テレビを購入する際、どのように種類を選んでいるだろうか。
多少価格が高くても画質にこだわった製品、大画面でもとにかく安い製品、高音質ツィーターやウーファーをたくさん搭載したモデル。
テレビの選び方は人それぞれ異なっている。
その中でも、今回は価格面と機能性、画質面のトータルバランスが優れているソニーの4K液晶テレビ「ブラビアX8000Hシリーズ」を、量販店スタッフ目線で紹介していこう。
ソニー4K液晶テレビX8000Hシリーズの特徴
コスパが高く毎日のように売れているテレビ!
画面サイズ: | 43インチ/49インチ/55インチ/65インチ |
録画機能: | 外付けHDD対応(最大16TB/接続台数は1台まで) |
ネットワーク接続: | Wi-Fi/有線LAN/Bluetooth(※マウス/キーボード接続機能のみ。ヘッドフォンやスピーカ等の接続は非対応) |
他メーカーにない独自機能: | ソニールームリンク/チャンネルポン/4K X-Reality PRO |
発売日: | 2020年4月 |
と、日常で使う上では文句なしの高スペック。
2020年発売モデルなのだが、大幅な値下げも行われている”型落ちテレビ”なのである。
量販店であれば年度末決算や夏のボーナス期、またはオンライン通販サイトを利用すればかなりお得な金額で購入できるであろう。
メーカーの位置付けとしてはベーシックモデルとなっているが、十分すぎるくらいの性能を搭載しているので、いくつか説明していこう。
トレンド機能はほとんど網羅している
数年前に家電トレンドとしてブームになっているスマートスピーカー、そしてAI。
有機ELテレビが登場した現在となっては、液晶=安いテレビといったイメージが強まりつつあるが、このX8000Hシリーズももれなく搭載されている。
Google Assistant(オッケーグーグルのアレ)とAmazon Alexaの両方を搭載しており、好みのAIを選択可能。
室温が下がれば自動的にエアコンをオンにしたり、音声でチャンネル操作やボリューム調整も簡単に行えるのはとても使い勝手が良い。
また、スマートフォンユーザであれば嬉しいChromeCast機能も内臓。
手持ちのスマートフォンに保存している写真や動画、Youtubeの動画などをテレビの大画面に映して楽しめる。
ルームリンク機能も搭載しており、PS4を使用しているユーザーであれば、Nasne(ナスネ)に録画されたデータを直接再生することや、離れた部屋に設置されたBRAVIAシリーズテレビで再生することも可能。
上記のように、普段使いの上で便利な機能が多く搭載されているため、様々な人にオススメできる1台なのだ。
ブラビアというブランド力に恥じない高画質
1990年半ばから、ソニーはWEGAブランドにてブラウン管テレビを販売しており、2000年前半からはBRAVIAの全身である「液晶WEGA」という製品を販売している。
ソニーは当時からトリニトロンテレビなど、映像に強い製品を数多く輩出しており、その技術は惜しみなく液晶テレビにも引き継がれた。
そして、2005年の秋に現在のBRAVIAブランドへと生まれ変わり、その後もテレビの3大ブランドに数えられるほどの成長ぶりを披露する。
今回のX8000Hシリーズでは、前世代には搭載されていなかった映像エンジン“4K X-Reality PRO”を搭載。
地上デジタル放送など受信された信号からブロックノイズを取り除いてくれたり、フルHD画質を4K画質まで解像度アップ(アップコンバート)機能にも対応する。
従来モデルだと高価格帯テレビにしか搭載されていなかった機能だ。
また、HDR10にも対応するのでコンテンツがHDR10対応コンテンツであれば、更に画質の向上も見込める。
実用性の高いメニュー周り
今やトレンドとなっている「Hulu」「Netflix」「U-NEXT」「AbemaTV」「YouTube 」も「ネット動画」ボタン搭載で、ワンプッシュでかんたんアプリ起動。
また、ソニー製テレビの独自機能としてチャンネルポンという機能がある。
従来のように電源ボタンを押す→起動するまで待つ→チャンネルを切り替える、といった動作の必要性がなく、「見たいチャンネルの数字ボタンを押すだけ」で良い。
そのほかにも、従来機(X7500Fシリーズ)と比べ起動時間は1/3、アプリの起動は1/4まで短くなり、使い勝手も向上。
有機ELテレビや上位モデルにも匹敵する処理速度を誇る本体はストレスフリーだ。
とにかくコスパが高い
家電にも車で言う所の”カーオブザイヤー”に相当する賞が、テレビやスピーカーなどAV機器にも存在する。
日本最大のオーディオビジュアルアワード「VGP2020」のコスパ部門にX8000Gが今回ノミネートされた。
「VGP2020」では、テレビやスピーカーなど映像機器の魅力を熟知した評論家と、全国の有力販売店によるプロが行う厳正なる審査によって、“間違いなく買い”であるプロダクトが選ばれる。
もちろん、賞を貰うことはそう容易いことではない。
選ばれた製品たちも、実際に使ってみると「なるほど、たしかに」と頷ける製品ばかり。
このVGPにノミネートされた家電製品は公式ホームページ、もしくは一部の量販店にてパンフレットが配布されているので、目を通してみるのも良いかもしれない。
サイズは全4種類
X8000Hシリーズは全部で4つのサイズを販売している。今の時期は本当に魅力的な価格になっているのでチャンスだ。
KJ-75X8000H
KJ-65X8000H
KJ-55X8000H
KJ-49X8000H
KJ-43X8000H
ソニー4K液晶テテレビX8000Hシリーズ口コミと評判
ソニーの4K液晶テレビX8000Hシリーズの口コミと評判を紹介しよう。
オープンと同時にソニーストアで2020モデルのBRAVIA見てきた訳ですが、X8000Hがすごいかも。昨年のX8000Gの後継らしく、4K液晶のラインナップの中ではエントリーモデル(4Kチューナーと倍速パネルが非搭載)なのだけど、高級感が漂っててびっくりした。同じ43インチのX8500Hよりもいいかも知れない。
パンフレットをじっくり見た結果、X8000Hでいいかなと。
4万くらい安いし。
月末納入だからそこまでテレビが何とか持つことを祈る🙏
価格.comでのレビュー
8年ほど使った32インチテレビからの買い替えです。
4K液晶、細いテレビ枠のオシャレなデザイン、HDR対応のテレビがセール期間を利用して7万円切るか切らないかの価格で購入できたのはお買い得でした。
個人的には細くて軽いテレビリモコンが使いやすく気に入っています。
リビングに46型フルハイビジョンを置いていますが、寝室用にほしくなり、購入。
主にプライムビデオ映画鑑賞してますが、5~6年前購入のフルハイビジョンより高詳細でなので、映画を観る時間が楽しくなりました。
比較して欲しい対抗機種は?
4K液晶テレビはソニー製BRAVIA以外にも様々なメーカーが試行錯誤を行い開発している。
ここで、他のメーカーから発売されている4K液晶テレビの中から、同価格帯/同時期に発売された製品から比較用(=ライバル機)として3製品をピックアップしてみた。
シャープ AQUOS 4T-C50CN1
画面サイズ: | 50インチ |
録画機能: | 外付けHDD対応(接続台数は1台まで) |
ネットワーク接続: | Wi-Fi/Bluetooth/有線LAN |
発売日: | 2019年7月27日 |
世界初の液晶テレビの量産化や、亀山液晶品質として有名なシャープ。
その品質を惜しみなく注がれたアクオスも、2019年度モデルにもなるとトレンド機能満載だ。
主な特徴として
- 480スピード機能で倍速液晶に対応
- BS4K/110度CS4Kチューナーを2つずつ搭載
- 8Kテレビ向け映像エンジンを搭載
今モデルの特徴として、”AQUOS 4K Smart Engine PRO II”が最大の武器。
この機能はざっくり説明すると、8Kテレビに搭載されるほど高性能なチップが4Kモデルのテレビに搭載されており、同じモデルの他メーカーと比べスペックが高いのが特徴。
倍速液晶機能であったり、AndroidTV搭載、HDR10/HDR10+/HLGに対応、地デジ→4K液晶へのアップコンバーター機能もすべて搭載している。
また、液晶パネルの弱点である写り込みも抑えた構造なので、昼間のリビングなど明るい場所での視聴にも最適だ。
価格帯も他メーカーに比べると安価であり、今もなお値下げが続いているので、ソニーのX8000Gと良い比較対象になると言えるであろう。
パナソニック VIERA TH-43HX750
画面サイズ: | 43インチ |
録画機能: | 外付けHDD対応(接続台数は1台まで) |
ネットワーク接続: | Wi-Fi/有線LAN |
発売日: | 2030年8月 |
三洋/ナショナル時代から培ってきたテレビ開発の技術を引き継がれた、パナソニックのテレビ。
アナルグ放送から地デジに切り替わった早い段階からIPS液晶を搭載しているビエラは、その色再現性の高さが人気の一つ。
2020年度モデルの特徴として
- IPS液晶搭載でどの角度から見ても綺麗
- BS4K/110度CS4Kチューナーを1つずつ搭載
- HDR10/HDR10+/HLGに対応
他者メーカーからもISP液晶モデルが販売されているのだが、長年IPS液晶テレビを開発している成果がある為、他メーカーのIPS液晶テレビに比べて色再現性が豊か。
また、HDR機能もHDR10のほか機能が拡張されたHDR10+、スカパー!などCS放送用のHLG規格にも対応。
これにより、DVDやブルーレイ、ゲームソフトなどの表記を見て「うちはどの規格が対応しているの?」と考える必要がなくなるので常にベストな映像を視聴することが可能だ。
しかし、X8000Hには搭載されているAndroidTVには非対応。
必要なVODサービス(HuluやNetflixなど)には対応するのだが、将来的にVODサービス側で仕様が代わり、視聴する側のアップデートが必要となった場合、100%対応できる保証がないので注意が必要。
(その点AndroidTVはアプリのアップデートや互換性が高いので安心できる)
また、人気製品のためか量販店どころかネット通販サイトでも値下げ率が低い。
2020年の夏のボーナス/冬のボーナス時期には型落ち品や展示品処分価格で販売される可能性が高いので、時期を見計らって購入を検討して欲しい。
東芝 REGZA 55Z740X
画面サイズ: | 55インチ |
録画機能: | 外付けHDD対応(タイムシフトマシン専用x2/通常録画用x1) |
ネットワーク接続: | Wi-Fi/有線LAN |
発売日: | 2020年6月上旬 |
安定性や応答速度に定評の東芝レグザ。
2020年度モデルの特徴として、
- タイムシフトマシン機能で過去1週間分の番組を視聴できる
- 直下LEDバックライト搭載で引き締まった映像
- レグザ重低音バズーカオーディオシステムPROで迫力のある音質
まず一番の売りどころとして“タイムシフトマシン”機能が挙げられる。
アンテナ数は、地上波(地デジ)x9/CS4Kx2/BS4Kx2の合計13チューナーも搭載し、業界内最多。
それぞれのチューナーを駆使し、1週間分の全チャンネルをハードディスクへ録画するので「あ、先週のドラマ見逃した…」「昨日の番組、録画しておけば良かった…」といった自体がなくなるのだ。
また、直下型LED配置なので、液晶テレビの弱点であった「黒色の部分が白っぽく映る」という問題も軽減。
そしてこちらのテレビも、X8000Hには搭載されているAndroidTVには非搭載。
アプリのインストールやChromeCast機能には非対応となるので必要な方は注意して欲しい。
また、搭載機能が多い故に本体価格も高く、値下げ幅も小さい。
場合によっては型落ちモデルの4K有機ELテレビも購入候補として挙がる場合もあるので、液晶パネルじゃなきゃ嫌だ!というこだわりがなければ型落ちの有機ELテレビも検討しても良いかもしれない。
スマートテレビの注意して欲しい点
2016年から家電トレンドとなっているスマートスピーカー。
テレビも声で操作できるとして一躍人気者となったのだが、注意して欲しい点が存在する。
メーカーやモデルにより、スマートスピーカー(GoogleNestシリーズやAmazon Echoシリーズなど)と連携はできるがテレビだけで単体利用は不可である製品が存在する。
ソニー製やLG製テレビにはGoogleAssistant”内蔵”のテレビが存在し、スマートスピーカーを持っていなくても、テレビに話しかけるだけで操作が可能。
だが、その他メーカーの場合やAndroidTV非対応の製品は、あくまで“スマートスピーカー連携”対応になるので、別途スマートスピーカーが必要となる。
先日、スマートスピーカーを持っていない私の知人が”スマートスピーカー連携”モデルを購入していたので、もしテレビで音声操作したい場合には注意して欲しい。
まとめ
今回紹介したブラビアX8000Gシリーズは、コストパフォーマンスも優れただけでなく、実用性十分な性能を持つ製品。
特殊な使い方をしない限り、ほとんどのユーザーにオススメできるテレビであると言えるであろう。
これから価格も下がる一方であるのと、春の決算セール時期や夏のボーナス時期に合わせてのセール期間にも価格が変わる可能性が大きい。
テレビを購入検討中の方は是非一度店頭で触れて欲しいと思う。
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