【比較】有機ELテレビと液晶テレビ、有機が圧勝だと思っている人はこの動画見よう!

いらっしゃいませ、家電の虎です。いつもご視聴ありがとうございます。

もったいぶるの好きじゃないので結論から言いますね。

有機ELテレビと液晶テレビを比較したら確かに有機ELテレビの方が綺麗ですが液晶テレビの方が伸びしろがあって期待できます!

その理由を詳しく教えますね。もともと有機ELテレビを狙っていた人は液晶テレビに、

液晶テレビが欲しい人が有機ELテレビに傾くかもしれません。

これからお話しをする内容は店員同士やメーカーの人の意見も入っているのである程度は信憑性があるかと思います。

有機ELテレビと液晶テレビの違いをご紹介

まずは有機ELテレビと液晶テレビの違いを、簡単に解説しますね。

有機ELテレビと液晶テレビの違いは、映像を映す仕組みの違いです。

液晶テレビはバックライトがあり、そこから出る光をカラーフィルターを通して映像として見せています。

有機ELテレビは、画面の画素ひとつひとつが発光する自発光という仕組みで映像を映し出します。

タイトルにもある通り、有機ELが圧勝と言われる点はこの自発光方式にあり、漆黒の表現ができることや残像感が少ないことなど、いくつかの点で液晶テレビより優れているからなんです。

ただ、液晶テレビにはまだまだ伸びしろがあるという事を、ここから比較していってみましょう。

有機ELテレビと液晶テレビを比較してみて

有機ELと液晶テレビを比較してみてどうなのか?

実際のお客様の声や店員目線でご紹介したいと思います。

①画質の違いをあまり感じられない

これは店頭でお客様と話していていてもけっこうありますが、有機ELを見てもらっても

「液晶とあんまり違いが分かんないなー」

って方もおられます。

液晶テレビの方が、明るく鮮やかなのでそちらがキレイに見えるって方が多い印象ですね。

有機ELテレビは、パネルの自発光という仕組み上発熱が避けては通れないので、明るさを上げる事が簡単ではないんです。

明るさ(発光量)を上げたい→たくさんの電流をパネルの素子に流したい→発熱しすぎて無理

みたいな感じと思ってください。

年々、放熱プレートを本体に搭載することなどで、仕組みが改善され明るさも向上してはいますが、液晶テレビの方が明らか明るいんです。

とくに地デジで、バラエティー番組やアニメなどを中心に視聴しているようなお客様だと、番組のジャンル自体が明るめなものが多いので液晶テレビの明るく鮮やかな映像を好まれる方も多いと思います。

あと、ある程度お年を召した方なんかは、「明るい=見やすい」といった感想につながるみたいです。

「有機ELテレビの方がクッキリしているけど、見やすいから普段から見るなら液晶かな」とおっしゃられる方もいらっしゃいます。

2022年は、miniLED液晶テレビが各社から発売され、黒の表現なども有機ELテレビに近づきました。

次の新製品として、またminiLEDモデルをはじめとして進化してくるでしょうから、明るい液晶テレビに締まった黒の表現力のレベルアップが加わると差が縮まるんじゃないかな?って思っています。

もちろん構造上、完全な黒の表現は有機ELテレビに分があります。

映画やスポーツなどをメインで視聴されている方は、有機ELテレビの残像感の少なさやメリハリのある表現力に注目されるような印象です。

②反射、映り込みに関して

最近の有機ELテレビは、ノングレアとよばれる低反射パネルを採用したものも多いですが、一般的にはグレアパネルというギラギラしたパネルのものだったりします。

光沢感があるパネルだから、艶がある映像に見えるのでハッキリしている有機ELの映像がよりキレイに見えるんですよね。

ただ、店頭で見た時にも、暗いシーンになった時に自分の姿がテレビに反射して見える経験ありませんか?

有機ELテレビのその反射が、テレビ見てる最中に気になって嫌だ!って意見もあるんですね。

もちろん店頭は一般家庭より約3倍ほど明るいって言われているので、ご自宅での視聴時とは環境が違いますが、窓から入る光やお部屋の照明の明るさによっては反射が気になったりするわけです。

「カーテンしめたりすればいいじゃん」ってお声もありますが、わざわざテレビを見やすくするためにお部屋の日当たりや照明の明るさの雰囲気を気にしたくないって方もいると思います。

液晶テレビだから反射が無い、ってわけではないですが気になる方は気になっちゃうポイントですね。

それに先ほどもご紹介した通り、液晶テレビの方が明るいんです。

画面が明るいからこそ、昼間のお部屋みたいな明るい場所でも映像が見やすいんですね。

機種によりますが、先ほどもお話ししたminiLEDモデルも出てきて、より明るさの向上が期待できますね。

有機ELテレビに関しても、先ほどお話しした通り低反射なものが増えました。

機種によっては、映り込み対策で光の反射を抑えるパーツを搭載するなど対策もしてきていますから、だいぶん気になりにくくなっていますよ。

③見やすさの違いについて

有機ELテレビの方が、間違いなく優れている点が色彩のハッキリクッキリ感。

でも、それが逆に目が疲れるってご意見があるんです。

いわゆるコントラスト値といわれる白と黒のハッキリ感が、有機ELテレビは圧倒的に優れています。

そのため明るさでは劣るものの、引き締まった黒と豊かな色彩表現が魅力なんですが、お客様によってはそれが

「ハッキリしすぎてて、なんか目が疲れる」

といった感想につながるみたいです。

やはり、今まで使ってきたテレビは多くの方が液晶テレビですから、その映像の違いが気になるって意見はありますね。

ちなみにブルーライトは有機ELテレビの方が少ないって資料もありますので、ブルーライトを気にするんだって方は有機ELの方がいいのかもしれません。

対して液晶テレビは、明るいから見やすいってご意見をいただく事が多いです。

明るく鮮やかなので暗いシーンも見やすかったり、コントラストが有機ELほどないのでその分映像に「優しい感じ」みたいな印象を持つ方がいらっしゃいますね。

液晶テレビの明るさがちょっと眩しいって方は、設定で明るさを下げることももちろんできます。

自分の好みや環境に合わせた映像の調整できる幅が広いのは良い点ですね。

これまたminiLEDモデルが発売されたことによって、暗い部分の表現力も強くなってきています。

多少、映像設定で明るさを落としても、

『全体的に明るさは落とすが、明るい所はきちんと明るく表現する』

ってことがしっかりできるようになってきています。

僕個人は、液晶テレビの明るさが目にしんどいってタイプなので明るさを初期設定より落としているタイプです。

ここは個人の感覚が大きく左右しますから、実際に店頭で番組や明るさの設定を変えてみながら見比べていただく。これが1番良いと思います。

以上の3つを挙げましたが、液晶テレビにのびしろがある!ってお伝えしたのはminiLED搭載の液晶テレビが出てきたのが大きいですね。

今年モデルの評判もだいぶ良かったので、これから各社もっとminiLEDモデルの研究をしてきて液晶テレビ自体のレベルが上がると思います。

今まではどのメーカーも

「有機ELテレビがトップモデル!その次に液晶テレビ」

って図式だったのが、これからは

「有機ELテレビ、miniLED液晶テレビ、どっちを選びます?」

って感じに変わってくると思います。

お客様の選択肢も広がるので非常に良い流れだと思います。

ここで簡単にまとめておきますね。

  液晶テレビ 液晶テレビ(miniLED搭載) 有機ELテレビ
価格の安さ
画面の明るさ
黒の表現

(コントラスト)

色の再現力
本体の薄型化

続いて、お客様からの質問や話題によくあがる3つをご紹介いたします。

よくある質問3選

ここからはみなさんが気になっていること、お客様からよく聞かれる質問をご紹介していきます。

①電気代が液晶テレビより高いってよく聞くんですけど?

よくある質問のトップじゃないかなと思うんですけど、結論からいうと

『液晶テレビの方が安いけど、機種によってはあまり変わらない』

です。

だいぶん省エネ化もすすんだので、ほとんど差は無くなってきています。

ざくっと一例をまとめてみました。

  有機ELテレビ/年間目安電気 液晶テレビ/年間目安電気代
TVSレグザ 55X9900L/6,588円 55Z870L/5,751円
  65X9900L/8,532円 65Z875L/7,209円
ソニー XRJ-55A95K/4,725円 XRJ-55X90K/4,671円
  XRJ-65A95K/5,130円 XRJ-65X95K/5,481円
パナソニック TH-65LZ2000/6,426円 TH-65LX950/4,752円
シャープ 4T-C65ES1/6,480円 4T-C65EP1/5,886円
LG OLED65G2PJA/6,372円 65ONED85JQA/5,211円

有名メーカー5社で、トップモデルの55型・65型を比較するとこんな感じ。

ほとんどの機種で、1年間通しても目安で1,000円前後の違いしかありません。

月額に換算すると100円ほどです。

ソニーみたいに一部、有機ELテレビの方が安いような場合もありますし、

「予想に反して有機ELとの電気代の差が無かった!」ってお客様が多いですね。

店頭だと、目安の年間電気代も表示されていると思うので、省エネを気にする方は気にして見てみるのがいいですよ。

②液晶テレビに比べて有機ELの寿命が短いってほんとですか?

これもよく聞かれますが、現時点では大差がないですってお答えしています。

よく言われるのがパネル寿命。

元々は、液晶パネルが約6万時間・有機ELパネルが約3万時間っていわれてました。

でも今の有機ELパネルは、多くのメーカーへ有機ELパネルを供給しているLGから公式に約10万時間の寿命とされています。

1日に8時間テレビを使用したとして、1年で2880時間。

10年で約3万時間ですね。

1日に倍の16時間テレビをつけっぱなしにしたとして、1年で5760時間。

10年で約6万時間。

こう考えると差が無くないですか?

それにパネルの寿命がいかに長くても、テレビ本体内部の他の部品が故障したり寿命を迎えることもあるでしょうから、寿命の差はないと思っていいと思います。

③パネルの焼き付きってないんですか?

有機ELに対してですが、おもにテレビでゲームする方とか、ちょっとテレビに詳しい方からはこんな質問もいただきます。

これも、最近の機種では焼き付きはほぼ見られないという印象です。

ちなみに液晶テレビでは原則ありません。

近年の機種では、テレビが自動で行う焼き付き対策が優れているからだと思います。

無操作時間が長くなったらスクリーンセーバーが自動で作動したり、電源オフの際に焼き付きが残らないように勝手に動いてくれたりしてくれているんです。

1番それを実感するのは、店頭展示品の有機ELでも焼き付きが見られなくなったのが大きいですね。

昔の店頭展示品だと、「NHK」みたいな番組ロゴや時刻表示がうっすらパネルに焼き付く、ってことがありました。

それがほんと最近は無いので、正直安心してご案内ができるわけです。

もちろん、使い方によるでしょうから絶対無いとは言い切れませんが、一般ユーザーからしたら気にしなくていいレベルだと思います。

あと、補足で『有機ELは壊れやすい』って心配されている方多いですが、これも液晶と変わらないか液晶より割れにくいのでご安心を。

レグザの公式YouTubeチャンネルでどっちが割れやすいか実験しているんですが、叩くなどの衝撃であれば有機ELの方が割れにくかったりします。

液晶テレビはパネルとバックライトの間に空洞があるんですが、有機ELテレビはパネルのすぐ後ろにはプレートなどの部品があるので衝撃を受け止めやすいからなんです。

もちろん、先が尖ったものとか固いものを当てたりするとどっちも割れますけどね。

なので、パネルの割れやすさに関して、有機ELテレビの方が貧弱ってことではないですよ。

有機ELテレビの気になる不安な噂はある程度スッキリしましたでしょうか?

色々比較してみましたが、有機ELテレビが全てのお客様にバッチリはまるわけではないと思うんですよね。

先ほどもご説明した通り、2022年はminiLEDモデルの登場が大きかったです。

液晶テレビ、まだまだ進化していくんだってのがよく分かったできごとでした。

miniLEDについては、過去の動画でご紹介していますのでまだ見ていない方は良かったらそちらもどうぞ。

技術の進歩で有機ELに近づいてきている黒の締まりと、もともとの省エネ性や明るさや武器にさらに良くなったモデルも今後出ると思います。

有機ELテレビも2023年モデルでさらに明るさが向上する機種も予定されているので、良い意味でテレビ業界は目が離せないですよ。

今後の新しい技術の小ネタ

そんなテレビのこれからですが3つほど、最後にご紹介させてください。

①有機ELはサムスン参入で価格がお手ごろになるかも?

今現在は、有機ELテレビのパネル供給はLGが大多数を占めています。

ここにサムスンが参入してくれば、良い意味で競争が起きて部品の価格が落ちるかもしれない。

そうなると有機ELテレビ自体の価格が多少お手ごろになるかもしれないですね。

それでも量子ドット有機テレビは、まだコストが高いの価格は下がらないと思いますが。

②国産の有機ELパネルが登場してくるかも?

国内にJOLEDって会社があるんですが、有機ELパネルの製造をしているメーカーなんです。

そこが中国のTCLと提携して、2025年をめどにテレビ向けの有機ELパネルの量産ラインを計画中とのこと。

その2社が取り組んでいるのが、印刷式有機ELパネルというもので簡単にご説明すると

・既存のLGの製造方法より生産効率が良いので、量産が上手くいけば15~20%ほど製造コストが抑えられる方式

・印刷方式だと、RGB自発光方式のなので発色が従来よりも良い

というものです。

まだどうなるか分かりませんが、上手く量産ができるなら性能が向上した有機ELテレビが今よりお手ごろに買えるかも!?しれませんね。

※先日、ダメになっていましました…民事再生を申請しました。

③microLEDテレビも開発中。

2022年は、液晶テレビにminiLEDを採用した機種が話題になりました。

さらにまだ先でしょうけど、microLEDテレビも研究・開発中です。

簡単にだけお話しすると、すっごく小さいLEDが画面に敷き詰められた自発光テレビです。

液晶テレビより、黒の締まりが良く残像感も少なく。

有機ELテレビより、明るく省エネ性や寿命にも優れた第3のテレビです。

現時点では、まだまだ一般家庭向けが登場するような段階では無いですが、まだ進化したテレビが出てくるのかって思うとちょっとわくわくしませんか?

どれもまだもう少し先の話になるでしょうけど、良いニュースが聞こえてきているのでご紹介いたしました。

まとめ

それでは本日のまとめです。

今回は、有機ELテレビと液晶テレビの比較をしてみました。

現時点でも、性能という面では圧倒的に有機ELが強いですね。

お客様がよく気にしている過去の弱点たる部分も克服してきている進化っぷりです。

それに対して、液晶テレビはminiLEDモデルの投入でまだまだ性能の向上に期待ができます。

本格的に国内メーカーが発売するのが、今年で2年目になるのでこれから種類も増えたりより性能も良くなると思います。

より認知され売れていけば、価格がお手ごろなモデルも出てくるでしょうから選択肢が増えますね。

とはいえ、最終的にはお客様がテレビにどこまで性能を求めるのか?が1番のポイントです。

ご予算や設置スペースなど、色んな条件の中テレビを選ぶ際に、今回の動画が参考になれば嬉しいです。

本日はここまでになります。

最後までご覧いただき、ありがとうございました!

次回もよろしくお願いいたします。

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