秋から冬は暖房が売れる時期になりますが、昔は石油ファンヒーターが人気でしたがここ数年はオイルヒーターがかなりの人気になってます。
オイルヒーターと言うと灯油を使うんでしょ?あまり暖かくないんじゃない?などネガティブな質問が多いですが大きな誤解です。
使い方を間違っていたり、石油ファンヒーターと暖かさを比較してしまうのでガッカリ感が出てしまいます。
そこでこれから寒くなる季節に活躍するオイルヒーターのおすすめ機種、オイールヒーターの使い方、電気代を解説していきます。
私も実際に使用してますが暖かいですし朝も快適に目が覚めますよ。
オイルヒーターって何?
オイルヒーターはまずは何か、他の暖房とは何が違うかを説明していきます。
本体に予めオイルが充填されているのですが、電源オンにすると中のヒーターがオイルを暖めて輻射熱というモワモワした空気が部屋全体を包んで暖まる仕組みになります。床や壁、天井までポカポカになるので石油ファンヒーターとはまた違うポカポカが得られます。
オイルヒーターのメリット、デメリット
まずはメリットからいきましょう。メリット、デメリットはありますが最近のオイルヒーターは年々、デメリットが少なくはなってきていますのでメリットの方が多いです。
オイルヒーターのメリット
乾燥がしない
音がほとんどしない
換気の必要がない
燃料補充が不要
これがオイルヒーターの主なメリットになります。
乾燥がしないのは温風が出ないので水分が減ることはほとんどありません。暖房は秋冬に使用するので乾燥を防止できるのは女性や乾燥肌の方には嬉しい恩恵ですね。
音がほとんどしないというのは字のままです。本当に静かでまず聞こえないと思ってもらって結構です。テレビを見ている時に温風で聞こえにくい、寝る時に音があると寝付けないなど静かなのは便利。静かすぎてつけっぱなしだけ注意ですけどね。
換気の必要がないのは灯油を使用していない、温風が出てないので部屋全体をホコリやハウスダストを舞い上がりません。石油ファンヒーターだと3時間ごとに換気をして部屋が冷たくなってしまったりで不便に感じる場合もあります。
燃料補充はいらないのがオイルヒーターを購入する人が特に喜んでいる印象が強いメリットになります。夜に灯油を入れたことがある方なら分かるはずですが、あれは本当に嫌ですよね。オイルヒーターなら初めからオイルが入っているので補充の必要があにです。継ぎ足しもいりません。
オイルヒーターのデメリット
メリットがあればデメリットもあります。ただ、今回お伝えするデメリットは我慢できるものもあるかもしれません。
暖まるのに時間がかかる
使い方次第で電気代が高額に
断熱材を使用してない家屋には不向き
リビングなど長時間いる部屋はNG
石油ファンヒーターやエアコンと違い速暖性はないです。部屋を温めるのに30分前後はどうしてもオイルを温めるのに時間がかかってしまうためです。速暖を求める場合はオイルヒーターを諦める方もいますが、最近のオイルヒーターはスマホから電源オンにしたりタイマーで使用する30分前にセットすることもできます。
電気代が高額になるのは使い方次第。最近の機種はエコモードがあるので制御しますし換気をしたり部屋の移動を何回もしなければ温度を一定に保つことができるのです。
正直、電気ストーブやカーボンヒーターとさほど変わらないですし石油ファンヒーターと違い灯油代と電気代どちらも支払う必要がないのは逆にメリットになるはずです。
断熱材を使用していない自宅には不向きというのは築年数が結構経っている場合は隙間風が入ってきたり、和室が多い住宅には不向きになるのです。以前2001年に建築したアパートに住んでましたが、その時はオイルヒーターで充分暖かかったです。集合住宅にはオイルヒーターは適しているのです。
リビングなどの広い部屋だとどうしてもすぐに部屋が暖まる暖房器具が欲しいものです。使用できませんというわけではありませんがトイレ、浴室、寝室に移動が多いので外からの冷気が入りやすいのです。オイルヒーターは暖まるのに時間がかかるのに少しでも冷気が入ればいつまで経っても設定温度まで温まらないのです。
またオイルヒーターの多くは広くても木造10畳、鉄筋13畳くらいまでしか対応しない機種がほとんどです。ということは、リビングじゃなくて、就寝の時に使用する寝室、灯油を使用するのが心配な子供部屋、お風呂上がりの寒さをカバーしてくれる洗面所など比較的コンパクトな場所に適しているがオイルヒーターになります。
オイルヒーターの電気代は?
どんな家電でも気になるのが電気代。オイルヒーターは正直、ほとんどの方が電気代は高いイメージが強いかと思います。まずは電気代をお伝えします。
1500Wの使用電力で1時間、1日8時間、1ヶ月(1日8時間)でお伝えすると…
1時間で約18円
1日8時間で164円
1ヶ月(1日8時間)で4914円
あくまで一般的なオイルヒーターになりますが各メーカーでエコモードが搭載されている機種であれば4000円前後になります。
カーボンヒーターやハロゲンヒーターもありますが電気代がさほど変わりませんが部屋全体が暖まるのでなく本体付近だけが暖かいだけですのであまりおすすめできません。
石油ファンヒーターは灯油代と電気代がかかりますがオイルヒーターよりはトータルで言うと安いです。電気代で600円で灯油代が3000円前後になるのです少しお得になります。
ただ、先ほどもお伝えしましたが料金だけで判断すると購入してから後悔することも。換気の有無、給油の面倒、空気の汚れなど総合的に判断するのが1番ですよ。
次からはおすすめのオイルヒーターをメーカー別に解説していきます。
オイルヒーターのおすすめ デロンギ
オイルヒーターと言ったらデロンギが1番と言ってもいいくらい有名なメーカーになります。私もデロンギを使用してますが使い勝手もよくデザインもおしゃれで安全設計で助かってます。
デロンギはマルチダイナミックヒーターとオイルヒーターの2タイプに分類されます。
機能重視のマルチダイナミックヒーター
機能も価格も重視のオイルヒーター
デロンギ マルチダイナミックヒーター MDH15WIFI-SET
サイズ(mm) :長さ495 × 幅275 × 高さ665
本体重量(kg): 12.5
色 :ピュアホワイト+マットブラック
消費電力(W): 1500
電力切替(W) :300/600/900/1200/1500
広さの目安(畳) :10※1~13※2畳
待機電力(W) :約2.0
コードの長さ(m) :2.5
電圧/周波数: AC100V/50/60Hz
セット: Apple TV(第4世代)32GB
デロンギの最上位機種になります。大きな特徴は徹底した温度管理と遠隔操作をするためにApple TVが付属になってる点です。Apple TVがホームハブの代わりになります。
温度を一定に保つ徹底管理
マルチダイナミックヒーターの大きな特徴な従来のデロンギのモデルと違い、温度制御が32通りで管理をし±0.1度の範囲でしっかり温度をキープしてくれます。部屋の出入りや窓から冷気が入ることにより温度の変動が出てしまうので細かく管理できる機種はオイルヒーターは特に重視しなくてはいけない機能になります。
オイルヒーターの弱点をカバーする速暖
オイルヒーターのデメリットでお伝えした速暖性を完全にカバーしました。上の画像は5度の部屋を25度までどのくらいのスピードで暖めるかの比較になります。従来の機種よりも早くなっているので20分もあれば暖かく感じる部屋になっています。
昔、オイルヒーターを使用していた方もこの機種なら、速暖で驚きますよ。
私も以前メーカーさんからこの機種を借りて8畳の寝室で使用しましたが20分くらいでかなりポカポカになりました。
呼吸音よりも静か
もともとオイルヒーターは音が静かですが、人が息をする呼吸の音よりも静かなんです。
音楽を聞く
映画を見る
読書をする
勉強をする
など静かな環境を求めている方にはおすすめ機種になります。
オイルヒーターを遠隔操作
アプリで操作が可能になっています。去年くらいからスマホで操作ができるIoT家電がかなり普及してきてますね。アプリでできることは以下になります。
電源ON/OFF
温度/電力レベル調節
スケジュール運転
帰宅前にセットする、就寝前にセットするなどオイルヒーターを置いた部屋に入る前にスマホでセットをすれば入室した時にはポカポカになっています。
また使い方によっては付けっ放しで外出した時に消すこともできるというわけです。
屋外からセットする際に使用するのがApple TVになります。
Apple TVが一緒に付属するというのが驚きですが、Apple TVなしでも遠隔操作ができれば最高ですね。
ちなみにスマホでの遠隔操作までは必要ないかなという方にはこちらの機種になります。
デロンギ マルチダイナミックヒーター MDH15-BK
サイズ(mm) :長さ495 × 幅275 × 高さ665
本体重量(kg) :12.5
色 :ピュアホワイト+マットブラック
消費電力(W) :1500
電力切替(W): 強1500 / 中900 / 弱600
広さの目安(畳): 10~13畳
待機電力(W): 約1.0
コードの長さ(m) :2.5
電圧/周波数 :AC100V/50/60Hz
デロンギ マルチダイナミックヒーター MDH09-BK/MDH09-PB
サイズ(mm) :長さ355 × 幅275 × 高さ665
本体重量(kg): 8.5
色 :ピュアホワイト+マットブラック
マットブラック+マットブラック
消費電力(W): 900
電力切替(W) :強900 / 中600 / 弱300
広さの目安(畳) :6~8畳
待機電力(W): 約1.0
コードの長さ(m) :2.5
電圧/周波数 :AC100V/50/60Hz
この2機種がスマホで遠隔操作がない機種になります。基本的な昨日は同じになるので使用する部屋の広さで選んでください。基本的には大きいサイズの機種を買うのがおすすめ。小さいサイズを買って暖かくないというのは大きい買い物なので勿体無いです。
大きいサイズなら暑いなら設定温度を下げるだけで済みますよ。
デロンギ オイルヒーター RHJ75V0915
サイズ(mm) :長さ535 × 幅300 × 高さ680
本体重量(kg) :16.5
色 :ピュアホワイト+シルクグレー
ピュアホワイト+パウダーピンク
ピュアホワイト+オパールグリーン
消費電力(W): 1500
電力切替(W): 強1500 / 中900 / 弱600
広さの目安(畳): 10〜13畳
待機電力(W) :約2.0
コードの長さ(m): 2.5
電圧/周波数 :AC100V/50/60Hz
デロンギ、オイルヒーターの最上位機種になります。ダイナミックヒーターとの大きな違いは2点。
一定に保つ温度管理、速暖とタイマー設定になります。温度管理は若干精度は落ちますが大きな差はありません。速暖に関してはマルチダイナミックヒーターが20分で暖まるのがオイルヒーターだと30分くらいになります。
もう1つの違いはタイマー設定になります。
好きな温度で好きな時間にセットができます。マルチダイナミックヒーターになると3つのプリセットプログラムと曜日ごとの設定ができます。オンとオフの設定だけで大丈夫という方にはオイルヒーターでもいいかなと。
デロンギ オイルヒーター QSD0915-WH
サイズ(mm) :長さ530 × 幅265 × 高さ660
本体重量(kg): 17.0
色 :ピュアホワイト+ブルー
消費電力(W) :1500
電力切替(W): 強1500 / 中900 / 弱600
広さの目安(畳): 10〜13畳
待機電力(W) :約2.1
コードの長さ(m): 2.3
電圧/周波数: AC100V/50/60Hz
サイズ(mm) :長さ460×幅265×高さ660
本体重量(kg): 14.0
色: ピュアホワイト+ブルー
消費電力(W) :1200
電力切替(W): 強1200 / 中700 / 弱500
広さの目安(畳) :8~10畳
待機電力(W) :約2.1
コードの長さ(m): 2.3
電圧/周波数: AC100V/50/60Hz
リモコンは不要ならこの2機種になります。
今回紹介したデロンギのヒーターは本体温度が約60度までしか上がらないので火傷の心配がありません。触って少し熱い程度なので子供が使用する場合でも安心。また全機種に安全プラグ搭載でプラグ周辺の温度変化を感知して事故防止します。
保証は3年あるので家電量販店等で購入する場合は延長保証に間違って入らないように注意しましょう。
バルミューダ
トースター、ケトル、レンジ、炊飯器などの調理家電が最近は多く販売してますが季節家電も実は販売してます。しかも機能が豊富でデザインがグッドデザイン賞を受賞するくらいおしゃれなんです。高額でも売れるのですからよっぽど良い商品なんです。
バルミューダ SmartHeater2 ESH-1100UA
製品名 :SmartHeater2 Wi-Fiモデル
本体寸法 :578mm(幅)× 234mm(奥行き)× 596mm(高さ)
製品重量: 約17.0kg
動作電力: AC100V 50/60Hz対応
コード長さ: 約2m
無線LAN :IEEE 802.11b 2.4GHz(WPA Personal、WPA2 Personal)*1
UniAuto: UniAutoアプリ Ver1.5以降に対応
キャスター: 前後方向
カラー :シルバー×ホワイト(型番:ESH-1100UA-SW)
デロンギとはまた違う観点から面白い機能を出してます。この機種は予めWi-Fi対応になっているので付属品はありません。ネット環境さえあればオッケーです。
アルミラジエーター方式
基本的な使い方や仕組みは同じですがデロンギはオイルヒーターですが、バルミューダはアルミラジエーター方式で更に暖房効率が改善され部屋全体が暖めるのが劇的に早くなっています。オイルを充填せずに本体を暖めて輻射熱を放出してくれます。
オイルがなくても効率よく暖まりますが電気代が気になりますよね?先ほどと同じようにお伝えします。
1時間で約17円
1日8時間で134円
1ヶ月(1日8時間)で4017円
あくまでロイヤルスリープモードという機能で使用した場合になります。デロンギのオイルヒーターと実はほとんど変わりません。というか若干安いかも。
ただ、オイルがないので本体が直接発熱するので、熱くはなります。通常は70度で暖房能力が上げると85度、子供がいる時は55度まで下げることができます。デロンギは基本的には温度の上げ下げで本体温度の変動はほとんどありません。ずっと60度をキープします。
暖房能力を上げた時に子供が触ると危ないの枠などはあった方がいいかもしれません。
上の画像を見てもらうと、オイルヒーターの立ち上がりの時間バルミューダはもの凄い早いです。これがオイルがないメリットなのかなと。また出力の制御も優秀で、デロンギだと5段階までですがバルミューダは7段階で細かく制御ができます。温度変化にもスムーズに対応ができます。
ユーザーに優しい便利な機能
自動学習機能
使用する人の温度設定やいつ操作をしたかなどを記憶して自動で最適な運転をしてくれます。使えば使うほどユーザーが快適な生活をすることができる機能になるので初めのうちは、とにかくいっぱい操作するのが良さそうですね。
24時間タイマー
この機能はデロンギにもあるので大きな差はありません。運転と停止を1時間ごとに設定ができます。
タオルハンガー
本体上部にタオルをセットできる場所があります。メリットは2つ。
洗濯物が早めに乾く
湿度を上げることができる
デロンギだとオプションでタオルハンガーが必要になりますがバルミューダは標準で搭載。乾燥肌、乾燥しやすい部屋の方には嬉しい機能ですね。
基本的にデロンギのダイナミックマルチヒーターと同じグレードに位置するのがバルミューダのSmartHeater2 ESH-1100UAになりますね。ただ、機能が良いのは充分伝わったかと思いますが、適応畳数が問題なんです。
スペックをホームページで見ると、約9畳までと記載があります。デロンギよりも小さいサイズだなと思って更に調べると9畳はコンクリート住宅でと記載があるのです!
てことは日本の住宅に多い木造なら6畳くらいしか対応しないんです。絶対にリビングなどの広い空間には対応しないので注意してください。
まとめ
デロンギとバルミューダを紹介しました。
オイルヒーターは昔と違い電気代も安くなっていて安全になります。灯油を使用するのが面倒、子供が使用するので安全なものが欲しい、オール電化なので深夜電力を生かしたいなど様々な購入動機があるはず。
これからは車も電気にシフトしていくかもしれません。電気は安全で安い。本体の価格は石油ファンヒーターよりも割高ですが、コスパはオイルヒーターの方がトータルでお得です。
欲しい機能があるメーカーさんを選びましょう。ではまた。