ビデオカメラの買い時は?安く買う方法を家電量販店の店員が解説

近年、スマートフォンの高機能化に伴い、ビデオカメラを持つ人は減少しつつある。

しかし、子供の誕生や結婚式など人生の節目を迎えた際、より高画質な映像をきちんと残したいのでビデオカメラの購入を検討する人は多いだろう。

きれいな映像を残せるビデオカメラだが、価格は安くとも3万円、高いと10万円程度する高価な商品である。

高価な価格設定のためビデオカメラの購入に踏み切れない、または諦めてしまった人のために、今回はビデオカメラの買い時と安く買う方法を紹介する。

ビデオカメラの買い時は?

ビデオカメラの買い時は?

高価なビデオカメラを少しでも安く買うためには、いつ、どんな時に買うことが大事なのか。ここからは具体的に4種類の買い時を紹介する。

今欲しいと思っているビデオカメラがある人は安くなる時期に合わせての購入をおすすめする。

また、どんなモデルのビデオカメラを購入しようか決めていない人は、どんなビデオカメラがいつ安くなるのか把握しておくことをおすすめする。

型落ち(新モデル発売前後)

ビデオカメラをはじめとする画質が関連する電子機器は技術の進歩が早いため頻繁にモデルチェンジが起きる。

基本的には毎年、長くとも2年に1回は各メーカーが新モデルを発売する。これはほぼ毎年旧モデルの型落ちビデオカメラが誕生していることになり、安く購入できるチャンスである。

ここからはビデオカメラの種類やブランドごとに、大まかにいつ新モデルが発売され、型落ちモデルが買い時になるのか紹介する。

ハンディカメラ

名前の通り手に持って画面を覗きながら撮影ができるタイプのビデオカメラである。ビデオカメラと聞いて多くの人が思い浮かべるのがこのタイプだろう。

ハンディカメラのおすすめ購入時期は12月から5月頃の冬から春にかけてである。

機能として、画質はもちろんだが、手ぶれ補正機能やズーム機能を重視することをおすすめする。

しかし、近年のモデルはいずれも十分な手ぶれ補正機能とズーム機能を持っているので型落ちモデルでもそこまで心配する必要はない。

ソニー

ソニーはほぼ毎年1月から2月にかけてビデオカメラの新モデルを発売している。

そのため、ソニーのビデオカメラの型落ちモデルを購入する場合は、12月から2月頃にかけての期間が安く購入できるためおすすめの時期である。

パナソニック

パナソニックはほぼ毎年2月から5月にかけてビデオカメラの新モデルを発売している。

そのため、パナソニックのビデオカメラの型落ちモデルを購入する場合は、1月から5月頃にかけての期間が安く購入できるためおすすめの時期である。

アクションカメラ

頭や腕などにベルトで装着し、動きながら映像を撮影できるビデオカメラである。数年前から流行り始めたため、テレビCMなどで見たことがある人も多いだろう。

おすすめの購入時期は8月から10月頃の夏から秋にかけてである。機能としては強力なぶれ補正機能やバッテリーの容量などを重視することをおすすめする。

しかし、ハンディカメラ同様最近のモデルは型落ちでもぶれ補正やバッテリー容量に大きな問題はない。

Go Pro

アメリカの企業が販売しているアクションカメラのブランドである。アクションカメラを一躍有名にしたブランドでありながら現在も人気を集め続けている。

GoProのビデオカメラは2年に1回程度9月から10月にかけて新モデルが発売される。そのため、GoProのビデオカメラの型落ちモデルを購入する場合は、8月から10月頃にかけての期間が安く購入できるためおすすめの期間である。

GoPro以外

ソニーなどの他社もアクションカメラを発売しているがまだ発売開始してからの年数が浅いため、あまり明確に新モデル販売時期が決まっていない。

そのため、GoPro以外の型落ちモデルを計画的に狙い、安く購入することは困難だろう。

ここまでの情報をまとめて、型落ちモデルを購入できる可能性の高い月に○印を付けた表は下記のようになる。

ビデオカメラの種類 8 9 10 11 12 1 2 3
ハンディカメラ ソニー
パナソニック
アクションカメラ GoPro

新モデルが発売されるか否かに左右されるが、ハンディカメラなら1月から2月、アクションカメラなら8月から10月が最も狙い目であることが分かる。

決算セール

企業は1年に1回いずれかの月に決算を行う必要がある。そのため、決算月には売り上げを少しでも伸ばすためセールが行われやすい。

ビデオカメラももちろんセール対象になり安く購入するチャンスのため、逃さないようにして欲しい。

今回は、実店舗の場合とネット通販の場合を紹介する。

実店舗の場合

電機量販店は毎日何かしらのセールをしているように見えるが、最も値引き価格が大きくなりやすいセールは決算月のセールである。

電気量販店を展開している企業も年に1回決算を行う必要があるため、決算月ともなれば在庫圧縮もかねて大きなセールを行うことが多い。

ビデオカメラを安く購入するためにとても有効な機会であることは間違いない。

しかし、店舗によっては決算セール、という文言を用いていない場合があるため見逃しやすい。

そのため、今回は大手電機量販店の決算月を紹介する。

決算月 電機量販店
3月 ヤマダ電機 ケーズ電機 エディオン
8月 ビックカメラ

基本的には年度末である3月を決算月に設定している電機量販店が多い。しかし、ビックカメラは8月に決算月を設定しているため注意が必要だ。

他にも自宅の近くに電機量販店がある場合は決算月を調べておくことをおすすめする。

ネット通販の場合

ネット通販を運営している企業にも決算は存在するため、決算セールが行われることが多い。

また、いずれかの大手ネット通販サイトが決算セールの開催を決定すると対抗するように他社も決算セールの実施を発表する場合がある。

至近では3月末頃にヤフー、Amazon、楽天が何らかの大きなセールを実施しているので確認してみて欲しい。

タイムセール

一定の限られた時間のみお得に商品を買うことができるタイムセールは狙うことができればビデオカメラも安く購入することができる。

今回も実店舗とネット通販双方を紹介する。

実店舗の場合

電機量販店はいつもセールを実施しているイメージがあるが、タイムセールを行っている店舗はかなり少ない。

もしタイムセールを実施している店舗を見つけることができた場合は良く覚えておき、ビデオカメラがセール対象になっていないかこまめにチェックすることをおすすめする。

ネット通販の場合

実店舗はタイムセールを積極的には実施していないが、ネット通販ではかなり頻繁に実施されている。

以下に一部だがサイトごとに具体的なセールを紹介する。

サイト セール 内容
Amazon ブラックフライデー 11月の第4木曜日の翌日周辺で実施される大規模なセール(2019年に初実施)。対象商品は黒に関連する商品であった。
サイバーマンデー 11月の第4木曜日の翌月曜日周辺で実施される大規模なセール。主に電化製品やパソコン周辺機器が対象。
特選タイムセール 毎日実施している24時間限定のセール。対象商品は様々。
数量限定タイムセール 販売個数に限りのあるセール。毎日対象は追加されるが時間制限もある。対象商品は様々。
ヤフー 24時間限定タイムセール 毎日実施している24時間限定のセール。対象商品は様々。
新規店舗セール 新規オープンの店舗の商品がお得に購入できる。ほぼ毎日いずれかの店舗が対象になっている。
楽天 スーパーセール 3月、6月、9月、12月の一週間程度で実施される。対象商品は様々で人気商品は毎回すぐに売り切れる。

いずれのセールでもビデオカメラが対象になる可能性はあるので、是非確認して欲しい。

オープンセールや閉店セール

店舗の開店、閉店に伴い実施されるセールはそれぞれ店舗側に新規顧客獲得、在庫処分という大きな目的があるため、割引率の高いセールである場合が多い。

ビデオカメラが対象に含まれていれば安く購入できるため、このセールも見逃さないようにして欲しい。

また、今回も実店舗とネット通販に分けて紹介する。

実店舗の場合

頻度は高くないが新規店舗の開店、既存店舗の閉店は必ず起こるのでその際はセールが行われる可能性がかなり高い。

電機量販店の開店、閉店は見逃さないようにしよう。具体的には新聞の折り込みチラシなどに開店・閉店セール情報は届く場合が多いのでこまめに確認すべきだ。

また、新聞を取っていない場合はネットでも地域のチラシを確認する方法があるので問題ない。

具体的にはShufooなどを利用すれば地域ごとの電機量販店のチラシを確認できるのでおすすめだ。

ネット通販の場合

ネット通販は大手サイトが市場の多くを占めているため開店セールはあまり発生しない。また、ネット通販のサイトは在庫を過剰に積むことも少ないため、閉店セールの発生も少ない。

しかし、ヤフーはモール形態のネット通販サイトのため、新規店舗セールが頻繁に行われている(楽天もモール形式のため時々実施)。

実店舗の開店セールほどの割引率ではない可能性が高いが、ビデオカメラを販売する店が対象になっている場合は確認してみることをおすすめする。

型落ちモデルの発生、決算月、大型セールの3点のタイミングをまとめると以下の表のようになる。

種類 4 5 6 7 8 9 10 11 12 1 2 3
型落ちモデル発生見込
決算月
サイバーマンデー/ブラックフライデー
楽天スーパーセール
おすすめ度合(3が最高) 1 1 1 0 1 2 1 1 2 2 2 3

新モデルの発売、セールの内容により大きく左右されるのであくまで参考ではあるが、型落ち、決算、セールが重なる冬の時期がビデオカメラの購入におすすめといえる。

 

ビデオカメラを安く買う方法

ビデオカメラを安く買う方法

ビデオカメラを買う時にただ購入するだけでも安く買えるが、買い方を工夫すればさらに安く買える可能性がある。

今回も家電量販店で購入する場合とネット通販で購入する場合に分けて紹介するので参考にして欲しい。

家電量販店で購入する場合

家電量販店で購入する際の最大のメリットは店員と直接交渉できることである。これを面倒だと感じてしまう人は多いが、せっかくの利点なので活かして欲しい。

価格交渉は必ずしよう

店員との価格交渉を失礼な行為、恥ずかしい行為と思っている人も多いが、そんなことはない。

高圧的な態度での値引き交渉は問題があるが、真摯に価格交渉を行うことは全く問題ない。

交渉の糸口を用意しよう

相場も把握せずにただ、安くして欲しい、とお願いするだけでは家電のプロである店員から値引きを引き出せない場合が多い。

もし、既にその言葉だけで問題なく値引きできている人は交渉のプロだと思うのでそのままでも問題ない。

交渉に自信が無い場合は、相場と他店の売値を調べよう。他店の売値の方が安い場合、そちらで買おうか迷っているが、こちらはもっと安くできないか、と相談しよう。

時間はかかるが複数店舗間で価格交渉を行えば、互いに競い合って価格を安くしてくれるだろう。

注意点

割引できない分、ポイントを付ける、という内容を提案する店員もいる。その際は必ず、ポイントがつくのはいつか、1ポイント何円相当か、今回の買い物で使えないなら次回では使えるのか、有効期限はあるのか、をしっかり確認すべきだ。

安易にポイントで妥協してしまうと後で使えない、有効期限を過ぎている、など痛い目を見る場合が多い。

ネット通販で購入する場合

ネット通販で購入する際の最大のメリットは徹底的に価格を比較できる点である。

実店舗の家電量販店でも複数店舗の価格確認をおすすめしたが、回れる範囲は限られている。

しかし、ネット通販であればそうした心配はない。

数種類のサイトを比較してから買う

ここまで例に挙げたAmazon、ヤフー、楽天での価格は少なくとも比較すべきだ。いずれかのサイトで圧倒的に安ければそのサイトでの購入をおすすめする。

慣れている場合は価格コムのサイトを確認すれば価格の安いサイトが一目で分かるため、確認すると良いだろう。

フリマアプリ・オークションサイトの使用もおすすめ

中古品がメインにはなるが特段抵抗が無い場合は最近流行しているフリマアプリ・オークションサイトの利用もおすすめだ。

ビデオカメラなどは新モデルの発売とともに型落ちモデルをフリマ、オークションに出品する人がいるため、思わぬ安値で購入できる可能性もある。

また、フリマ、オークションであれば価格交渉できる場合もあるためおすすめだ。

注意点

送料がかかる、現品が届くまで安心できない、といった点には注意が必要だ。

まとめ

私は子供が生まれた時はスマホですべて撮影をしたが、幼稚園の運動会でスマホじゃ無理だと分かりパナソニックの4Kカメラを購入した。

やはりズームや音質など細かい部分に結構な差があったので購入してよかった。

でも安くは購入できなかったので今回、このような記事を作ってみた。

これからビデオカメラを購入する人には少しでも安く購入していただきたい。決して安い買い物ではない。

みなさんにぴったりの1台が見つかればと思う。

 

 

ビデオカメラの買い時は?安く買う方法も家電量販店の店員が解説
最新情報をチェックしよう!