られている。ふたを取り外せば、ケトルの内側のお手入れも容易だぞ。

容量 0.8L
空焚き防止機能 あり
湯もれ防止機能 なし
温度調節 あり 7段階
材質 プラスチック
蒸気レス なし
サイズ W160×D210×H200mm
質量 982g
沸騰時間 200ml 時間:約1分44秒
電気代 約0.52円

 

5、タイガー TIGER 蒸気レス PCH-G060

引用:https://www.amazon.co.jp/

お湯を使いたいときに、さっと沸騰させられる沸騰時間の短い電気ケトルだ。

カップ1杯なら、45秒程度でお湯を沸かせることができる。この沸騰までの速さは、業界最速スピードともいえるだろう。

容量によって0.6リットルと0.8リットルの2タイプあり、それぞれにパールブラックとパールホワイトの2色が用意されている。

沸騰した蒸気が漏れ出さない、”蒸気レス”になっている。うっかり蒸気孔から吹き出した蒸気に触れてやけどをする心配がなくなっているぞ。

それに加えて、蒸気が漏れないので、結露の心配もなく、置き場所の自由度が増しているのだ。

そして、転倒時の事故防止も考えられており、”転倒流水防止構造”が採用されている。万が一、電気ケトルを倒しても、熱湯があふれ出ることがないのだ。

ふたは、つまみやすく、その上簡単にワンタッチで外れるようになっている。お手入れや給水がとてお簡単だ。

節電沸とう機能により、湯沸かし電力をおよそ2割も削減できるのもうれしいところである。

PCH-Gシリーズは、ステンレス製の陽気と、鋼板ケースの二重構造となっている。沸かしたお湯が冷めにくくなっているので、1時間たったときでも、約82℃で保たれているぞ。

容量 PCH-G060:0.6リットル PCH-G080:0.8リットル
空焚き防止機能 あり
湯もれ防止機能 あり
温度調節 なし
材質 ステンレス
蒸気レス あり
サイズ PCH-G060:W148×D226×H196mm PCH-G080:W148×D226×H215mm
質量 990g 1,030g
沸騰時間 カップ1杯 時間:約45秒

 

6、ラッセルホブス Russell Hobbs 電気カフェケトル

引用:https://www.amazon.co.jp/

カフェケトルは、およそ25年前から変わることのないクラシックなデザインの電気ケトルである。これほどの長期にわたって同じデザインとなっているのは、まさしく、完成度の高い美しさの証明でもあろう。

デザインはクラシックながら、保温力に優れ、ふたを閉じていれば一時間たってもお湯の温度が70度程度にしか温度が下がらない優れものである。

であるからして、その状態からさらに沸騰させたとしても、電気代があまりかからないので、エコな電気ケトルといえる。

注ぎ口もコーヒーポットのように細長く、注ぐ湯量の調節が簡単だし、開口部の間口が広いので、残り湯を流したり、お手入れをしたりするのも容易だ。使い勝手も良いのもうれしいところである。

水が入っていない状態でスイッチを入れても、電源が自動的にオフになる”空焚き防止機能”が付いている。しかも、沸騰して30秒ほどたてば、自動的に電源もオフになるので、安心である。

容量 7408JP:0.8L 7410JP:1.0L 7412JP:1.2L
空焚き防止機能 あり
湯もれ防止機能 なし
温度調節 なし
材質 ステンレス
蒸気レス なし
サイズ 7408JP:W250×D130×H220mm680g
7410JP:W255×D130×H220mm730g
7412JP:W270×D130×H235mm780g
沸騰時間 カップ1杯 時間:約60秒

 

7、タイガー TIGER 電気ケトル わく子 PCI-G100

引用:https://www.amazon.co.jp/

従来のタイガーの電気ケトルと比べると、蒸気量が70%もカットされている。蒸気でのやけどを減らす安心設計である。

カップ1杯なら、およそ60秒で沸かせることができる。飲みたい時に、さっと沸かせられるのが、わく子 PCI-Gのポイント。

カップ1杯分のお湯なら、消費電力を10%ほどカットしているぞ。

つまみやすく、ワンタッチで簡単にふたが外せる上に、開口部も10[cm]と広く作られているので、給水やお手入れが楽である。

わく子 PCI-Gは、本体が熱くなりにくい上に、軽いプラスチック製だ。加えて、内容量がどれくらい残っているのかわかりやすい水量窓がついている。

使い勝手が良いのもわく子のポイントだ。

容量 PCI-G100:1.0L、PCI-G120:1.2L
空焚き防止機能 あり
湯もれ防止機能 あり
温度調節 なし
材質 プラスチック
蒸気レス なし
サイズ PCI-G100:W159×D231×H211mm質量970g
PCI-G120:W159×D233×H225mm質量1000g
沸騰時間 カップ1杯 時間:約60秒

 

8、象印 ZOJIRUSHI 電気ケトル CK-AW08/CK-AW10

引用:https://www.amazon.co.jp/

CK-AWシリーズは、お茶のおいしい成分を抽出する”プラチナフッ素加工内容器”が採用されている。

内容器にコーティングしたプラチナナノ粒子の働きで、お湯を弱アルカリ性にして、カテキンが茶葉から出て来やすくしている。

電気ケトルであるが、”1時間あったか保温”という1時間程度の保温機能がついている。食事中などに、ちょっとだけ保温したいような使い方をするときに便利だぞ。

CK-AWシリーズは、ふたがちゃんとしまっていれば、倒れてもこぼれにくい”転倒湯漏れ防止構造”、蒸気が出てこない”蒸気レス”をそなえている。

給湯レバーから手を離すだけで自動的にロックされる”自動給湯ロック”も付いており、小さなお子さんがいるご家庭も安心だ。

カルキ臭を取り除く”カルキ飛ばしコース”が付いている。せっかくのおいしいお茶やコーヒーをカルキ臭から守ってくれるぞ。

”くっきり見やすい水位線”とよばれる内容器の200mlごとの刻みがつている。どれだけお湯が入っているのか、すぐにわかるので便利だ。

たとえコンセントをつないだままであっても、消費電力がゼロなので、省エネ性も高いのだ。

沸とうしたら知らせてくれるメロディー機能が付いている。電気ケトルから目を離していても、すぐに沸き上がりがわかるぞ。

容量 CK-AW08:0.8L CK-AW10:1.0L
空焚き防止機能 あり
湯もれ防止機能 あり
温度調節 なし
材質 ステンレス
蒸気レス あり
サイズ CK-AW08 W230×D145×H205mm質量1,000g
CK-AW10 W230×D245×H225mm質量1,000g

 

⑨山善 YAMAZEN 電気ケトル YKG-C800

引用:https://www.amazon.co.jp/

YKG-C800は、温度調節機能がついている電気ケトルである。その上、60分間の保温機能がついている。

お茶の葉によって異なる至適温度に合わせて、温度を設定できるので、好みの味を引き出して、おいしくいただけるぞ。

注ぎ口が細い、細口ノズル、持ちやすい大きなとってなど、使い勝手にもこだわって作られている。

YKG-C800は、キッチンやダイニングにおいてもマッチするオシャレなデザインにまとめてある。機能性だけでなく、デザイン性もそなえているのが、この電気ケトルのポイントだ。

容量 0.8L
空焚き防止機能 あり
湯もれ防止機能 なし
温度調節 あり
材質 プラスチック
蒸気レス あり
サイズ W285×D190×H240mm
質量 980g

 

10、デバイスタイル deviceSTYLE 温度計付き電気ケトル KA-800C

 

引用:https://www.amazon.co.jp/

デバイススタイルの電気ケトルKA-800Cは、傾きの加減でゆっくりと注げるグースネック式の電気ケトルである。

KA-800Cには、温度計がついている。温度計がついているので、実際のお湯の温度がすぐわかる。どうして、他の電気ケトルにはついていないのか不思議に思われる便利機能である。

デザイン性も優れており、ホーローのような白いステンレスボディと木目のハンドルが組み合わされている。

デザイン、使い勝手、ともに優れた電気ケトルと言える。これほどおしゃれな電気ケトルはなかなかないだろう。

KA-800C
容量 0.8L
空焚き防止機能 あり
湯もれ防止機能 なし
温度調節 なし
材質 ステンレス
蒸気レス あり
サイズ W135×D255×H228mm
質量 570g
沸騰時間 満水時で約4分

おしゃれなデザイン電気ケトルメーカー5選

ティファール

ティファールは、フランスの調理器具メーカーである。

ティファールの電気ケトルは、丸みを帯びたデザインで、ラインアップが豊富だ。

バルミューダ

バルミューダは、2003年に東京で設立された小型家電のメーカーである。

電気ケトルのような調理家電、空気清浄機などの空調家電、デスクライトなどを作っている。

そのデザインは、それもレトロ調でオシャレでかわいいところがポイント。

象印

象印は、魔法瓶や電気ポットなどで有名な日本の調理家電メーカーである。

転倒時のお湯漏れ防止機能など、多機能なのこと、そしてふたが大きいので掃除がしやすいのがポイントだ。

タイガー

タイガーも日本の調理家電メーカーである。

蒸気レスは、タイガーが世界で初めて開発した機能だ。このように、機能性が優れていたり、独自機能をそなえたりしているのが、タイガーだ。

デロンギ

デロンギは、オイルヒーターやエスプレッソマシンで有名なイタリアの家電メーカーである。

イタリアのメーカと言うだけあって、デザインは他のメーカーと比べるととても洗練されており、形や色もオシャレだ。

電気ケトルも他のメーカーと一線を画すデザインだぞ。

デバイススタイル

デバイススタイルは、デザインと実用性を融合させたコーヒー&キッチン家電のメーカーである。

山善(YAMAZEN)

山善は、大阪に本社のある家電メーカーである。

家庭用電気機械から、住宅設備事業、自動車部品や電子部品など、幅広い事業展開が特徴である。家庭用の電気製品は、低コストで高性能で知られている。

電気ケトルの選び方|機能性・安全性・デザイン性

容量|少量・大容量タイプ

電気ケトルの容量は、600ミリリットルクラスから、1.5リットルクラスまでさまざまである。

紅茶やコーヒーを飲むために使うというのなら、1リットル以下のサイズで十分だろう。

だが、家族で飲むお茶を作る場合では、たくさんのお湯が必要になるので、1リットル以上のサイズがおすすめである。

なお、1リットル以上の電気ケトルは大きい上に、重たいので、大は小を兼ねるとはいうが、あまり大きなサイズにするのも考えものだ。

ご自身がどのような用途で電気ケトルを使いたいのかを考えて選ぶようにしたい。

保温機能

電気ケトルは電気ポットと違い、保温機能が付いているタイプは珍しい。

だが、1時間程度に限って、保温機能が付いている電気ケトルもある。

食事中など、何回かお湯を使いたいという人は、こうした機能が付いている電気ケトルを選ぶといいだろう。

空焚き防止機能、湯漏れ防止機能

空焚き防止機能

電気ケトルのほとんどは、お水が沸騰して熱湯に変わった時点で、自動的に電源が落ちるようになっている。そのため、電気ケトルの構造上、水が入っていない状態では電源が入らなくなっている。

だから、ほとんどの機種で空焚き防止機能はついているはずである。

だが、念のために、購入時には確認することを覚えておきたい。

湯漏れ防止機能

電気ケトルが、倒れた時にお湯がこぼれにくくなっているタイプである。

この湯漏れ防止機能が付いていれば、万が一、電気ケトルが倒れても、中の熱湯が流れ出さないので安心だ。したがって、小さなお子さんがいるようなご家庭では、このタイプを選んだ方が安心できるだろう。

材質|ステンレスとガラス

電気ケトルは、材質もさまざまだ。

ステンレス

ステンレス製の電気ケトルは、耐久性に優れている上に、掃除がしやすいのが利点である。加えて、光沢があり、高級感もある。

だが、ステンレス製の電気ケトルは、重たい。少しでも軽くて使いやすいものを選びたい人には適しているとは言い難いかもしれなし。

ガラス

電気ケトルのボディ部分がガラスで作られているタイプである。

お湯が沸いているところを目の当たりにできる。おしゃれなデザインで、清潔感があるのがポイントだ。

プラスチック

最も多いのが、プラスチックで作られた電気ケトルである。

軽い上に、取り扱いが楽である。掃除もしやすい。

だが、プラスチックである以上、傷が入りやすいのは否めない。

蒸気レス

電気ケトルは、お湯を沸かす家電だから、沸騰すると蒸気が発生することは避けられない。

だが、蒸気をもろに浴びると、やけどの元となる。

そこで、蒸気を外に出さないようにした仕組みが、『蒸気レス』である。

蒸気レスでは、電気ポットのふたの内部に、蒸気の通路が設けられており、その通路を蒸気が通るうちに冷やされるのだ。

そして、ふたの内部で冷やされた蒸気は、最終的に結露し、お湯を注ぐタイミングで排出されるようになっている。

このために、高温の蒸気に直接触れることがないので、やけどをするリスクがないのが『蒸気レス』の利点である。

電気ケトルの気になる疑問

では、電気ケトルにまつわるいろいろな疑問に答えていくことにしよう。

電気ケトルの電気代は?

お湯を沸かす方法は、電気ケトルに電気ポット、ガスなどいろいろある。電気ケトルの電気代は、これらと比べてどうなのだろうか。

製品にもよりますが、電気ケトルで1リットルのお湯を沸かす時に必要な電気代は、2円ほどになる。

一方、電気ポットでは2リットルほどのお湯を沸かすのにかかる電気代は5円ほどである。電気ポットの方が、電気ケトルと比べると少し高いことがわかるだろう。

しかも、電気ケトルは必要な時に必要な分だけお湯を沸かすが、電気ポットの場合、保温機能が付いているので、一日中保温し、たまに再沸騰をさせるような使い方になる。だから、さらに電気代がかかることが予想されるわけだ。

そして、ガスでお湯を沸かす場合、ガス代は水1リットルで3円ほどと言われている。すなわち、電気ケトルの電気代のほうが安い。

ということから、電気ケトルの電気代が一番安いと言えそうだな。

電気ケトルの掃除、洗い方は?

電気ケトルに付着する汚れの多くは、白い斑点や茶色をしている。

白い汚れの正体は石灰で、その源は水道水などに含まれるミネラル成分である。

そして、茶色のヌメッとしたものは、水あかだ。

クエン酸

石灰はアルカリ性だ。そこでおすすめなのが酸性のクエン酸である。

酸性のクエン酸がアルカリ性の石灰を中和するので、汚れが溶け出しやすくなるからだ。

1電気ケトルに水を満タンになるまで入れる
2クエン酸を10〜15gほど入れてよくかき混ぜる
3クエン酸を溶かした水を沸騰させる
41時間放置する
5クエン酸のお湯を捨てて、水でしっかりとすすぐ

レモン

クエン酸が手元にない場合は、酸性であるレモンを使うといいだろう。

クエン酸の代わりに、お水を満タンにした電気ケトルに、レモンを2個絞って入れるのだ。

そして、沸騰させたのち1時間ほど放置して、水で流すのだ。

酢酸

酢酸、つまりお酢も効果的だぞ。

お酢は、大さじ一杯程度の量で十分だ。

お酢の場合もおなじく、満タンにしたお水にお酢を入れ、お湯を沸かすのだ。

そして、1時間程度放置したのち、水ですすごう。

重曹

重曹はアルカリ性の物質だ。石灰はアルカリ性なので、アルカリ性である重曹だけで奇麗にすることはできない。

お酢を使った後のにおい取り、そして、水垢取りとして重曹を使うのだ。

だから、重曹は単独で使うではなく、お酢など酸性と組み合わせて使うものだと覚えておきたい。

1電気ケトルに水をたっぷりと入れて、満タンにする
2お酢と重曹をそれぞれ大さじ2杯ずつ入れる
3沸騰させて、1時間放置する。
4お湯を流して、水ですすぐ。

まだ、汚れやぬめりが残っているのなら、スポンジで軽くこするといいだろう。

電気ケトルで延長コードは使用可?

消費電力が大きい家電製品全てに共通することだが、延長コード、つまりテーブルタップを電気ケトルにつなげて使うのはダメだ。

電気ケトルの消費電力は1000〜1500Wくらいある。もし、延長コードをつなげて使うと、延長コードが熱を持ったり、接触不良を起こしたりするおそれがあるからだ。

事故を防ぐためにも、電気ケトルからコンセントに直接さすようにしなければならない。

電気ケトルは温度設定はできるの?

一般的な電気ケトルは、素早くお湯を沸かすことを目的に作られているので、温度設定はできない。

温度設定したり、保温機能がついたりしてしているのは、電気ケトルではなく、電気ポットの方である。

だが、ワンランク上の高級電気ケトルなら話は別だ。温度設定機能や短時間だが保温機能をそなえた電気ケトルが製品化されている。

温度設定して使いたいのなら、こうした電気ケトルを選ぶようにしよう。

電気ケトルは牛乳は温められる?

電気ケトルでは、水以外の液体を入れたり、沸かしたりしてはダメだ。なぜなら、泡立ちが起こったり、入れた液体が吹き出してヤケドをするかもしれないからである。

したがって、牛乳を温めるのもダメとなる。

電気ケトルと電気ポットの違いは?

電気ケトルと電気ポットの違いは、保温機能と温度調節機能の有無などの機能的な違いや容量だろう。

1保温機能

電気ケトルにも保温機能がついている製品があるが、ごく短時間の保温機能しかない。

一方、電気ポットなら、一度にたくさんのお湯を沸かし、1日中保温しておくこともできる。

2温度調節機能

電気ポットには温度調節機能がついている。ついていない電気ポットなどないだろう。

多くの電気ポットでは、『60℃』『90℃』『98℃』といった感じに、3段階調節できるようになっている。

一方、一部の電気ケトルには、このような機能がついているタイプもあるが、基本的には温度調節機能はついていない。

3容量

電気ポットは、基本的に大容量だ。2リットルくらいのお水を沸かすことができる。

ところが、電気ケトルでは1リットルくらいの容量が多く、電気ポットのようにたくさんのお湯を一度に沸かすことはできない。

電気ポットと電気ケトルの間にはこのような違いがあるのである。

まとめ

今回は、電気ケトルの選び方からおすすめ、使い方までを紹介した。

電気ケトルは、いろいろなメーカーからさまざまな製品が発売されている。もし、電気ケトルを迷った時には、今回の記事をぜひ参考にしていただきたい。

そして、使用上の注意点も、忘れないようにしておこう。

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